>   >  日本のCGプロダクションの制作環境の現状をあきらかにする「CGプロダクション制作環境一斉調査2019」
日本のCGプロダクションの制作環境の現状をあきらかにする「CGプロダクション制作環境一斉調査2019」

日本のCGプロダクションの制作環境の現状をあきらかにする「CGプロダクション制作環境一斉調査2019」

なぜマウスコンピューター製品が選ばれるのか?

今やCG制作に欠かせない存在となったBTOマシン。各社の競争が激化する中、かつてのようなコストパフォーマンスの追求だけでは、差別化が難しくなりつつある。市場で生き残るためには、消費者から選ばれるだけの「確かな理由」が必要だ。こうした状況をふまえて、マウスコンピューターでも様々な施策を行なっている。はたしてそのブランド価値はこの1年間でどのように変化してきたのだろうか?一斉アンケートを通して興味深い事実が浮かび上がってきた。


Q1:マウスコンピューターを知っていますか?

ブランドの認知度は100%に達しており、昨年度と比較して「個人または家族・友人で既に導入・購入経験あり」が減少したのに対して、「会社またはオフィスで既に導入・購入経験あり」が微増している。法人への認知度拡大を目指す同社の取り組みが結果に表れたかたちだ。


Q2:導入・購入したマウスコンピューター製品のブランドと所有台数は?(導入経験ありと回答した方のみ)

法人向けの「MousePro」、クリエイター向けの「DAIV」、ゲーミングPCの「G-Tune」に、一般向けの「mouse」が加わった今年度のアンケート。「DAIV」がトップなのは変わらず、「mouse」が「MousePro」を上回った。CG制作以外の経理・事務用途などでも、マウスコンピューターの浸透ぶりが見て取れる。所有台数の合計も増加しており、業界内での着実な浸透が感じられる。


Q3:構成以外で選んだ理由は?(導入経験ありと回答した方のみ)※複数回答可

一般的にBTOの強みとされるコストパフォーマンスが一気に30ポイント以上減少し、納期も22%から10%に半減した。これに対して各評価ポイントに票が散らばっており、ユーザーそれぞれに固有の魅力を感じているのがわかる。


Q4:これからも継続的に導入・購入しますか?

昨年度に比べて「NO」の割合が約3割から約2割に減少しており、着実に業界内での信頼度が高まっていることがわかる。ここ1年での様々な施策が実を結んでいると言えそうだ。


Q5:どのモデルを導入・購入継続しますか?(「YES」と回答した方のみ)

半数以上の回答者がクリエイター向けブランドの「DAIV」を支持する一方で、新たに一般向けの「Mouse」が加わり、そのぶんだけ法人向けの「MousePro」が減少した。それぞれのブランドが着実に定着している印象だ。

