テクスチャリズム

ルックの決め手、テクスチャ制作を極める

Background 5:風景のテクスチャを描く(材質の異なる3種類の道路)

CGW155キービジュアル

タイリングする点とカメラからの距離に注意

今回は、風景の制作に欠かせない道路のテクスチャを描く。ひとくちに道路と言っても、アスファルトで舗装されたものや、畦道のように未舗装のものなど様々な種類があり、また交通量や季節によってもその表情は変化するので、なかなか面白いテーマだと思う。今回はこうした色々な道路の中から「石畳」、「古い石の舗装路」、「未舗装の土の道路」の3種類のテクスチャを制作していく。

これら道路のテクスチャ制作で重要なのは、タイリングを前提に作ること。と言うのも、道路は通常長く延びているので、他のパーツのテクスチャに比べて繰り返しマッピングすることが多いためだ。道路と同じ長さのテクスチャを無理に作ろうとすると、作業量もデータ量も膨大になってしまうので、なるべく画像の端と端がシームレスに繋がるタイリング可能なものを作成し、効率を上げるようにしよう。

なお、このようなシームレスなテクスチャは Photoshop のスクロール機能を使ったり、スタンプツールなどで画像の繋ぎ目を補修したりすれば、簡単に作ることができる。ただし、今回の「石畳」のように模様があるテクスチャは単純なスクロールだけでは繋がらないので、事前に計画を立てておくことが大切だ。

また、こうした地形に関係するテクスチャは、カメラからの距離も考えて描く必要がある。アップになるテクスチャなのか、それとも中景や遠景で利用するテクスチャなのかで描き方も変わってくるからだ。例えば、今回制作したテクスチャの中で「未舗装の土の道路」はカメラから離れた場所で使用することを前提に描いている。このテクスチャはアップには適していないが、これは解像度が低いというわけではなく、最初から「遠くにあるように見える」ように描いているのだ。このような場合にポイントになるのは、遠くにある風景をカメラで写したように描くこと。意外と面白い作業なので、初心者もぜひチャレンジしてみてほしい。

テクスチャ「材質の異なる3種類の道路」

作例のダウンロード

「石畳」と「古い石の舗装路」、「未舗装の土の道路」の Photoshop 作例データはこちらからダウンロードできます。
 
※ダウンロードしたデータは自由にお使い頂いてかまいません
※このデータを利用したことによって万一何らかの損害が発生しても、当方は一切責任を負いません

TEXT_ハナブサノブユキ
●アニメーション、イラスト、グラフィックデザイン、モーショングラフィックス、イベント映像と幅広く活動しています。KAGEMUというパフォーマンスユニットもやっています。
Nobuyuki Hanabusa Website
使用ソフト:Autodesk 3ds Max 2011、Adobe Photoshop CS5

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CGWORLD 155号に関する詳細は下記リンクへ
CGWORLD 2011年7月号 vol.155

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