⚫︎講演内容
本講義では、アニメーションサイクルを最終目的としてではなく、実践的なフレームワークとして活用し、長編アニメーション向けのキャラクターパフォーマンスへのアプローチを紹介します。
セッションでは、ショットにおける意思決定プロセスの全体像に焦点を当てます:リサーチとドキュメンテーション、ビデオリファレンスの分析と修正、そして動きのディテールへの深い理解です。
サイクルは、プロフェッショナルなアニメーション技法を探求するための制御された環境として使用されます。具体的には、軸ごとに構築するレイヤードアニメーション(ポージングではなく)、スペーシングデザイン(「シャークテールカーブ」を含む)、高度なタイミング、スミアフレーム、そして低・中・高のモーション周波数によるタイミングテクスチャなどです。また、テクニカルポリッシュとコンセプチュアルポリッシュという2つの補完的なポリッシュについても解説します。
最後に、カメラワークと基本的な映像演出の選択を活用して、パフォーマンスを強化し、映画的な文脈で「説得力を持たせる」方法を探ります。
基本的なサイクルの作り方を教えるのではなく、経験豊富なアニメーターがあらゆるタイプのショットに応用できる、プロダクション志向のマインドセットと実践的なツールを共有することを目的としています。
⚫︎カリキュラム
1 - サイクルを活用した映画アニメーションへの実践的アプローチ「動きの理解とリファレンス分析」
・ リサーチとドキュメンテーションを通じた動きの理解
・ 長編アニメーションにおけるリファレンスの重要性
・ ショットに適したリファレンスの選び方
・ 複数のリファレンスの活用と有用な情報の抽出
・ キャラクター、スタイル、意図に合わせたリファレンスの編集と適応
・ 実際の動きを説得力のあるアニメーションパフォーマンスに変換する方法
2 - レイヤードアニメーションと高度なグラフエディター
・ レイヤードアニメーションのワークフロー:ポージングではなく、軸ごとに動きを構築する
・ シンプルな基礎から複雑さを生み出す
・ リファレンスの再解釈とリグへの適応
・ 正投影ビューの重要性
・ エクストリームの強調と「中間」に費やす時間の削減
・ シャープなカーブ(シャークテールカーブ)と高度なタイミング
3 - タイミングテクスチャ、モーション周波数、ポリッシュ
・ モーション周波数の理解:低・中・高
・ 均一で平坦なアニメーションを避けるためのタイミングテクスチャの追加
・ 一貫性を保ちながらサイクル内の繰り返しを崩す
・ テクニカルポリッシュ:アーク、スペーシング、カーブの精緻化
・ コンセプチュアルポリッシュ:重量感、意図、キャラクターの魅力の強化
4 - カメラと映像演出によるパフォーマンスの訴求
・ カメラの配置とコンポジションを活用したパフォーマンスの強化
・ キャラクターの演技を支えるレンズ選びとフレーミング
・ ビジュアルストーリーテラーとしてのアニメーターの役割の理解
・ 読みやすさとインパクトを高めるための映画的な文脈でのアニメーション提示
5 - 質疑応答(予定)