導入企業一覧(五十音順)
アイロリ・エンタテインメント/アクティブデザイン/ACT-AGE/旭プロダクション/アバン/alphaliez/アンダーグラフ/アンノウンケース/E-GRAPHICS COMMUNICATIONS/exsa/イマージュ/イリンクス/インティ・クリエイツ/V-sign/ウサギ王/エイワース/エヌ・デザイン/オレンジ/KATACHI/カナバングラフィックス/画龍/きしだStudioBACU/キャラバンズ/京楽ピクチャーズ./グランディング/クリーク・アンド・リバー社/CLIP+BISON/クリパリンク/グリフォン/クレッセント/x10 studio/ケイカ/ケンシアート/GEMBA/講談社VRラボ/コロッサス/コロビト/コロプラ/コンセプトラボ/コントルノ/サムザップ/CG工房/シェルパ/シネボーイ/SiBaFu/ジャストコーズプロダクション/白組/神央薬品/スタジオコメットCG部/スタジオ・バックホーン/スタジオフェイク/スタジオブロス/StealthWorks./ステロタイプ/スパイス/スピード/スマートエンジニア/ゼロニウム/ソアズロック/ソリッドレイ研究所/ダーウィン/太陽企画/タムソフト/チドリグラフ/tsumiki/ディアル/ディー・ビジュアル/ディースリーディー/デイジー/デザインアクト/デザインココ/デジタル・フロンティア/デジタル・メディア・ラボ/虎猫企画/ナイス・デー/NAC/Nadia/日本デザインセンター/NORIBA/バイキング/PAGODA/バンダイナムコスタジオ/pHスタジオ/ピコナ/ピラミッド/ファンタスティックモーション/フェス/4Dブレイン/4LEG/Flying Ship Studio/プリズムビジョン/フレームワークス・エンターテインメント/Barehand Modeling Studio/ポイント・ピクチャーズ/ポリフォニー・デジタル/Volca/ボンズ/マウンテンスタジオ/マッドボックス/マリンポスト/ミラージ/MUGENUP/メタサイト/モデリングブロス/モンタージュ/YAMATOWORKS/ラークスエンタテインメント/ライオットヴィジュアライゼーション/ラピス/ラフィカ/ランカース/ランハンシャ/リバティアニメーションスタジオ/リブゼント・イノベーションズ BACKBONE事業部/lunaworks/RAYLINE STUDIO/レベルアップ

導入企業が語る、マウスコンピューター製品のお気に入りポイント

・安定性の高さ。プロジェクションマッピングの現場でも1回も落ちたことがない
・コストパフォーマンスが抜群に良い
・クリエイター向けの中でも、さらにニッチな要望も購入時にカスタマイズできる点
・中身がシンプルなので内部構成を自分で変更しやすい。メモリの相性も広い。内部をいじれるので長期間使用できる
・出張修理にも対応しているところ

最新技術をいち早く採り入れクリエイターを支援していきたい

CGWORLD(以下、CGW):今年のアンケートでは「構成以外で選んだ理由」の項目を増やしてみました。「コストパフォーマンス」が相変わらずトップですが、「デザイン」にも7%入っています。

林田奈美氏(以下、林田):いろいろな点を評価していただき、ありがたいですね。BTOメーカーはコストパフォーマンスを追求しがちな点がありますが、それだけでは限界があります。今後もお客様が魅力に感じていただける点を増やして、愛着をもっていただけるような製品づくりを目指したいですね。

  • 林田奈美氏
    (株)マウスコンピューター
    マーケティング本部製品部

CGW:「これからも継続的に導入・購入しますか?」という設問では、「NO」が昨年度の約3割から、約2割に減少しました。

林田:素直に嬉しいです。実際に使っていただいているお客様から評価いただけているわけですから、励みになります。

CGW:購入理由の自由回答欄で「安定性の高さ」というコメントがありました。「プロジェクションマッピングの現場で一度も落ちたことがない」などです。

林田:使用される現場の環境が千差万別で、かなり苛酷な現場もあるようです。そうした中でも安定して動作しているとのことで、嬉しい言葉ですね。

CGW:逆に「パーツ構成で一歩遅れ気味」という厳しい意見もありました。

林田:そこは社内でも議論になるところです。安定性との兼ね合いがあるため、なかなか難しいところがあるんですね。パーツの製品評価に時間をかけると、どうしても遅くなりがちで......。今後もできるだけ努力していきます。

CGW:個人的に注目されているパーツはありますか?

林田:GPUではGeForce RTX 20xx SUPERです。特に2070 SUPERは2080 SUPERと同一コアなので、バランスが良い製品です。

CGW:今回お勧めしていただいた3製品についても、簡単に説明をお願いします。

林田:第一に4K有機ELモニタ搭載のノートPCです。モニタだけでも良いお値段ですが、30万円以下に抑えました。液晶モニタに比べ黒色のコントラストがはっきり出るので、色再現率の高さが求められるクリエイティブ用途にお勧めです。第二に先ほども出ましたが、GeForce RTX 2070 SUPER搭載のデスクトップPC。最後に建築ビジュアライゼーション分野などで大容量CADデータの取り扱いも楽々こなす、XeonとQuadro RTX搭載のワークステーションとなります。

