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Vol.25:20年後を見据えて今をゆく

Vol.25:20年後を見据えて今をゆく

躍進を続ける 3 年目の吉祥寺トロン。TV アニメや実写ドラマなど様々な作品でその名を目にするようになりました。着実に前へ前へと歩みを進めているなかで、ふと「どこに向かっているのか?」という疑問が浮上。その答えを知るべく、清田フロア・マネージャーが Y 氏に体当たりで質問をぶつけます。

親を超えるということ

こんにちは! お久しぶりです、清田です。今年もあっという間に過ぎてもう冬! もう少しで 2013 年も終わりだよウヮ--(゚□゚;)!!

吉祥寺トロンもこの前できたばかりだと思っていたのに、もう丸 3 年! 今年の所信表明では、社長からの「今度は宇宙だ、親越えだーーー!!!!」と、吉祥寺から急に宇宙へ飛び出すという超アゲアゲな決意により、スタッフは若干乗り遅れつつも、期待にこたえるべく精進している毎日でございます。

今回はこの所信表明について、「じゃあ、具体的にトロンはどこに向かうの?」という今まで放置気味だったデリケートゾーンについて、ぐいぐい迫っていこうと思います。


親越えの勝利条件って何なの?
親会社であるガイナックスは、1984 年、山賀博之監督(当時 24 歳)の『王立宇宙軍 オネアミスの翼』を作るべく設立したアニメ制作会社で、『新世紀エヴァンゲリオン』は社会現象を巻き起こし、初の完全オリジナル作品『天元突破グレンラガン』文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞をはじめとする様々な賞を受賞するという、イケイケな歴史を持つ親会社です。

吉祥寺トロンはその子会社であり、3DCG 制作会社としてまだ 3 年しか経っていないほとんど映像制作初心者のグループで作られた、ど素人の会社。このもやしっ子が、屈強な『魁!!男塾』に出てきそうな親に太刀打ちできる術ってあるのか? いやむしろ、社長がそれを知っていて「親超えする」と豪語しているのは、何か理由があるんじゃないだろうか?

昔社長が書いた記事には
「吉祥寺トロンは、設立から一貫してスペシャリストではなくゼネラリストを目指してきた。それは、右も左も分からない素人に技術だけを詰め込んでも、我々が目指すゴールに辿りつけないと考えたからである」
※Vol.19:それぞれの 3 年目<前編>「遅ればせながらの、三年目の決意」より)
とある。我々が目指すゴール、それは「オリジナルの作品をもつこと」。

でもでも、それでは親超えというか、やっと親と同じ土台に立てたってことじゃないのかなぁ? なーんて悶々と考えていてもしょうがねぇ!!! 私は答えを知るべく、関係者の Y 氏にド直球の質問をぶつけました。

清「吉祥寺トロンが親超えするってどういうことですか? 同じ土俵に立てても、超えるなんて絶対無理だと思うんですけど!」
Y「無理じゃないよ。これからルーカスフィルムILM(Industrial Light & Magic) のような関係になっていくんだよ」
清「でも、そんな技術も人手もありません......ハードルが高すぎます」
Y「ぜんぜん高くないよ。1 カットでもいいから、これは吉祥寺トロンでしか作れない、と思わせるものを作ったらもう親越え達成だよ!」

吉祥寺トロンでしか作れない 1 カット......? 何だろう、どんな映像になるのかな。デッサンをし、Maya をし、背景美術をし、モーションキャプチャをし、実写ドラマの編集もやって......普通はそれぞれ専門の業者がいるにもかかわらず、私たちは初めての経験でも、無理をしてでも突っ走ってきました。このわけもわからずこなしてきた経験が、ゆくゆくは作っていく映像のエッセンスとなって吉祥寺トロンならではの映像ができるというのか......。何だろう......何だか末恐ろしくなってきました。色々な意味で。

というか、勝利条件をはっきりさせるつもりが、もっとドツボにはまってきたんだゼ......。

でもいつかは......
「これはどうしてもトロンさんにお願いしたいんですよねぇ〜! ぜひ!!」
と、大手アニメ会社に指名されてみたい! スタジオジブリとかピクサー・アニメーション・スタジオとか!! 今のところは一見手当たり次第に様々なことをしているように見えますが、20 年後どう化けるか身内ながら見ものですね(ニヤリ)。

次ページへ続く)

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