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MousePro がお勧めする Windows.

ピクチャーエレメントは国内最高水準のVFXやデジタル・インターミディエイトの技術を用いて、数々の映画製作に携わっているポストプロダクションである。年々拡大するVFX作品における高精細な3Dスキャニング需要に対応するため、専用マシンとして新たにMouseProの高性能ワークステーションを導入したという。その実力を語ってもらった。

需要の高まるVFX制作における高精度3Dスキャニング

近年、大規模・複雑化の進むVFX作品の制作現場において、特にプリプロダクションにおける緻密なシーンのセットアップや登場人物のデジタルダブルの合成に3Dスキャニング技術は欠かせないものとなっている。こうした事情を受け、国内において最高水準のVFX技術を誇るピクチャーエレメントは昨年PhotoScanを用いた高精細3Dスキャニングサービス「body scan」を開始した。

▲大屋氏がDIYで作成したというPhotoScan用撮影スタジオ。周囲に36台のカメラが設置されており、人物からプロップまで様々な撮影に対応可能だ。

9月に公開された映画『進撃の巨人』において、小物やミニチュアセットのほか、役者や巨人についてもPhotoScanによって撮影された3Dアセットが活用されたことが記憶に新しいが、「『天空の蜂』や『ギャラクシー街道』といった今年度公開の多くのVFX作品でも活用されています」(代表取締役・大屋哲男氏)とのことで、その需要はますます高まっている。ひとつの作品の中でスキャニングする対象は劇中の主要人物だけでなく、エキストラにまで及ぶため、時に延べ千体にのぼることもあるというから驚きだ。

だが一方で、PhotoScanは対象を36もの方向から撮影した高画質の写真データを解析し、3Dメッシュとテクスチャを生成するため、PCに与える負荷は非常に大きい。さらには「限られた納期の中でこのボリュームをこなすためには毎日休みなく処理を進める必要があります」(高橋航氏)と語るように、長時間にわたる高負荷な処理に耐えうる強固な安定性も求められるそうだ。そして今回彼らが制作に携わることになった2016年公開の映画『ゴジラ2016(仮)』で、これまでの作品では考えられないほど高精度な3Dスキャニングデータが必要とされたため、ハイエンドワークステーションへの買い換え検討をすることにしたのだという。

▲PhotoScanによって生成されたモデルのデータ。

超高密度3Dスキャニングデータの安定処理を実現するために

「PhotoScan専用PCの構成を検討するにあたり、以前から付き合いのあるマウスコンピューターにまずは相談することにしました。ハードウェアとソフトウェアとの間に何か問題が起きた場合、メーカーに問い合わせても原因がどのパーツにあるのか結局わからないことが多いのですが、マウスコンピューターの場合、PCメーカーでありながらも、担当者レベルでハードウェア全般の情報はもとよりDCCツールに対する知見が深いので、われわれプロダクションにとっての"問題"に対し適切なソリューションを提供してくれます。また、限られた予算の中で各パーツごとに本当に必要なスペックにまで落とし込んだ提案が受けられるのもうれしいですね」と大屋氏は話す。

そして、マウスコンピューター担当者との度重なる打ち合わせと機材検証の結果、MousePro W981の導入が決定されたわけだが、本機について高橋氏は「今までPhotoScanのカメラ位置を割り出すプロセスにおいて、200枚の写真を処理してもエラーで50枚しか読み込めないことがたびたびありましたが、今回導入したPCだとその頻度は半減しましたね」と満足の様子。また同スキャニングサービスに携わる原田俊弥氏も「われわれが普段依頼を受ける場合、最初に900万~1,500万ポリゴンくらいで生成して、100万、50万、10万にリダクションしてから引き渡すのが一般的ですが、今回『ゴジラ2016(仮)』で行なったスキャニングのポリゴン数は1体で1億1千万ポリゴンと破格な水準でした。並のPCでは到底扱えるポリゴン数ではないでしょうね(笑)」と語る。

