本講義では、2Dコンセプトに頼らずに、ゼロから3Dキャラクターを開発する完全なクリエイティブジャーニーを探求します。ZBrushから始まり、アイデアを直接3Dで形にする方法を検証し、説得力のあるデザインが生まれるまでフォルムと表情を洗練させていきます。
その後、ZBrushとMayaでのリトポロジーとUV作成、Marvelous Designerでのクロスシミュレーション、Substance Painterでのテクスチャリング、そして最後にHoudiniのKarmaを使用したグルーミング、ライティング、レンダリングまでのプロセスを進めます。講演全体を通じて、芸術的な意思決定についての洞察を共有し、技術的な精密さと直感的な創造性のバランスについて語ります。これは、シンプルなスカルプトをストーリー性のある完成イメージへと変換するワークフローです。

1 - コンセプトスカルプトからプロダクショントポロジーへ

2Dコンセプトに頼らず、シンプルな球体からZBrushでキャラクターバストをスカルプトし、アイデアを直接3Dで探求することから始めます。このパートでは、フォルム、シルエット、プロポーションを通じた直感的なデザインを重視します。スカルプトが形になったら、ZRemesherとUV Masterを使用してクリーンなベーストポロジーを生成し、その後MayaでメッシュとUVを洗練させ、レンダリングのための適切な構造と解像度を確保します。

2 - Marvelous Designerでの衣装制作

キャラクターに生命感とリアリズムをもたらす衣装の作成とシミュレーションを行います。パターンの作図、低解像度と高解像度の布地メッシュの設定、そしてMayaからのAlembicアニメーションを使用したモデルのポージングと自然な布の動きのシミュレーションが含まれます。

3 - Substance Painterでのテクスチャリング

エクスポートしたZBrushマップ（ノーマル、ディスプレイスメント、キャビティ）を基盤として、Substance Painterでディフューズ、ラフネス、メタルネス、ノーマルマップを開発します。表面のコントラスト、摩耗、マテリアルによるストーリーテリングに焦点を当てます。

4 - Houdiniでのライティング、グルーミング、レンダリング

最終段階では、Karmaを使用したHoudiniでのライティング、ルック開発、グルーミングをカバーします。ヘアの作成、シェーダーのセットアップ、レンダーコンポジションを探求し、シネマティックで表現力豊かな最終プレゼンテーションを実現します。

5 - ライブQ&A （予定）