>   >  CG de カラマネ!:第17回:「色々なワークフローへの対応:ソフトウェア設定編(Photoshop、Illustrator、After Effects、Premiere、Smoke)」
第17回:「色々なワークフローへの対応:ソフトウェア設定編(Photoshop、Illustrator、After Effects、Premiere、Smoke)」

第17回:「色々なワークフローへの対応:ソフトウェア設定編(Photoshop、Illustrator、After Effects、Premiere、Smoke)」

こんにちは、パーチの長尾です。制作の現場を見てみると、数多くのハードウェアとソフトウェアで構成されるワークフロー(パイプライン)が、会社の数、プロジェクトの数だけ存在します。これまでの記事では、カラーマネジメントのメリットと、導入に必要な基礎情報、主要なソフトの設定方法を見てきましたが、それをもとに、自社のワークフローに落とし込む作業を行う時、この連載で紹介していないソフトやハードを調整/設定することもあるかと思います。とは言え、私の力だけでは数限りないハード・ソフトを紹介することはできないので、今回は読者自身で調整/設定するためのコツや知識を紹介していきたいと思います。このような力があれば、どんどん出てくる新しいソフトや、新しいプロジェクトのワークフローにもすぐに対応できるようになるので、ステキですよね。
では今回は、ソフトウェアの設定について見ていきましょう。

まずは「カラマネ対応ソフト」と「カラマネ非対応のソフト」を見分ける!

私たちが制作で使うソフトは大きく分けて2つに分類されます。

・カラマネ対応
・カラマネ非対応

当然、この2つのソフトは設定方法が大きく異なりますし、ソフト間で色を合わせることが難しくなります(でも合わせることは可能なので安心してください)。よって、まずはこれから設定しようとしているソフトがカラマネ対応・非対応のどちらなのか? それを見分けることができると、設定作業が成功に近づきます! 図1は対応・非対応2つの区分を細分化して、4つになっています。まずはこのどれに属するのかを調べるのが、第1ステップとなります。

図1:カラマネ対応区分
2つの大区分、4つの小区分。代表的なソフトを例に分類してあります

同じAdobeのソフトでもPhotoshopは10年以上前からカラマネに対応していますが、Premiereは非対応となっています。このように対応状況は一概にはわからないので、個別に見ていく必要がありますね。カラマネは制作の品質と効率を上げるため(導入コストと維持管理費を差し引いても大きな利益を生みます)、いずれは全ての制作現場で導入され、ソフトも徐々に対応していくと思います。例えばMayaは、2015 Extensionでカラマネ機能が大きく進化し、完全対応を目指しています。とは言え、全てのソフトが対応するまでには時間がかかりますので、まずは個別に対応していくことが大切です。

カラマネ対応と非対応の色の違い

私たちは制作時にモニタを通じて、ソフトウェアを操作し、全てを判断します。もちろん色もその1つですが、カラマネ対応か非対応かによって色は変わります。それは、カラマネ対応ソフトがソフトウェア内で色を変更してしまうためです。図2は、第5回にある図を再掲した物です(見た目を少し変えましたが中身は同じです)。どのように動作するかも第5回を参照してください。

図2:対応ソフトと非対応ソフトのモニタ出力

設定手順

まずは、基準プロファイルを決定します。どのプロファイルにしたら良いかは、第5回を参照してください。プロジェクトごとに色基準が異なる場合は、その都度「基準プロファイル」を変更します。次に、モニタが基準プロファイルを正しく表現できるように調整します。モニタに付属の調整ソフトに従って調整してください。ただし、モニタによっては基準プロファイルを正しく表現する性能を持たない機種もあります。その場合は、適切なモニタに変更するか、なるべく近い設定になるように調整してください。次に、制作に用いるソフトの設定です。具体的なソフト設定方法については、次の章で解説していきます。

図3:設定の手順(大まかな流れ)

カラマネ機能が搭載されているか判断して、適正な設定を行う

ソフトによって、カラマネに対応している物と、非対応の物があります。これらは設定方法が大きく異なるため、まずは設定したいソフトが対応かどうかを判断しましょう。これからいくつかのソフトで以下の点を見ていきます。

1:設定画面がどこにあるのか?
2:設定のポイント

この例を参考にすれば、ここで紹介していないソフトでも、設定する時のヒントになると思います。では、まずカラマネ機能が古くから搭載されていて、最も信頼度の高いPhotoshopから見ていきましょう。

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