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『星のドラゴンクエスト』などのテレビCMから、『福岡ソフトバンクホークス バックスクリーン映像』などのご当地コンテンツ、はたまた『東京ビッグサイト 20thAnniversary Projection Mapping』などのプロジェクションマッピングまで、全方位に活躍するCGスタジオ、ランハンシャ。そこで4月から入社が決定しているのが佐伯龍太氏だ。ランハンシャの代表を務める下田 栄一氏もまじえて就職までの経緯や将来の夢などについて伺った。

CGWORLD(以下、CGW):はじめにランハンシャが、どのような会社か教えていただけますか?

下田 栄一氏(以下、下田):CMを中心に、PV、Web、ライブ映像、映画などの映像制作を手がけるCG制作会社です。福岡に本社がありますが、全国からお仕事をいただいています。CG素材だけでなく、コンポジットから画作りまでを一気通貫で行える点が強みですね。最近はプロジェクションマッピングの仕事も増加中で、プロジェクターを自社で保有し設営から対応できるようにしています。まだ、設立して4年目の若い会社でもあり、風通しが良くて自由な社風です。

2016 ランハンシャデモリール

CGW:佐伯さんはどのような経緯で、ランハンシャで働くことになったのですか?

佐伯 龍太氏(以下、佐伯):もともと福岡出身で、東京の電気通信大学に進学したのですが、次第に大学で学ぶ意義を見いだせなくなり、3年生が終わったところで中退したんです。その後、地元に戻ってアルバイトをしながらお金を貯め、ゲーム系の専門学校に入学してMayaを学びました。弊社には専門学校のOBからの紹介でインターンを行い、そのままアルバイトをすることになりました。そのご縁で2017年4月から本採用となりました。

CGW:電通大を辞めてCGを学んだというのは、興味深い経歴ですね。

佐伯:良く言われます(笑)。大学では知能機械工学科で機械工学を学びつつ、模型研究会で先輩からZBrushの使い方を教わり、フィギュア制作をしていました。そんなころ、アニメ『そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-』第8話のエンディングで、フィギュアがダンスをする映像を見て、CG映像に興味をもったんです。また、同じころにCGクリエイターの田島光二さんの記事を読み、刺激を受けました。

CGW:ハリウッドでも活躍されているコンセプトアーティストで、佐伯さんとも同世代ですよね。

佐伯:そうなんです。1歳年上にもかかわらず、専門学校でCGを学び、世界の第一線で活躍されている人がいる......。ますます大学にいる意義がわからなくなってしまいました。とりあえずソフトウェアの基本的な使い方がわかれば、あとは独学で何とかなると思い、福岡の専門学校を探して進学しました。

今年4月からランハンシャに入社する佐伯龍太氏

CGW:インターンをはじめて、学業とギャップはありましたか?

佐伯:学校だと自分一人で作品制作を行いますが、仕事だとグループワークが基本で、制作環境をあわせなくてはならず、そこから違いました。作業内容も高度で、ノードやリフレクション、MELなどは学校でほとんど学びませんでしたので、最初は大変でしたね。また納期が決まっていて、クオリティを担保しつつも、全体のバランスをみながら作業を進める必要がある点も違いました。もっとも作業スピードが速くなれば、そのぶんだけ全体的なクオリティも上がるはずなので、今は自己研鑽の毎日です。

CGW:ランハンシャの業務内容と、佐伯さんのやりたい方向性は一致していますか?

佐伯:はい、自分は何か一つを極めたいというよりも、いろんな分野に挑戦したいタイプです。弊社はCMを中心としつつも、さまざまな分野でCG制作を行っている点が魅力でした。特にプロジェクションマッピングの『東京ビッグサイト 20thAnniversary Projection Mapping』は、動画サイトで見て憧れましたね。

CGW:今回、ポートフォリオを見せていただきたいとお願いしましたが、見せていただけますか?

