ユニジャパンが、国際的に活躍できるプロデューサーの育成を目的とした1日完結型のセミナー「国際コンテンツビジネスフォーラム」を2月27日(土)に開催する(定員300名)。

同セミナーでは主に英・米から特別ゲストを招聘し、ハリウッドのメジャースタジオにおける国際マーケティングの現状、USC教授による4D(体感型)・AI(人工知能)といった先端技術の解説、コンテンツ流通構造と収益モデルの世界的な変化、これからのコンテンツ業界に求められる人材像とその育成手法など、日本にいながら、映像業界のグローバル・トレンドを1日で網羅できる内容となっている。

海外ゲストによる講演については同時通訳を行うので、コンテンツビジネスに携わる業界関係者はもちろん、将来プロデューサーとして活躍することを目指す若手社会人や、学生も含む幅広い方々が参加できるセミナーとなっている。また、フォーラム終了後には、登壇者およびセミナー参加者による立食形式の交流会が開催されるので、名刺交換や個別の質問、新たなネットワーク構築のための場として活用できる。
※このセミナーは、ユニジャパンが経済産業省からの委託をうけて開催するもの。

■開催概要

・日 時:2月27日(土)10:30〜18:00(開場10:00)
※終了後に別途交流会を実施

・タイムテーブル: ※各セッションの詳細ついては以下で説明。
<10:30〜12:00> セッション1:国際マーケティング
<13:00〜14:30>セッション2:技術革新
<14:45〜16:15>セッション3:国際流通
<16:30〜18:00>セッション4:人材開発
<18:30〜20:30>登壇者・参加者による交流会

・会 場:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター8F 大ホール
(東京都新宿区市谷八幡町8)

・対象者:プロデューサーをはじめ、コンテンツビジネスを手がけている業界関係者、人事担当者、部門責任者、経営者など、コンテンツ関連企業で人材採用や人材育成に携わる方、国際的なコンテンツビジネスに関心のある他業界の若手社会人や学生、学校関係者 など

・定 員:300名
・参加費:無料。ただし、交流会参加の場合は当日受付にて2,000円を支払う必要がある。
・備 考:全てのセッションについて同時通訳(英語→日本語)を実施予定。
・主 催:経済産業省、公益財団法人ユニジャパン

詳細および申込方法はこちらへ。

■セッション内容・詳細

【セッション1】テーマ:国際マーケティング
ハリウッドメジャーにおけるマーケティング手法とローカルプロダクションの現状

<登壇者>
(パネリスト)
・Douglas Montgomery(Vice President of Category Management、Warner Bros. Home Entertainment Group)
日本の外資系企業やRubbermaidで勤務したのち、2003年にUniversity of Southern CaliforniaにおいてIBEAR(International Business Education and Research)MBAを取得。その後、MattelやWal-Martにおけるビジネス開発の仕事を経て、2005年よりWarner Bros.に入り、2007年から2008年にかけてはSenior Director、Category Management Asia-Pacificとしてワーナーエンターテイメントジャパン株式会社で勤務していた。現在は、データ収集を活用したマーケティングに関わっている。

・David Murphy(Vice President International Local Production、Warner Bros. Pictures International)

(モデレーター)
・Stu Levy (Founder&CEO、TOKYOPOP/International Chair、Producer's Guild of America)
新規メディア事業を扱うTOKYO POPを創設し、北米にマンガを普及させたほか多くの実写・アニメの長編映画やテレビ番組のプロデュース経験を持つ。代表的な実績として、『イニシャルD』 、『GTO』、『レイヴ・マスター』の英語版アニメ制作、メジャースタジオによる長編映画『Priest』の製作総指揮、『セーラームーン』の原作小説執筆などがある。また、Producers Guild of America(PGA/全米プロデューサー協会)の国際委員会オンラインビデオ委員会、PGAプロデューサー・ショーケースの会長も務めている。