CGW:最後に今後の抱負をお願いします。

林田:AIやリアルタイムレイトレーシングなど、CG制作を巡る環境が激変しています。弊社もそうした最新技術をいち早く採り入れて、クリエイターの皆さまに最適なスペックのPCをお届けできるように努力していきますので、よろしくお願いします。

マウスコンピューターが2019年にオススメするマシン構成

●DAIV-DGZ530U3-M2SH2
RTX2070 SUPER搭載でコストバランスの良い
クリエイター向けデスクトップ

2019年7月価格:269,800円(税別・送料別)

  • OS
  • Windows 10 Home 64bit
    (Pro 64bitへカスタマイズ可能)
  • CPU
  • インテル® Core™ i9-9900Kプロセッサー(8コア/ 16スレッド/ 3.60GHz / TB時最大5.00GHz/16MB スマートキャッシュ)
  • グラフィックス
  • GeForce® RTX2070SUPER(GDDR6/8GB)
  • メモリ
  • 32GB PC4-19200 DDR4 (16GB×2 /デュアルチャネル)
  • M.2 SSD
  • 256GB(NVMe対応)
  • ハードディスク
  • 3TB
  • 電源
  • 700W 80PLUS® BRONZE
  • 保証期間
  • 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

●DAIV-NG5820U1-M2SS
コントラスト比100000:1の有機EL
4K-UHDパネルで豊かな表現を可能にする
クリエイター向けノート

2019年7月価格:259,800円(税別・送料別)

  • OS
  • Windows 10 Home 64b(it Pro 64bitへカスタマイズ可能)
  • CPU
  • インテル® Core™ i7-9750H プロセッサー(6コア/12スレッド/2.60GHz/TB時最大4.50GHz/12MB スマートキャッシュ)
  • グラフィックス
  • GeForce RTX™ 2060(GDDR6 6GB)/インテル® UHDグラフィックス 630(メインメモリからシェア/最大 約16GB)
  • パネル (ノートのみ)
  • 15.6型 4K-UHDグレア(有機EL / DCI-P3比100%)
  • メモリ
  • 32GB PC4-19200 DDR4 SODIMM (16GB×2 /デュアルチャネル)
  • M.2 SSD
  • 512GB (NVMe対応)×2(非RAID)
  • ハードディスク
  • オプション
  • 電源
  • リチウムイオン内蔵バッテリー(動作時間約7.7時間)/ ACアダプタ 180W (19.5V)、AC100V (50/60Hz)
  • 保証期間
  • 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

●MousePro-W995DQR6-M2
建築ビジュアライゼーション等大規模CADデータも処理できる
ハイエンドワークステーション

2019年7月価格:1,698,000円(税別・送料別)

  • OS
  • Windows 10 Pro for Workstations 64bit
  • CPU
  • インテル® Xeon® Gold 6130 プロセッサー 2基(16コア/32スレッド/2.10GHz/TB時最大3.70GHz/22MB スマートキャッシュ)
  • グラフィックス
  • Quadro RTX™ 6000(GDDR6 24GB)
  • メモリ
  • 128GB PC4-21300 DDR4 ECC Registered 対応 (8GB×16)
  • M.2 SSD
  • 512GB Samsung PM981(a NVMe対応)
  • ハードディスク
  • オプション
  • 電源
  • 1000W 80PLUS® PLATINUM
  • 保証期間
  • 1年間ピックアップ無償保証・ 24時間×365日電話サポート

問:株式会社マウスコンピューター
TEL(法人):03-6739-3808(平日9~18時、土日祝10~20時)
www.mouse-jp.co.jp/business/



  • CGプロダクション年鑑 2019
    編者:CGWORLD編集部
    発行・発売:株式会社 ボーンデジタル

    定価:1,800 円+税
    判型:A4ワイド/オールカラー
    総ページ数:384

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