トンコハウスが同社初の展覧会「『ダム・キーパー』の旅」を3月25日(金)〜4月28日(木)の期間に開催する。

トンコハウスは、堤大介とロバート・コンドウの二人が設立したアニメーションスタジオだ。ピクサーでアートディレクターとして、『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』のアートワークを手がけた二人が、純粋につくることを楽しみ、チャレンジし続ける環境を求めて2014年に新たなスタートを切った。そんな二人が2013年初めて監督としてゼロから制作に挑んだ『ダム・キーパー』は、2015年のアカデミー賞にノミネートされ、日本でも大きな話題となった。この作品は、世界各地の映画祭で20以上の賞を受賞し、ベルリン国際映画祭をはじめ各国の映画祭で公式出品作として多数上映されるなど、世界から高く評価されている。

「『ダム・キーパー』の旅」と題した本展では、『ダム・キーパー』のキャラクターデザインやマケット、背景やストーリー設定など、作品の世界観を作り上げるさまざまなアートワークを紹介。また、スペシャル企画として、こま撮りアニメーションのスタジオ「ドワーフ」やジオラマアーティストの荒木 智との新作コラボレーションも展示。あわせて、サンフランシスコにあるトンコハウスの内装を再現したスペースでは、これまでの仕事や進行中のプロジェクトも紹介する。

「なぜ自分たちはアニメーションをつくるのか」、「なぜこのストーリーなのか」、「なぜこの設定なのか」など、「なぜ」という問いを繰り返しながら、やりたいことの本質を形にしていくという堤とコンドウ。そうして時間をかけて丁寧につくられた作品は、子どもから大人まで幅広い世代に愛されている。同展はトンコハウスの初めての展覧会だ。スタジオに遊びに来た気分で、アニメーション制作の現場を感じてみてほしい。

・堤大介
東京都出身。School of Visual Arts卒業。Lucas Learning、Blue Sky Studioなどで『アイスエイジ』や『ロボッツ』などのコンセプトアートを担当。2007年ピクサー入社。アートディレクターとして『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』などを手がけている。2014年7月ピクサーを去り、トンコハウスを設立した。71人のアーティストが一冊のスケッチブックに絵を描いて、世界中に回したプロジェクト『スケッチトラベル』の発案者でもある。

・ロバート・コンドウ
南カリフォルニア出身。ロサンジェルス近郊のアートセンター・カレッジ・オブ・デザインを卒業。2006年、憧れていたピクサーでスケッチ・アーティストとして『レミーのおいしいレストラン』の制作に携わる。その後、背景美術監督として『レミーのおいしいレストラン』、『トイ・ストーリー3』、『モンスターズ・ユニバーシティ』を手がける。2014年7月ピクサーを去り、トンコハウスを設立。新たなチャレンジと冒険の毎日を送っている。

■展示内容

『ダム・キーパー』のキャラクターデザインやマケット、背景やストーリー設定など、作品の世界観を作り上げるさまざまなアートワークを紹介する。また、スペシャル企画として、こま撮りアニメーションのスタジオ「ドワーフ」やジオラマアーティストの荒木智との新作コラボレーションも展示。あわせて、サンフランシスコにあるトンコハウスの内装を再現したスペースでは、これまでの仕事や進行中のプロジェクトも紹介する。

■展覧会によせて

2012年、当時ピクサーのアートディレクターだった私たちは、自分たちの仕事の枠を超えた映画制作の経験を探し求めていました。自分たちで脚本を書いて、短編映画を一本撮ってみよう。それが二人が見つけた答えでした。

初監督作品『ダム・キーパー』は、私たちの期待を遥かに超える高評価を集め、2015年のアカデミー賞のノミネートにつながりました。チームを作り、仲間たちと共に映画を完成させるという、人生を変えてしまうほどの経験は、私たちの現状を大きく見直すきっかけとなりました。それが二人が「なぜ?」と、自らに問う事にこだわり始めたきっかけです。結果、私たちはピクサーという快適な環境を飛び出し、未知の領域だとしても、常に自分たちが学び続けられる道を選ぶことを決めました。2014年7月にピクサーを退社し、世界の人々にストーリーを伝えながら、クリエーターが成長できる場として、トンコハウスを立ち上げました。

「トンコハウス展」では、短編『ダム・キーパー』のアートワークを中心に、広がり続ける『ダム・キーパー』の世界を紹介します。あわせて、新作『ムーム』や未公開の新プロジェクト案などを含め、日本の制作パートナーとも親密な関係を持ちながら前進するトンコハウスの軌跡を世界で初めて展覧会として披露します。また、本展に合わせて販売される『ダム・キーパー』日本語吹替版ブルーレイ・DVD、作品集『アート・オブ・ダム・キーパー』をはじめ、トンコハウスの新商品を販売します。ご期待ください。

トンコハウス
堤大介/ロバート・コンドウ

■開催概要

トンコハウス展「ダム・キーパー」の旅
会期:3月25日(金)〜4月28日(木)
時間:11:00〜19:00
場所:クリエイションギャラリー G8(〒104-8001 東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F)
日曜・祝日休館 ※3月27日(日)は開館 入場無料
主催:クリエイションギャラリーG8
協力:株式会社ティー・ワイ・オードワーフ/株式会社アニマ/情景師アラーキー 荒木 智

■関連情報

Blu-ray『ダム・キーパー』
¥5,724(税込) 3/16発売 言語・字幕:英語、日本語 本編:18分+映像特典93分
80ページ特製ブックレット付き 発売・販売元:東宝
【トンコハウス展記念限定版特典】 堤・コンドウ監督サイン入りアートプリント

DVD『ダム・キーパー』
¥4,644(税込) 3/16発売 言語・字幕:英語、日本語 本編:18分+映像特典93分
  80ページ特製ブックレット付き 発売・販売元:東宝
【トンコハウス展記念限定版特典】 堤・コンドウ監督サイン入りアートプリント

作品集『The Art of The Dam Keeper アート・オブ・ダム・キーパー』日本語版
¥3,240(税込) 3/20発売 B5変型168ページ 出版社:復刊ドットコム
【トンコハウス展記念限定版特典】 堤・コンドウ監督サイン入りアートプリント 

※【トンコハウス展記念限定版特典】はトンコハウス展会場販売のみ。