【セッション2】テーマ:技術革新
先端技術を活用したコンテンツビジネスの最新動向について
国内外のゲストを招いて、すでに一般化している3Dや4Kといった分野だけでなく、今後さらに発展すると期待されている4D(体感型)、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、AI(人工知能)、ビッグデータ解析といったコンテンツビジネスを取り巻く様々な技術的な要素に関する最新動向について、プレゼンテーションとディスカッションを行う。

<登壇者>
(パネリスト)
・Eric Hanson(Visual Effects Designer/Associate Professor of Practice、USC School of Cinematic Arts)
大学卒業後の90年代前半からVFXデザイナーとして活動し、Digital Domain、Sony Imageworks、Walt Disney Feature Animation等で、『フィフス・エレメント』、『キャスト・アウェイ』、『デイ・アフター・トゥモロー』などのデジタル映像を手がけた。2007年よりUSC School of Cinematic ArtsのJohn C. Hench Division of Digital Arts and AnimationでVFXの授業を担当するとともに、自身の立ち上げたxRez Studioでは高解像度の写真を活用し、さまざまな分野を融合したコンテンツ制作を行っている。
※ほかにも海外からAR、VR、AI、ビッグデータ、ウェアラブル端末等に関する専門家が登壇予定

【セッション3】テーマ:国際流通
国際的なメディアの変化とコンテンツ調達の現状について
これまでの映画館やテレビ放映を中心としたコンテンツの配給・流通形態にインターネット配信という新たな形態が加わり、料金体系に関しても、個別課金に加えて定額制が登場するなど多様化が進んでいる。こうした中で、日本アニメの海外流通において最も売上を上げている2社のCEOが登壇し、コンテンツ調達の方針や収益モデルの変化、今後の展望などについてプレゼンテーションとディスカッションを行う。

<登壇者>
(パネリスト)
・Kun Gao(CEO, Crunchyroll, Inc)
University of California, Berkeleyで電気工学、コンピューターサイエンス、応用数学を専攻したのち、Carnegie Mellon Universityでコンピューターサイエンスの博士課程に進学した。2006年にUC Berkeley時代の友人とともにCrunchyrollを設立し、世界最大のアニメソーシャルネットワークへと成長させた。Crunchyroll、正規版のアニメコンテンツを世界で最も多く配信しているグローバルストリーミングプラットフォームでもあり、現在世界中で500万人のコミュニティメンバーを有している。

・Gen Fukunaga(CEO and President、Funimation Productions, LTD.)

(モデレーター)
・笹島一樹(住友商事株式会社 放送映画事業部 チームリーダー)
1990年に住友商事株式会社に入社してから一貫して映像関連事業畑を歩み、ジュピターゴルフネットワーク株式会社編成部長、株式会社AXNジャパン取締役、住友商事 映像メディア部 チームリーダーなどを歴任した。2010年には株式会社ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティングの代表取締役社長に就任し、2011年10月にBS2局、2012年3月にBS4局体制に移行した放送局を率いて、スポーツの魅力を伝えてきた。

【セッション4】テーマ:人材開発
これからのコンテンツビジネスに求められる人材像とその育成について
海外において先端的なプロデュース人材育成を手がけている教育機関からゲストを招聘し、これまでのセッションで議論してきた内容を踏まえて、これからの国際コンテンツビジネスに必要とされる人材像を浮き彫りにすると同時に、そうした人材を育成するための手法や取り組み、育成した人材の活用方法等についてプレゼンテーションとディスカッションを行う。

【登壇者】 (パネリスト)
・Seamus Harte(Storytelling and Media Curriculum Designer、Institute of Design at Stanford)
※ほかにも海外の先端教育機関の関係者が登壇予定

【登壇者・参加者による交流会】
フォーラム終了後には、登壇者およびセミナー参加者による立食形式の交流会を開催。名刺交換や個別の質問、新たなネットワーク構築のための場として活用することができる。
※交流会参加の場合は、当日受付にて2,000円を支払う必要がある。