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KOO-KI、丸井の キャンペーンCMにFusionを活用(Blackmagic Design)

KOO-KI、丸井の キャンペーンCMにFusionを活用(Blackmagic Design)

Blackmagic Designは、福岡を拠点とする映像制作会社KOO-KIが、Fusion Studioを使用して丸井のキャンペーンCMの制作をしたことを発表した。

■概要

KOO-KIは、映像ディレクター、CGディレクター、プロデューサー、CG/モーショングラフィックスデザイナーが在籍し、数多くのクリエイティブな作品を生み出している制作会社で、国内外の映像(TVCM、キャンペーン、ドラマ、TVアニメ、アプリなど)の企画、演出、および制作を手がけている。エンターティメント性の高い世界観に定評があり、数多くの賞を受賞している。最近のCG作品に、ニコンミュージアム 体感型シアター『Universe of Nikon』、コナミ『実況パワフルプロ野球 2016』オープニングムービーなどがある。また、日本民間放送連盟賞優秀賞を受賞した地方発ドラマ『めんたいぴりり』の企画・演出なども担当している。

同社で制作した作品のひとつである、マルイのCM『マルコとマルオの7日間 2015』は全編3DCG作品で、海外の3DCG作品に引けを取らないそのクオリティにより高く評価された。その同作品の制作にはBlackmagic DesignのFusion Studioが使用されている。

作品のコンセプトは「大人のためのファンタジー」。買い物をするときのワクワク感を映像に落とし込むように考えて制作されており、丸井のあるファンタジックな街でショッピングする住人たちの様子を生き生きと描いており、すべての合成はFusion Studioで行われた。イタリア国籍を持つビト・ラマンナ氏は、アニメーションディレクター/Fusion アーティスト。現在は日本とドイツをベースに活躍しており、KOO-KIとは数々の作品を生み出している。今回、企画の部分をディレクターの木綿達史氏とプロデューサーの嶋村雅己氏が日本で行い、ドイツでメインの制作行程を経て、日本で最終仕上げをした。同作品の核となるクリエイティブ・ワークは全てビト氏によるものだ。長年にわたるFusion ユーザーであるビト氏は、Fusionのチュートリアルサイト、Con-fusionを立ち上げている。

「私がCGIを始めた頃は、CGIアーティストがまだ業界にそれほど多くありませんでした。だから、モデリング、アニメーション、絵コンテ、合成、アニマティックスと一人でなんでもやらないといけなかったんです」とビト氏。「今回の丸井のCMでは、合成の他にキャラクターデザインやモデリングなども私が手がけています。でも、私のパッションは合成の部分にありますね」。

アーティストであるビト氏は、絵を描くような感覚でFusion を使用している。その際に重要なのがマスク機能だ。「このプロジェクトではたくさんのマスクを使いました。それぞれのオプジェクトを独立してコントロールするために、マスクは重要です。そうすることで、シーンの中でそれぞれのオブジェクトがうまく調和するようになるんです。Volume Maskはとてもパワフルで、3Dスペースでマスクをすばやく生成できます。マスクをレンダリングし直す必要もないので、とても効率的ですね。さらにマスクをコピーして別のマスクと組み合わせて、新たなマスクを生成することだってできます!」

「今回チャレンジだったのは、フラットな見た目を、ディープでパワフルで見ていて楽しいものにすることでした。シェーディングやライティングアーティストが時間がなくて、満足できる土台ができていなくても、Fusionならそれを補うパワフルなツールがあります」。「たとえば、屋外のシーンで登場するバスは、元のレンダリング素材は非常にフラットで退屈でした。そこでもっと映えるように、マスクを駆使して霧と照明効果を付け足しました。また、登場人物の髪の質感やボリュームをリッチなものにするために、Gradient maskを水平、垂直方向に適用しました。さらにカラーコレクションも行っており、作品全体に生き生きした雰囲気を出すようにしました。これらを3Dソフトウェアからレンダリングし直すのではなく、すべてFusionの合成でできてしまうんです!」

さらに、オブジェクトを別のオブジェクトの間に配置したい場合には、Displace 3Dの機能が非常に便利だという。「Displace 3DはWorld Position Passを使って、3Dソフトウェアで作ったオリジナルのシーンの奥行きや位置情報をエミュレート(模倣)します。単純なプレーン(面)を擬似的に3Dにして、3D空間で作業ができるようになるんです。女性が歩いているシーンで、オブジェクトを追加する必要があったのですが、シーン全体をレンダリングし直すのは避けたかった。そこで、この機能を使って3D空間でオブジェクトを他のオブジェクトとの奥行きの関係をきちんと保った状態で配置できたのです」。

「Fusionは、他のことに邪魔されずに自分をクリエイティブな状態にさせてくれます。あまり考えずに、ずっと操作し続けられる。他のソフトウェアも使ったことがありますが、テクニカルすぎたり、エラーが出たりしてそのクリエイティブ・フローが止まってしまうことがよくあります。Fusionは一番長く自分をクリエイティブ・フローに留めてくれるので、作業効率もすごくいいんです」とビト氏は結んだ。

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