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利用目的や予算に応じて、CPU、メモリ、GPUなどを1台ずつカスタマイズできるBTO(Built to Order)。作業内容ごとに求める性能が微妙に変わるCGプロダクションにとって、BTOは心強いサービスだとAnimationCafeの岸本浩一氏と遠藤基次氏は語る。そんな両氏に、マシン選びの指針を伺った。

価格と性能のバランスに加え、故障の少なさも購入の決め手

ーーお二人がマウスコンピューターを使い始めたのはいつ頃ですか?

岸本浩一氏(以下岸本):かつて通っていた美術大学には、海外大手ベンダーのマシンが導入されていました。卒業後に入社したCGプロダクションでも、同じメーカーのマシンを使っていましたね。ただ、独立してフリーランスになり、自己負担で購入する立場になったとき、"このマシンの価格って、実は高かったんだな"と感じたのです。そこで選んだのが、コストパフォーマンスの良いマウスコンピューターでした。








  • 岸本浩一氏
    (AnimationCafe 代表取締役)

遠藤基次氏(以下遠藤):私も長らくフリーランスのゼネラリストとして働いてきたので、岸本の気持ちはよくわかります。ただし私の場合はマシンを自作していました。当社に入ってからは、ほかのスタッフの作業マシンの選択・購入も私が担当しているので、マウスコンピューターのWebサイトから注文することが多いですね。








  • 遠藤基次氏
    (AnimationCafe CGスーパーバイザー)

ーーマウスコンピューターを選んだ決め手は、やはり価格ですか?

遠藤:当然、大きな決め手の1つです。ただし、価格だけで選んだわけではありません。価格と性能のバランスの良さ、故障の少なさも大切な要因です。加えて、Webサイトが見やすく、各種パーツの組み合わせを選びやすい、見積書を確認しやすいことも決め手になっています。

ーー最近のマウスコンピューターなら、NVIDIA Quadroシリーズ搭載モデルを選ぶのが王道だと思いますが、購入時には基本構成をカスタマイズしているのでしょうか?

遠藤:そうです。使用するスタッフの仕事内容や意見を踏まえて基本構成を選び、さらにカスタマイズするのが常ですね。それでも発注から中4日で納品されますし、"安心パック"という当日修理出荷サービスまで追加できるのは心強いです。とはいえ、今のところマシン故障は1度たりとも起こっていないので、保証や修理サービスはまったく使っていません。

職種や仕事内容が変われば、快適なマシン構成も変わる

ーーどんなマシン選び、カスタマイズをしているか、具体的に教えていただけますか?

岸本:AnimationCafeの制作スタッフのうち、7割はアニメーションのスペシャリストですが、1割はセットアップ担当、2割はCG映像制作全般に対応できるゼネラリストです。ゼネラリストの仕事は特にハイスペックなマシンを必要とするので、今ならNVIDIA QuadroのK4000~K4200搭載モデルが定番ですね。それ以外の職種はそこまでのスペックを必要としないので、NVIDIA QuadroのK2000~K2200が妥当なラインです。

遠藤:ゼネラリストは重いシーンデータを扱うことが多いうえ、RealFlowによる流体シミュレーションなども行います。GPUのスペックはプレビューの速さに直結するので、すごく重要です。もちろんデータの処理速度も無視できないので、CPUはIntel Core i7シリーズで、動作周波数4GHz・4コア以上搭載、メモリは32GBを目安にしています。

岸本:グループ会社のModelingCafeでは、キャラクターモデラーならK2000~K2200、背景モデラーならK4000~K4200がGPUの目安ですね。扱うデータ量に比例してマシンスペックを上げておかないと、快適な作業ができません。アーティストとしての私と、経営者としての私、両者が納得できるマシンを選ぶよう心がけています。

【Focus 1】ゼネラリスト向けマシン

  • 右は、AnimationCafeが実際に購入したゼネラリスト向けマシンの構成だ。CG映像制作全般にストレスなく対応するため、とりわけハイスペックなカスタマイズがなされている。GPUは描画に優れたQuadro K4200、ストレージはHDD 2TBに加え、SSD 512GBも搭載している。SSDにすれば価格は上がるが、起動が圧倒的に速い上、データの書き込み・読み込みも迅速なので、ゼネラリストの作業には欠かせないという。3年間無償ピックアップ保証に加え、当日修理出荷サービスの"安心パック"も追加しており、できうる限りの万全を期している。

【Focus 2】アニメーター向けマシン

  • 右は、アニメーター向けマシンの構成だ。OS・CPU・メモリはゼネラリスト向けマシンと同様だが、ストレージはHDD 2TBのみ、GPUはQuadro K2200を選択するなど、スペックが抑えられている。マシンの処理速度に直結するCPUやメモリは、アニメーターにとっても重要だ。一方でGPUやストレージに関しては、スペックを抑えても大きな支障はないという。もちろん、どの職種であろうとスペックは高い方が好ましい。しかし、限りある資産を的確に配分し、スタジオ全体でのパフォーマンスを高めることもまた、非常に重要なのだ。

[ まとめ ]

2016年1月現在、AnimationCafe所属のアーティストは約20名おり、その多くがマウスコンピューターのマシンを使用している。設立間もない新興プロダクションにとって、コストパフォーマンスに優れ、安定性も兼ね備えたマウスコンピューターはとりわけ心強い存在だろう。しかも、職種や仕事内容に合わせて柔軟に構成をカスタマイズできるため、制作スタッフも経営層も納得できる、過不足のない最適なマシン調達が可能なのだ。

[問い合わせ先]

株式会社マウスコンピューター
TEL(法人): 03-6739-3808(平日:9~18 時、土日祝:10~20 時)
http://www.mouse-jp.co.jp/business/

TEXT_尾形美幸(CGWORLD)
PHOTO_蟹 由香