テクスチャリズム

ルックの決め手、テクスチャ制作を極める

Character 5:ブラシツールで描く印象的なテクスチャ

CGW154キービジュアル

© BERUBURI

ガネーシャ神をモチーフとした
可愛くて少し不気味なキャラクター

今回はヒンドゥー教の有名な神様、ガネーシャ神 をモチーフにしたキャラクターを制作していく。ベースのモデルは 3ds Max と ZBrush で作成したもの。デフォルメされた形という点では 本誌150号(2010年12月発売号)や 152号(2011年2月発売号)で制作したキャラクターと同じだが、今回のテクスチャは Illustrator のパスで描いたものではなく、ブラシツールを使い手で描き込んだものを使用している。石を彫刻した実物の仏像に上から柄をペイントするイメージで、ブラシツールならではのアナログ感を活かしたテクスチャに仕上げてみた。加えて、キャラクターに少し不気味な印象を与えるため、ラインなどは敢えて歪に描いている。さらに、目や眉といった顔のパーツも全て Photoshop によるペイントで再現し、金色を多用しているのも特徴付けのポイントだ。

また、注目して欲しいのはモデルのデザインとテクスチャの質感に微妙なギャップがあること。今回のキャラクターはデフォルメされた形状だが、テクスチャの方は少し違和感を出すために、デフォルメ感がありつつも、若干のリアルさが同居する不思議な雰囲気の絵柄にしている。つまり、デフォルメされた形状に敢えて印象の違うテクスチャを貼ることで、少し変わったイメージ作りを狙ったわけだ。他にも、キャラクターの体型を特殊なものにしたり、目や眉を筆のタッチが残る質感にしたりすることで、可愛らしくも少しだけ不気味なキャラクターに仕上げている。今回は、こうした不思議なイメージをいかにして作り出したのかという視点からも制作過程を楽しめるのではないだろうか。

なお、今回のテクスチャはランダム感を出すために手描き中心で作成しているので、月刊誌の記事にて詳しく解説しているブラシツールやレイヤー描画モードの使い分け、ベース画像の加工方法がメインとなる。具体的な流れとしては、手描きをメインとした顔のテクスチャ制作からレンダリング後のレタッチ及び合成と、最終的な1枚絵として仕上げるまでの工程を紹介。これらの解説で、ブラシツールのタッチを活かす手法や各描画モードの使い分け方などをしっかりと理解し、直接ペイントしたようなアナログ感のあるテクスチャを描くコツを掴んでもらいたい。

最後に、ここのところデフォルメキャラベースでのテクスチャ解説を続けてきたが、次回(本誌156号に掲載予定)はリアルなキャラクター全身のテクスチャ制作を紹介したいと思う。ぜひ楽しみにしていてほしい。

テクスチャ「デフォルメキャラクター」

作例のダウンロード

完成したテクスチャおよびキャラクターのPhotoshopデータはこちらからダウンロードできます
 
※ダウンロードしたテクスチャデータは自由にお使い頂いて構いません。ですが、キャラクターのデータに付きましては、二次利用はご遠慮下さい
 
※このデータを利用したことによって万一何らかの損害が発生しても、当方は一切責任を負いません

TEXT_イワハシマサキ(BERUBURI)
BERUBURI CG-Artist
beruburi(個人サイト)
使用ソフト:Autodesk 3ds Max 2011、Pixologic ZBrush 3.5、Chaos V-Ray、Adobe Photoshop CS5

続きは、月刊誌で!

CGWORLD 154号に関する詳細は下記リンクへ
CGWORLD 2010年6月号 vol.154

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