佐伯:はい。ポートフォリオはアウディR8とゲームのキャラクター、それからマットペイントと、大きく三部構成でつくりました。

Audi R8
初めてハードサーフェスモデリングを行った作品です。元々、車に興味は無かったのですが、CMを観て一目惚れして制作しました。モデリングは曲線の歪みに気をつけて制作しました。ボディは私の好きな赤色でレンダラーはKeyshotです。

制作期間:1ヶ月
使用ソフト:Maya ZBrush Keyshot AfterEffects
総ポリゴン数:878196poly

佐伯:アウディR8については、もともと赤色が好きで、たまたまテレビでアウディのCMを見て、格好いいなあと思ったのがきっかけです。本格的なハードサーフェスモデリングに挑戦したのはこれがはじめてで、車体の微妙な曲線を意識してつくりました。少ないポリゴン数でエッジが目立たないようにつくるのが難しかったですね。

CGW:フィギュアキャラクターのCGについてはどうですか?

ルシェカ(二次創作物)
主にZBrushにて作成しました。MUGEN(PCゲーム)に登場するキャラクターでティーフ様のオリジナルになります。とても可愛らしかったのでデジタルフィギュアでつくらせてもらいました。こちらはもっとブラッシュアップして3Dプリンターで出力したいと思っています。

制作期間:1.5ヶ月
使用ソフト:ZBrush Maya

佐伯:格闘ゲームに登場するルシェカというキャラクターを作成しました。フィギュアは顔が命ですが、なかなか思ったようにつくれず、苦労しましたね。他にも、躍動感のある髪の毛の動きをローポリゴンでつくるのも難しかったです。ベースのイラストに似せようとすると逆に違いが目立ってしまって......。もう少し髪の毛や服の皺などに手を入れたら、3Dプリンターで出力し、フィギュアにしたいと思っています。

CGW:マットペイントが入っているのは、何か理由がありますか?

佐伯:東京で開催された、fudeの江場佐知子さんと原島順さんのマットペイント講座に参加して興味を持ちました。映像系に興味が出たのも、その講座に参加したことがきっかけです。大量の写真を組み合わせてPhotoshopで修正したものと、1枚の画像でどこまで表現できるかの、2つのバージョンをつくりました。

CGW:下田さんはこのポートフォリオを見てどのように感じられましたか?

下田:自動車にキャラクターにマットペイントと、ジャンルが幅広くて、基礎もある程度しっかりしているなと感じました。また、学生のポートフォリオは専門学校の課題が大半ですが、自分で興味をもってつくった作品が中心だった点もポイントが高かったですね。そこで「興味があれば、インターンに来てみない?」と声をかけました。

ランハンシャ 代表 / CGディレクター 下田 栄一 氏

CGW:インターンまたはアルバイトとしての働きぶりはいかがですか?

下田:勘が良いなと思いました。若いうちから勘がいい子は伸びますね。また、こちらの指示に対して自分の頭で考えて形にしようとする姿勢も感じました。フィギュアや造形に興味があるというのも、弊社の他のスタッフにない特徴なので、おもしろいなと。いろんなスタッフがいる方が、会社としても仕事の幅が広がりますからね。それでアルバイトに来てもらって、最終的に採用に至りました。

CGW:佐伯さんは今後どのようなところを伸ばしていきたいですか?

佐伯:一番興味があるのはモデリングですが、コンポジットもできるようになりたいですね。今はNUKEの学習版をダウンロードして、参考書を見ながら独学しています。アニメーションは苦手なんですが、これも苦手意識を早く克服したいです。いつかVR/AR対応のCGフィギュアをつくりたいですね。自作のCGフィギュアを棚に並べて、ビューワごしに動いてくれたりすると、いいなあなんて思っています。

CGW:ランハンシャの今後のビジョンを教えてください。

下田:ハイエンドなCG映像制作から、プロジェクターの設置まで、全方位で対応できるのが弊社の強み。今後もクライアントワークを職人的にこなしつつ、九州ならではのやり方で、おもしろいことをやっていきたいですね。プロジェクションマッピングの仕事が増えているのも、早くから興味を持って、自分たちなりに研究していたから。今後はインタラクティブなCG映像にも力を入れていきたいですね。

CGW:求める人材像について教えてください。

下田:中途採用では技術力があって、福岡で働くことに対して、何か思いがある方がいいですね。何かご縁があるとか、家族がいるとか、震災でとか......。新卒では本人がどのような成長を見せるのか、自分でも気づいていないことがあります。本人の希望や資質と、その時々の会社の状況をマッチさせていければいいなあと思っています。一つ言えるのは、多彩な才能を持った人が集まることで、よりクオリティの高い仕事ができるということ。さまざまな人を柔軟に受け入れる多様性が特徴なので、ぜひ門を叩いてみてください。

TEXT_小野憲史

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