表現したいことから逆算する、スペーシング・タイミング・アーク・リズム
~動きに「意図」を反映させる設計法~
本講座では、アニメーションにおける「動きのデザイン」にフォーカスします。
アニメーションを作るうえで、物理やボディメカニクスのようなリアルな動きの理解はとても大切です。しかし、リアルな動きをそのまま再現するだけでは、キャラクターらしさや、作者が観客に伝えたい意図を十分に表現することはできません。
大切なのは、単に現実らしく動かすことではなく、観客が自然に納得できる Believability(信憑性・現実味)を作ることです。
いい動きには、必ず意味が含まれています。
ポーズのデザインについては多くの場面で説明されることがありますが、スペーシング・タイミング・アーク・リズムといった「動きそのもののデザイン」は、感覚的に扱われることも多く、理論的に整理するのが難しい部分でもあります。
動きに意図があると、その動作には意味が生まれます。
例えば、同じ「見る」「手を伸ばす」「振り返る」といった動作でも、何を感じてほしいのか、どんなキャラクターとして見せたいのかによって、スペーシング・タイミング・アーク・リズムの設計は変わります。
デザインとは単に形を整えることではなく、キャラクターへの理解を深め、観客に「どう感じてほしいか」を意図的に操作することだと考えています。
動きを構成する4つの要素であるスペーシング・タイミング・アーク・リズムの視点から、感覚だけに頼らず、表現したいことを動きに反映させるための考え方を解説していきます。
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- Maya 2024
大学卒業後、日本で1年間の活動を経てカナダへ渡航。
Sony Pictures Imageworksのインターン参加後、複数の国内外のスタジオで映画・TVアニメーション制作に携わる。現在はLightcatcher
Mediaでキャラクターアニメーターとして勤務する傍ら、オンラインアニメーションクラスAnitoon Academiaで講師も務め、日本と海外の両方で活動している。
