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CG・映像系イベントをピンポイント解説!

SIGGRAPH 2011 〜 映画『ランゴ』向けに開発された ILM のアニメーション・パイプライン

昨夏に開催された、SIGGRAPH 2011The Studio-Talks では、「The Spirit of Rango: Dissection of Character Animation and Rigging」 という興味深い講演が催された。

『ランゴ』

© 2010 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

フル CG アニメーションへの挑戦

登壇したのは、Industrial Light & Magic(以下、ILM)のジュリアン・コーエン・ベンジオ/Julien Cohen Bengio(R&D担当)、ケビン・マーテル/Kevin Martel(アソシエイト・アニメーション・スーパーバイザー)、ブライアン・パイク/Brian Paik(アソシエイト・クリーチャー・スーパーバイザー)の3氏。ここでは、彼らが語った映画『ランゴ』(原題:Rango) で行われたキャラクター・アニメーション周りの挑戦について、ILM の自社開発ツールと共に紹介する。
『ランゴ』は、ILM が初めて手掛けるフル 3DCG アニメーションの劇場作品である。皆さんもご存知の通り、VFX 分野では世界最高のクオリティを叩き出す ILM ではあるが、フル CG アニメーションの映画という未経験の分野では多くの開発が求められた。

映画『ランゴ』予告編 from Paramount Japan on Vimeo

Zeno〜ILM パイプラインの要

「Zeno(ジーノ)」 という名前は本セッションに限らず、ILM が関係するセッションでは必ず出てくると言っても過言ではない。このキーワードを知っているか知らないかで、ILM のセッションの内容の理解度が格段に変わってくる、とても重要な単語なのだ。Zeno についてセッション中では特に言及されなかったが、ILM の制作パイプラインを理解する上で欠かすことのできないシステムなので、最初に軽く触れておこう。

Zeno は制作パイプラインの中核として ILM が独自開発したものであり、映像制作に関する全ての情報を集約している、ILM のコアとなっているシステムだ。モジュラーベースのシステムで、各種機能をモジュールとして追加できるようになっている。『ランゴ』のパイプラインも同様に、Zeno を中心としたものになっていた。

『ランゴ』 『ランゴ』

© 2010 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

フルCGアニメに適したアセット管理

本プロジェクトで最初のチャレンジとなったのが、アニメイテッド・フィルム(アニメーションベース)と、ライブアクション・フィルム(実写ベース)の違いであった。これまで ILM はライブアクション・フィルムを手掛けてきており、そのフィールドにおいては世界最高の映像を作り続けてきた。しかし、そんな ILM でさえアニメイテッド・フィルムは畑違いであり、多くのチャレンジがあったという。最も異なったのが、アニメイテッド・フィルムは全てがバーチャルであり、大量のアセットを効率よく管理する必要があったこと。そのために、キャラクター制作や管理のためのパイプラインが新たに用意されたという。

『ランゴ』 『ランゴ』

© 2010 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

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