バスキュール(東京都港区)とプログレステクノロジーズ(東京都江東区)は、「コミュニケーションとテクノロジーの視座から既存のヒト・モノ・コトを拡張し、未来にタッチする」ことを目的に、企業の垣根を超えてスペシャリストが集まったプロダクトチーム「touch.plus」を発足した。

その第一弾として、タブレット端末のタッチスクリーンに着目。スクリーンの中だけに関心が向いてしまっている子どもたちのまなざしを現実世界に引き戻すために、iPad Proの上でタッチスクリーンと連動して動くロボット「タブレットボット・TABO(ターボ)」を開発した。

■世界初。iPad Proのタッチスクリーン専用に設計されたロボット

TABOは、2個のステッピングモーターによりiPad Proの広いスクリーン上を自在に走ることができる。また、底部に3点のタッチ機構を備え、自らの位置情報を常にタブレットにフィードバック。この仕組みにより、スクリーンの中とその上に物理的に乗っているTABOの動きを完全に同期したコンテンツ開発が可能になる。TABOの制御は、Bluetooth LE通信を用いてiPad Proなどの外部端末から行う。Swift言語に対応したSDKを用意しており、誰でもTABOコンテンツを開発することが可能だ。 

TABOは、エンターテイメントや教育の分野で、仮想と現実をつなげた新しい体験を提供する。今まで、ゲームはスクリーンの中で完結していたが、TABOならリアルな遊び相手として存在し、プレイヤーと一緒になって遊んでくれる。プログラム学習コンテンツでは、スクリーン内だけの仮想の物体の制御よりも、TABOという実在のロボットの制御を通じてトライアンドエラーを繰り返すことができる。今後、エンジニアを対象としたハッカソンや、子ども向けコンテンツを用意してワークショップを行う予定とのこと。また、クラウドファンディングによる販売も予定している。

■2月26日(金)SENSORS IGNITION 2016 にてお披露目

2月26日(金)に虎ノ門ヒルズで開催される、「SENSORS IGNITION 2016」のエキシビション会場で、TABOの実機とデモコンテンツが体験できる。TABOがもたらすスクリーンコミュニケーションが拡張された世界を体験してみては。

・提供予定デモコンテンツ
「TABO PONG」:TABOがリアルな遊び相手となり、ユーザーとスクリーン内のピンポンゲームを対戦。
「TABO MAZE」:ゲームを通じてプログラミングの概念を楽しく学べる、エデュテイメントコンテンツ。
「TABO NOW」:ポップユニット□□□の三浦康嗣を迎えて企画開発。□□□の名曲『00:00:00』のトラックに合わせてTABOが世界のニュースを語り続ける音楽的作品。

■参考URL

TABOサイトはこちら

■コンセプトムービー 

■世界初となる"コネクテッドミニカー"によるレース大会に採用

2月12日(金)〜14日(日)の3日間、世界初となるインターネット経由で操作可能なミニカー「コネクテッドミニカー」によるオンライン上のドラッグレース大会「ホンダオートテラス presents 中古車グランプリ」にTABOが初めて採用される。TABOを特設サイト上で選択した中古車のスペックに応じて細かく走行性能をチューニング、更にはコースとなる18枚のiPad Proとも連携しており、走行しているTABOの正確な位置が分かることで中継カメラを自動で切り替えることを可能にしている。

■TABO基本仕様

・TABO本体
【サイズ】(W)32、(H):37、(D):38 (mm)
【質量】35 g
【連続動作時間】約 30 分(フル充電時)
【最高移動速度】330 mm/s
【最高回転速度】1080°/sec
【LED】RGB3色17階調
【タッチ機構】静電容量方式3点
【通信方式】Bluetooth Low Energy
【充電端子】Micro-USB type B
【付属 Application】
TABOコントローラー:iPhone(iOS 9.1以降)
TABOアプリ:iPad Pro(iOS 9.1以降)
【SDK】
OS:iOS 9.1以降
言語:Swift、Objective-C

■touch.plusについて 

touch.plusは、テクノロジーとコミュニケーションの視座から、従来のモノ/コト/ヒトを拡張した、新しい体験や価値を持つプロダクトをつくりだし「未来にタッチする」ために結成されたプロダクト・チーム。ハード(プログレステクノロジーズ)とソフト(バスキュール)のスペシャリストたちが一緒になってワンストップで作り上げるチームを会社の垣根を超えてつくった。
touch.plus

■株式会社バスキュール 

言語や世代を超え、多くの人に楽しんでもらえるコンテンツを生み出すことを目的とする、東京と大阪に拠点をもつインタラクティブ・クリエイティブ・カンパニー。創業時から、テクノロジー・デザイン・コミュニケーションが三つ巴になった企画開発体制を整え、トヨタ、コカ・コーラ、ソニーなど、数多くの企業やブランドのデジタルプロモーションや、文部科学省をはじめとする子供向けデジタルコンテンツの企画制作を担当。300を超える国内外の広告賞やクリエイティブ賞を受賞。
www.bascule.co.jp

■プログレス・テクノロジーズ株式会社 

プログレス・テクノロジーズは、300名を超えるメカ・エレキ・ソフト分野のエンジニアを抱える技術のスペシャリスト集団。ものづくりイノベーションをテーマに、設計開発プロセスにおける技術サービスを大手メーカーへ提供している。また、あたらしいものづくりのアプローチとして「ユーザーとの価値共創」を目指すtsumikiiチームを立ち上げ。2015年開始から出社を楽しくするデバイス「オレクル」などを始め、新たな体験価値を提供できるプロダクトを製造。
www.progresstech.jp