ナディアは、360°映像を用いたVRコンテンツの企画・制作・提供までをトータルで提案する「360 MIRAI ライブ配信システム」の提供を開始した。特定のカメラハードウェア、視聴ハードウェア、ビューアーソフトウェアに依存しない統合ライブ配信ソリューションは日本初となる。
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■サービス開始の背景

かねてよりVR/ARソリューションの提供に力を入れており、CG型VRシステム、ARイベントツールなどを提供してきたナディアが、「360 MIRAI ライブ配信システム」ソリューションの提供を開始した。

従来、実写360°映像コンテンツをライブ配信する際には、配信企画者が360°撮影のできるカメラを用意し、複数カメラで撮影された映像をスティッチ(※複数映像を合成し、360°映像を生成する技術)し、映像コンテンツを作成する必要があった。また、想定した視聴者に合わせた配信サーバーを用意し、視聴者の視聴方法に合わせたアプリ及び環境の準備・サポートまで、すべてを別々の製品やサービスを組み合わせて実施する必要があった。「360 MIRAI ライブ配信システム」は、このすべての局面をナディアが支援することで、迅速かつ適切な内容でライブ配信を実現できるようになった。

■「360 MIRAI ライブ配信システム」とは

「360 MIRAI ライブ配信システム」は、実写VR体験を撮影から提供までトータルソリューションするサービスの総称。撮影~リアルタイムスティッチ~配信サーバーへの送信~様々なデバイスへの360°映像の配信、までをナディアの製品で実現できる。

柔軟な構成の要望に応えることができ、視聴者が360°映像で体験することのできるライブイベントの実施をワンストップで提供。撮影に使用するカメラ機材や、360°映像を視聴者が体験するハードウェア/ソフトウェアは特定のものに依存しない。とくに、視聴者が体験するツールについては専用のビューアーアプリを提供可能で、視聴者との深いコミュニケーションの構築を検討している企業に最適なソリューションとなっている。さらに、実写映像とCGを組み合わせた360°映像制作など、様々なVR/AR活用についても提案することが可能だ。またライブストリーミング以外にも、リアルタイムスティッチ技術を活用し、すでに撮影済みの複数カメラの映像素材からの360°映像コンテンツへの短期制作が可能になった。

■「360 MIRAI ライブ配信システム」利用シーン

例えば、音楽ライブイベントに導入することにより臨場感溢れるプレミアムなライブ体験を360°VR映像で提供できる。また、スタジアムなどでのスポーツイベントに導入することにより、自宅にいながら特別席で観戦するライブ体験を提供することも可能だ。今後、様々なシーンでの「360 MIRAI ライブ配信システム」導入が予定されている。

また、「360 MIRAI ライブ配信システム」の技術を応用し、組み合わせることで実現する様々なソリューションをナディアでは提供している。例えば、オペレーションガイドを置かなくてもVR展示ができる「望遠鏡型VRソリューション」や、実際に描いた塗り絵をCG-VRに反映して仮想現実をすぐに体験できる「リアルとVRの融合・展示ソリューション」などがある。