CGWORLD MASTERCLASS ONLINE vol.21
写真家が紐解く、「感情を揺さぶる風景表現」
〜自然を捉えるレンズワークと、光学理論による印象操作〜
本講義では、風景写真家の視点で、レンズワークや自然現象の仕組みを理解・活用し、観る者の感情に働きかける表現手法を解説します。
広角・標準・望遠レンズが生み出すパースペクティブの歪みや圧縮効果を、画面の説得力へと転換する方法について説明します。さらに、光学フィルターや気象現象による光の変化を読み解き、カメラを通して認識される視覚情報を表現へ応用するテクニックをお伝えします。
また、天候や時間帯によって変化する光の質がシーンの情緒に与える影響を、物理的・心理的両面から紐解きます。単なる色の選択にとどまらず、観る者の感情を導き、作品に込めた意図を的確に伝えるための色彩演出を解説します。
さらに、地形の成り立ちや植生の生態、風景が辿ってきた歴史的背景を描画の根拠として取り入れる手法も紹介。自然の理に基づいた物語性を背景に宿し、観る者をその世界へと引き込む演出についてお話します。
講師
写真家
萩原れいこ 氏
カメラ片手に海外を放浪した後、日本の自然に魅了される。
隔月刊「風景写真」の若手風景写真家育成プロジェクトにより、長野県志賀高原での写真修行を経て独立。
現在は上信越高原国立公園を拠点として、主に自然風景や動植物などを撮影。
命の循環や自然環境の”つながり”を可視化することを試みている。
カメラグランプリ審査員、日本風景写真家協会会員、嬬恋村キャベツ大使(観光大使)等。