日本映画テレビ技術協会は、映像プロセス部会 第53回特別セミナー「最前線の研究者、クリエイター、技術者が集結!これでわかった!最新のHDR制作」を7月8日(金)に開催する。

今やHDR(ハイダイナミックレンジ)によるコンテンツ制作は現実のものとなった。HDR対応テレビ、UHDブルーレイの登場、BSを使った4K/8Kの試験放送、またHDR配信などが進む一方、コンテンツ制作の現場では急激なテープレス化、高精細化に加えて今回のHDR化の台頭で、映像制作に関わる我々にとって未知の領域がどんどん拡大しているのも事実だ。

今回、映像プロセス部会(塩田部会長/東映ラボ・テック)は、映像業界に従事する人々を対象に、HDR技術の研究者やHDR制作経験のあるクリエイターの生の声、また関連メーカーの技術者によるHDR技術の解説、またHDR機材のデモンストレーションを間近に体験できるコーナーも用意、HDR制作ノウハウの向上に役立つセミナーを企画した。このセミナーで、これからのHDRコンテンツ制作で一歩先を行こう。
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■開催概要

【日時】
7月8日(金)13:30~18:00

【場所】
フクラシア品川クリスタルスクエア3F
東京都港区港南1-6-41 品川クリスタルスクエア3F アクセス
(JR品川駅 港南口から徒歩8分)

【会費】
会員:5,000円(協会個人会員、法人会員社)
非会員:8,000円(協会会員外)

【申し込み方法】
こちらのサイトの申し込みフォームより申し込みのこと。

団体での申し込みは、団体申し込みフォームをダウンロードし、FAXまたは、メールにて申し込み。
・団体申込フォームダウンロード 【word版】【pdf版】

【申し込み締切】
6月27日(月)
定員70名になり次第、締め切り。
※キャンセルする場合は、開催2日前の7月6日(水)までに申し出のこと。

【支払方法】
請求書が発行されるので、7月4日(月)までに支払いを済ませること。尚支払い期日に関しては相談を受け付ける。

【主催】
(一社)日本映画テレビ技術協会 映像プロセス部会

【問い合せ】
(一社)日本映画テレビ技術協会 担当:吉野、山田
Tel:03-5255-6201 Fax:03-5255-6202
E-mail:seminar@mpte.jp

【スケジュール】
13:30~13:35

【開会挨拶】
<13:35~14:15>
1:基調講演 いよいよ始まる4K・8K HDR放送
講師:西田幸博氏(NHK放送技術研究所 テレビ方式研究部上級研究員・標準化プロジェクトリーダー/工学博士)
4K・8K超高精細度テレビの試験放送が8月1日(月)に始まる。4K・8K放送は、ハイビジョン放送よりも解像度・画素数が格段に増えて、臨場感や実物感が向上することに加えて高ダイナミックレンジ(HDR:High Dynamic Range)と広色域(WCG:Wide Color Gamut)によって映像表現の可能性が拡大し、一層の視聴体験の向上が期待される。本講演では、テレビ放送のHDR化について解説するとともに、今後の超高精細度テレビ放送を展望する。会場では、HDRの8Kコンテンツを見ることができる。

<14:25~15:05>
2:撮影監督の視点から見るHDRコンテンツ制作事例について
講師:小川ミキ氏(株式会社 トライフォース 撮影監督)
HDRコンテンツを制作した経験に基づく、現場に則したHDR撮影のテクニック、ノウハウについて話される。撮影監督の観点から、制作前に知っておいた方がいい知識、撮影時に気をつけたい事、またポスプロを含む納品までの注意点についても触れる。実際にモニターを出して、SDRとHDRのちがいを見る。
機材提供:キヤノンマーケティングジャパン株式会社 

<15:15~15:35>
3. HDR制作におけるキヤノン製品の活用方法
解説:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キヤノン製品を使用したHDRの技術及び活用方法を紹介。

<15:35~15:55>
4:HDR制作を実現する製品、技術、ソリューションの紹介
解説:ソニービジネスソリューション株式会社
広いダイナミックレンジ、広色域を実現する事は4Kとならび、高画質化を実現する重要な要素と考えている。これらの要素を備えたHDR対応機器及び弊社の考える制作ワークフローを紹介する。

<15:55~16:15>
5:HDR技術を実現するDolby Vision
解説:Dolby Japan 株式会社
Hollywood映画で広く採用されているDolby Visionについて技術説明ならびにそのコンテンツ制作、配信から表示までの技術・環境について解説。併せてHDRと立体音響のDolby Cinemaについても海外での展開状況を紹介する。

<16:15~16:35>
6:パナソニックのHDRの取り組みについて
解説:パナソニック株式会社
同社は、ハリウッド映画会社、CEメーカー、技術会社、配信サービス会社と共同で、BDAのUltra HD Blu-ray規格、CTAのHDMI2.0a規格、UHD Alliance のUltra HD Premium規格等のHDR関連規格の策定を先導した。これら業界標準対応の4K HDR対応製品の商品化も積極的に推進し、昨年末、世界初のUltra HD Blu-ray機器を商品化したことを皮切りにUltra HD Premium対応の4K HDRTVと同規格対応のUltra HD Blu-ray機器の製品化を業界に先駆けて行った。今回は、上記HDR関連規格の概要と、当社のUltra HD Premium関連機器のデモと概要を紹介する。

<16:35~17:30>
機材展示見学
NHK放送技術研究所、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、ソニービジネスソリューション株式会社、Dolby Japan株式会社、パナソニック株式会社

※講演内容、展示内容等変更になる場合がある。