▲今回新たに導入されたMousePro(右)。 ※左は以前に導入された同社のMDVシリーズ

制作現場とメーカーの間で行われた度重なる打ち合わせから、ビット落ちしたらデータを捨てる処理をしないと動かないソフトウェアの特徴を見越し、安定した環境でまずエラーを発生させないことに重点を置いたパーツ構成が、高精度3Dスキャニングサービスの安定稼働を可能としたのだ。より強固な信頼関係を築き上げたパートナーシップの賜物と言えよう。

PhotoScanの安定&高速稼働を支える3つのポイント

複数のスナップ写真から被写体の形状を解析し、高精度な3Dモデルの生成を可能とするPhotoScan。そのプロセスは大きく4つに分かれる。
①撮影したカメラの位置を解析。
②高密度の点群データを生成。(ここに一番パワーと時間を必要とする。)
③点群データからポリゴンを生成。
④最後にテクスチャを生成する。
これら一連の処理を終えるために、長時間の演算処理が必要とされ、PCへの高負荷状態が続く。そのため、高性能かつ安定性に優れたマシンの選定が必要不可欠なものとなるのだ。

▲(左)①撮影したカメラの位置を解析。/(右)②高密度の点群データを生成。

▲(左)③点群データからポリゴンを生成。/(右)④最後にテクスチャを生成する。

【POINT 1】グラフィックスボード GeForce GTX 980

「検証機を2台お借りして、CPUちがいのマシンでグラフィックスボードの差し替えを行い、数十パターンの検証をくり返しました。同じ素材、同じ条件でログを見ながらベンチマークをとりました」と高橋氏。選定には、マウスコンピューターの担当者も一緒に加わったようだ。結果、Quadro、GeForceそれぞれのシリーズを型番ごとにテストをくり返した結果、PhotoScan用のマシンには、GeForce GTX 980が最適との結論に至った。その成果は顕著で、今まで丸2日かかっていた処理を1日までに圧縮することができたという。

【POINT 2】メモリ ECC Registered

メモリは大きく、①通常メモリ、②ECC対応メモリ、③ECC-Registered対応メモリと3種類存在する。ECC対応メモリは誤り検出訂正の略称であり、エラー回避に対応している。Registered対応メモリは、ICに情報が取り込まれる際に、配線などで微妙にずれた信号の補正を可能にするため、②に比べさらにエラーを減らすことができる。今回の検証では、高負荷状態での長時間動作の運用に①②では耐えられず、エラーによりマシンのフリーズを引き起こしたが、③を選択する事で成功に至った。製品導入後の現在でも長時間のフル稼働に完璧に対応している。

【POINT 3】OS Windows 8.1 Pro

OSは、今まで以上に大容量のデータを一度に処理しなければならないため、スケーラビリティや容量に焦点を当て改善されたWindows 8.1 Proを選択。今回Windows 7 からWindows 8.1 Proに切り替えたことで、起動時間の短縮に加え、動作そのものが非常に軽くなっただけでなく、各種アプリケーションのフリーズや、予期せぬシャットダウンがなくなったとのことだ。これは大容量ドライブに対応できるよう基本設計されたファームウェアのサポートがシステム側に浸透してきたことにより、OSと相まって安定につながった結果と言えるだろう。

[ 総 括 ]

近年のVFX映画作品には欠かせなくなった3Dスキャニング技術。その需要はますます高まっている。そこで使用されるマシンは過酷な状況の中において、速度、安定性、耐久性の全てが求められる。PC選定の基準はコストパフォーマンスに優れている事はもちろん重要であるが、それだけではない。
問題点を確かな技術力と経験から明確に分析し、最適な組み合わせをユーザーに提案出来る事も非常に大きなポイントとなる。この点においてもショップブランドとは一線を画すメーカーならではの品質と高水準なサポートがそこにはあった。価格を押さえつつも目的に合わせた無駄のないカスタマイズを可能とするマウスコンピューターのMouseProシリーズは、ユーザーニーズに応えた選択肢のひとつとなり得るだろう。

TEXT_永岡 聡(lunaworks)


問:株式会社マウスコンピューター
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