⚫︎講演内容
本講義では、アニメーション制作における作業効率の向上をテーマに、実践的なテクニックと自動化手法を幅広く解説します。
まず、インターネット上で入手可能な便利なツールやスクリプトの紹介から始まり、ホットキーの最適な設定方法など、日々の作業スピードを上げるための基礎的なワークフロー改善についてお伝えします。
続いて、レイヤードアプローチによるアニメーション手法と、コンストレイントを活用した複雑な動きの制御について、片手武器・両手武器のセットアップを例に実演。『Horizon』シリーズの主人公アーロイのアニメーションを題材に、Maya での具体的な実装方法を解説します。
さらに、アニメーションレイヤーを活用したステート間のシームレスな遷移や、既存アニメーションの効率的な再利用テクニック、キーフレームとスクリプトの両面からアプローチする筋肉表現・身体パーツのシミュレーション手法についても取り上げます。
終盤では、プレイヤーに明確なアクションを伝えるための誇張表現のコツと、キャラクター・カメラ双方におけるアークトラッキングの重要性について、アーロイのアルティメット技を題材に総括的に解説します。
ゲームアニメーションの現場で即座に活用できる、実践的な知識が詰まった講義です。
⚫︎カリキュラム
1 - ワークフローを高速化する便利なツール
・インターネット上で様々なスクリプト制作者から入手可能なもの
2 - アクションやスクリプトに素早くアクセスするためのホットキー設定の解説
3 - 私のアニメーションへのアプローチとレイヤードアプローチの解説
4 - 複雑な動き・セットアップをアニメートするためのコンストレイントの活用
・片手武器での実例
・ 両手武器での実例
・ 複雑な動きを容易にするための身体各部への適用例( Maya で別のリグを使い、アーロイの両手武器アニメーションと騎士の片手武器アニメーションをどのように実現したか解説)
5 - キャラクターとカメラにおけるアニメーションレイヤーの活用
・ アイドルから体と武器が震える状態へシームレスに移行する方法を実演(4.のアーロイのアニメーションを例に)
・ 異なるステートにアニメーションを再利用する方法を実演(例:アイドルアニメーションを落下アニメーションにペーストしてキャラクターに生命感を持たせる)
6 - 筋肉の動きのフェイク・追加と身体パーツのシミュレーション
・ 肘、肩、胸、膝をキーフレームで表現する実例
・ スクリプトを使って同様の効果を得る方法の解説
・ 作業効率化のための身体パーツシミュレーション手法の紹介
7 - キレのあるアクションの実現方法
・ プレイヤーに明確なビジュアルを伝えるための身体各部の強調・誇張テクニック
8 - アークのトラッキングの重要性
・ Maya での実例を交えた、アークをクリーンに保つためのティップス&テクニック
・ 四肢、オブジェクト、フォーカスポイントなどのトラッキング。キャラクターだけでなくカメラにおいても、プレイヤーへの明確な伝達と最終的なクオリティ向上に大きく貢献
・ 以上すべてのポイントをアーロイのアルティメット技を例に解説
9 - 質疑応答(予定)