講座内容
コンセプトアート制作の各段階において、トンコハウスならではの絵の描き方とアプローチ方法を解説します。
受講者は、課題を通じてトンコハウス作品『ダム・キーパー』を題材にしたコンセプトアートを完成させます。
講義では、上記の内容を解説した後、すぐに課題に取り組んでいただき、実践を通じて理解を深めていただきます。
本コースでは、課題作品に対するフィードバックを橋爪氏と稲田氏が直接行います。
さらに、最終日には堤大介氏とお話しする機会も予定しています。
Introduction
ここでは、コンセプトアーティストの仕事とそのやりがいについてお伝えします。
まず、コンセプトアートが映像作品の中でどのような役割を果たしているのかを解説し、その重要性を理解していただきます。
さらに、受講者自身が制作に夢中になり、楽しいと感じられるポイントを見出せるよう、これまでの制作経験で培った知識や技術だけでなく、実際の作品制作過程で感じる楽しさや、この仕事ならではの魅力についても詳しくお話しします。
ここからは、コンセプトアート制作の各段階に沿って進めていきます。
コンセプトアートは「絵でストーリーを伝える」という重要な役割を担っているため、基盤となる「レイアウト」の段階が非常に重要です。
このステップでは、トンコハウスアーティストが多くの時間をかける「資料探し」や「アイデアスケッチ」について、その理由とともに解説します。また、「レイアウト」を描く際に意識するべき「構図やカメラ位置」や「キャラクターの演技」など、すぐに実践できる具体的なポイントもお伝えします。
課題制作
レイアウトを描く
約7時間(途中休憩1時間を挟む)
レイアウトを描くための技術や重要なポイントについて解説した後、実際の課題を通して理解を深めていただきます。
本コースの受講者は、会場で講師の橋爪氏および稲田氏から直接フィードバックを受けることができます。
また、1日の終わりには、各自がその日の取り組み内容を発表していただきます。
STEP2では、「曇り空のライティングを描く」技法に焦点を当てます。
トンコハウスでは、多くの場合、作品制作の初期段階で“曇り空”の絵から取り組むため、このステップは非常に重要な基盤となります。
講義では、まず曇り空から描き始める理由を解説します。
次に、曇り空のライティングを表現する際に必要な色彩や質感に関する基本知識、そして具体的なアプローチ方法を、実際に映像作品で使用されたコンセプトアートを例に挙げながら詳しくお伝えします。
さらに、Photoshopの調整レイヤーを用いた実践的な描画技法やテクニックも紹介し、受講者がすぐに応用できる内容となっています。
課題制作
曇り空のライティングを描く
約7時間(途中休憩1時間を挟む)
曇り空のライティングを描くための技術や重要なポイントを解説した後、課題に取り組んでいただきます。本コースの受講者は、会場にて講師の橋爪氏および稲田氏から直接フィードバックを受けることができます。また、1日の終わりには、各自がその日の取り組み内容を発表していただきます。
STEP3では、「色と光で演出する」技法に焦点を当てます。
トンコハウスならではの“色と光”の演出で各シーンの伝えたいメッセージを効果的に表現する方法を解説します。
現実世界に近いナチュラルなライティングを実現するために、特に重要な要素である「バリュー」「色温度」「エッジ」などの基本知識について、わかりやすく説明します。
さらに、実際に映像作品で使用されたカラースクリプトを例に、ライティングの入れ方や具体的な演出例をご紹介します。
課題制作
色と光で演出する
約7時間(途中休憩1時間を挟む)
色と光で演出するための技術や重要なポイントを解説した後、課題に取り組んでいただきます。本コースの受講者は、会場にて講師の橋爪氏および稲田氏から直接フィードバックを受けることができます。また、1日の終わりには、各自がその日の取り組み内容を発表していただきます。
STEP4では、「コンセプトアートを発表する」方法に焦点を当てます。
コンセプトアートを完成させた後、クライアントに対してその意図や制作背景を説明するピッチを行います。
つまり、「なぜこのようなコンセプトアートを描いたのか」という理由や作品に込めたメッセージを明確に伝えることが求められます。
本コースの受講者は、STEP1~STEP3の課題を通じて完成させたオリジナルのコンセプトアートを、堤大介氏に向けて発表していただきます。
※所要時間について
・発表準備時間2時間ほど
・休憩1時間
・12:00~15:00(3時間)堤氏へのピッチ時間
講座内容
トンコハウスが大切にしている「観察力」を鍛えるため、講師の橋爪氏と稲田氏が長年実践しているデジタルスケッチを3日間にわたって実践していただきます。
各日、異なるテーマに沿って、絵の描き方やアプローチ方法をお伝えします。
講義では、まずその日のテーマに基づく30分程度の講義を行い、その後、1日につき3枚のスケッチを作成していただきます。本コースの受講者は、会場で講師の橋爪氏および稲田氏から直接フィードバックを受けることができます。
Introduction
本プログラムでは、まずコンセプトアーティストの仕事について簡単にご紹介し、その基礎力である「観察する力を身につける」方法をわかりやすく解説します。
LESSON1では「バリュー(明度)」について学びます。
バリューは光を描写する上で欠かせない基礎要素です。画面構成におけるバリューの役割を基礎から解説し、バリューを正確に捉えるための「3バリュー」などの学習法も紹介します。
SKETCH SESSION
3バリュー&フルバリュー
1時間30分程度のスケッチを3回行う(途中休憩1時間を挟む)
「3バリューのスケッチ」や「フルバリューのスケッチ」を通して、バリューに特化した白黒のスケッチを実践します。これにより、画面の基礎を作るバリューへの意識を高めます。
LESSON2では、「色温度・質感の違い」について学びます。
光の描写において重要な要素である「色温度」の考え方を解説し、さらに質感を表現する際に意識すべきポイントやその描き方についても詳しくお伝えします。
SKETCH SESSION
色温度・質感の違いを描く
1時間30分程度のスケッチを3回行う(途中休憩1時間を挟む)
フルカラーのスケッチを実施し、色温度に対する理解を実践的に深めます。また、質感の異なるモチーフを描くことで、各種質感の表現方法を体験的に学んでいただきます。
LESSON3では、「情報量の多い絵を描く」ためのポイントについて学びます。
描く対象に情報が多い場合、どのような点に注意すればよいのか、また「グルーピング」などの画面情報整理の方法について解説します。
SKETCH SESSION
情報量の多い絵を描く
1時間30分程度のスケッチを3回行う(途中休憩1時間を挟む)
フルカラーで情報量の多いモチーフや空間のスケッチを行い、実際にどのように情報整理をしていくかを実践を通して体験的に学んでいただきます。
一緒に学び、成長し、クリエイティブの世界を広げましょう!ぜひこの機会をお見逃しなく!