7月8日(金)|16:00 – 17:00
家具職人が無垢材を曲げたり削り出したりして作られる木製家具には繊細な有機形状が豊富に含まれます。また、千差万別の木目模様は商品に特別感を与えます。しかし、このような製品の3DCGを描きたい場合、作り手のこだわりを損なわないように数値制御でモデリングするのは極めて困難です。そこで、当所では3Dスキャナを用いたリバースエンジニアリングによって現物しかない木製家具の3DCGを描画するワークフローを検討しました。
今回はいくつかの手法で作成した3DCGの作例とそこから考察される今後の課題を紹介します。
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リバースモデルによるバリエーションの仮想
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仮想木目模様の合理性の確認
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カタログ調CGの作例(ランプと椅子がリバースモデル)
講演者
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岐阜県生活技術研究所
山口 穂高 氏
博士(工学)
地場産業振興を目的に「感性工学×木製家具」の研究に従事。木材の質感評価、製品の人間工学的な設計・評価、強度性能試験、3DCG用リバースエンジニアリングが専門。
2015年に信州大学にて学位取得後、現職。
https://researchmap.jp/hody
2015年に信州大学にて学位取得後、現職。
https://researchmap.jp/hody
受講対象:
家具・インテリア業界の方、木材関連の方、質感表現に詳しい方、3Dスキャンに興味のある方
使用ソフトウェア:
Artec Eva、Artec Studio 15、Giomagic Design X 2020、KeyShot 10、Coohom
難易度:
★★
アーカイブ配信:
あり
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