マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社は、建築・製造・建設業向け新製品「Unity Reflect」を発表した。
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■「Unity Reflect」について

BIM・CADデータをワンクリックでRevitからUnityへエクスポート
Unity Reflectは、あらゆるユーザーがあらゆるデバイスでBIMデータを直接扱えるようにすることで、建築、エンジニアリングおよび建設(AEC)の専門家がBIMデータの有効活用を可能にする新しい製品。Unity ReflectはワンクリックでBIMデータとCADデータをRevitからUnityへエクスポートするRevitプラグインを利用して、リアルタイムのデータ可視化とコラボレーションを可能にする。Unity Reflectを使用すると、Revitで行われたデザイン変更は、モバイルからデスクトップへ、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)へとあらゆるデバイス間でリアルタイムに自動的に同期される。Unity Reflectによって、AEC業界のすべての人があらゆるものをコンテキストを伴って見ることができ、素早い変更が可能になる。これにより共同作業の効率を高めて、コストの高い誤りを減らすことができる。Unity Reflectは2019年秋にローンチ予定。こちらのページから登録し、今後の最新情報を取得することができる。

Unity TechnologiesのCEO、John Riccitiello氏は次のように述べている。「Unityのリアルタイム3Dテクノロジーは、建設物とインフラストラクチャーの設計、構築、運用のあらゆる段階での評価を可能にします。リアルタイムの没入型体験を通じた設計オプションの探求、複雑なエンジニアリングの問題解決、建設プロジェクトの加速を実現するために、Autodeskと協力して、あらゆるユーザーが直接BIMデータを活用できるようにしました」。

プロジェクトのスケジュールが厳しくなるにつれて、AEC業界全体のプロジェクト関係者が効果的に協力し、迅速に設計のイテレーションを行なうことが不可欠になっている。Unity Reflectはオリジナルの設計アプリケーションの内容を動的に反映できるインタラクティブな3D体験をつくり上げることで、この難問を解決。Revitでドアの移動、窓の追加、マテリアルの調整などの変更が加えられると、自動的にリアルタイムでUnity Reflectに反映されていく。また、Unity Reflectは、25を超えるさまざまなデバイスおよびプラットフォームで、世界中のどこからでもインタラクティブな3D体験へのアクセスを可能にする。共同作業者は、リアルタイムの変更を行うために同じ部屋にいたり、デバイスを共有したりする必要はない。

Autodeskの社長兼CEOのAndrew Anagnost氏は、次のように述べている。「Unityとの提携は重要です。可視化は、設計プロセスで重要な部分となっているからです。時は金なり、であるAEC業界では特にそうです。リアルタイムの没入型体験が一般的になりつつあります。今回のAutodesk Revitとのインテグレーションにより、リビジョンと会議の間のデッドタイムが短縮されます。このことは、私たちの共通の顧客に競争力をもたらすためにとても重要です」。

Revitのインテグレーションは、AutodeskとUnityのより広範な提携の一部で、多くのAutodesk製品とUnity間の完全なデータ相互運用性を確かなものにする。この提携を通じて、UnityとAutodeskは、AECの専門家がデータの変換やツール間のうまい連携方法を解明するために費やす時間を節約し、より効率良く設計を進められるよう支援する。AutodeskのRevitの標準サポートに加えて、Unityは他のアプリケーションがReflectフレームワークに出力して同期できるようにする一連のAPIを開発中だ。

Unityは、最も利用しやすく強力なリアルタイム3D開発プラットフォームで、世界のクリエイターの成功を支援するために存在している。Unityの革新的なツールは、さまざまな業界のクリエイターに対してハイパフォーマンスかつ高いクオリティの体験を、すべてリアルタイムで構築できる能力を提供する。Unityの技術はAEC企業の上位50社のうち半数以上、および最も売れている自動車ブランド上位10社で使用されている。こちらのページで、Unity Reflectについてさらに詳しく紹介している。