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    あらゆる技術を駆使する

    CGWORLD が記念すべき 200 号ということで、今回は 200 号記念用のアニメーションを作ってみました。今までこの連載では、基本原則に加え拡張原則という CG アニメーション制作における手法について触れ、その都度テーマに合わせた動きを作成してきました。CG アニメーションを作る上で最も重要なことは、「動きによって見ている人を楽しませ、感動させる」ということだと筆者は常々考えています。キャラクターやものを動かすことで、見ている人をいかに映像の世界に引き込んでいくのかというのが「目的」であり、CG アニメーションの技術や知識はあくまで「手段」でしかありません。ただこの「手段」を疎かにしてしまうと、本来の「目的」も達成できないものと思います。そういった意味で、この連載では「手段」の部分にできるだけフォーカスし、普遍的な要素を含んだ技術について解説してきました。

    一方で、数多ある技術の中から毎号1個に絞って解説を行うのは、実はとても難しいという側面もあります。というのも、動きを作るときには、1個の技術にだけこだわって動きを作っているわけではなく、常に複数の技術を用いてひとつの動きを作っているからです。そこで、今回は今まで採り上げてきた原則のほぼ全てを取り込んだ動きを作成してみました。また、今号は 200 号を祝うという「目的」もありますので、筆者のこの想いが読者の方に本誌を通して伝わるようでしたら望外の喜びです。

    TEXT_森江康太(トランジスタ・スタジオ/ディレクター)
    書籍「アニメーションスタイル+」著者。MV『Express』等の作品で監督としても活動している。
    トランジスタ・スタジオ公式サイト
    0130.web(個人サイト)
    @kohta0130(Twitter)

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    CGWORLD 200 号に関する詳細は下記リンクへ
    CGWORLD 2015 年4月号 vol.200