Session 10　18:30-20:00

本講義では、HoudiniのMotion Pathシステムの概要と、それがいかにクラウドワークフローを効率化するかを解説します。
多くのシミュレーションステップをMotion Pathによる直接制御に置き換える方法、SOPs内で完結するクリーンでアートディレクション可能なクラウドモーションの作成、主要なMotion Pathノードとそれらが生成するアトリビュート、軽量な回避行動と障害物処理、クリップタイミングとランダム化による自然なバリエーションの追加、トリガーとトランジションを使用したパス上での挙動変化、USDクラウドの理解、クラウドのSolarisへの移行、マテリアルアサインメントのランダム化について扱います。

1 - Motion PathとSOPベースクラウドの入門

Houdiniの新しいSOPベースのクラウドワークフローの概要を紹介します。
「Motion Path」とは何か、従来のクラウドシミュレーションと比較してクラウド構築の方法がどう変わるのか、そしてなぜこの手法によってクラウド作成がより高速で柔軟性が高く、制御しやすくなるのかを解説します。

2 - Motion Pathコアノードとクラウド制御

Motion Pathツールセットの基本ツールをノードごとにウォークスルーし、シミュレーションなしでアーティストがクラウドの挙動を制御できる上位レベルのノードを実演します。障害物回避についても解説します。

3 - トリガーとトランジションによる挙動の形成

Crowd MotionPath TriggerとCrowd MotionPath Transitionを使用して、クラウドにバリエーションとリアリズムをもたらす方法を解説します。
アニメーションレイヤリングについても紹介します。

4 - ライブデモンストレーション

クラウド作業における最大の課題の一つは、セットアップを最終レンダーまで持っていくことです。
全プロセスをデモし、Motion PathクラウドをUSD互換としてSolarisにインポートする方法、マテリアルバリエーションの適用、そしてクリーンでプロダクションレディな最終フレームに向けたすべての準備について解説します。