CGWORLD大賞とは?

 

この度、CGWORLD.jpにて『CGWORLD大賞 2015』という企画を実施することにいたしました。これは、2015年にCG・VFXをはじめとする日本のデジタル・コンテンツ業界で目覚ましい活躍をされた方々をCGWORLD編集部が独自視点で選出し、その中から大賞を決定することで、1年をふりかえりつつ、業界の活性化につなげていく企画です。

 

CGWORLD編集長:沼倉 有人

NOMINATE

NO.1

アニメ界、期待の新星

スティーブンスティーブン/櫻木優平 氏

選定理由

アヌシー国際アニメーション映画祭に招待された映画『花とアリス殺人事件』(岩井俊二監督)ではCGディレクターを務め、さらに今秋公開された「日本アニメ(ーター)見本市」の短編『新世紀いんぱくつ。』監督デビューをはたすなど、日本のアニメ業界において目覚ましい活躍を遂げた。

▲映画『花とアリス殺人事件』

▲『新世紀いんぱくつ。』CGWORLDにて短期連載

NO.2

コンセプトアートの伝道師

INEI/富安健一郎 氏

選定理由

コンセプトアートの有用性について、実制作だけでなく書籍『ファンタジーの世界観を描く コンセプトアーティストが創るゲームの舞台、その発想と技法』の刊行、各種イベントへの登壇、今年1月の第4回・CGWニコ生では、3時間以上にわたってコンセプトアートのライブペイントを披露。さらにはセミナー「コンセプトアートマスタークラス Greg Broadmore from WETA WORKSHOP」をプロデュースするなど、様々なかたちでコンセプトアートの啓蒙に取り組んだ。

▲『捕われのドラゴン』のコンセプトアート

▲ファンタジーの世界観を描く

NO.3

リアルタイムCGの仕掛人

リブゼント・イノベーションズ/橋本善久 氏

選定理由

ゲーム業界における豊富なキャリアを下に『Happy Forest』(MARZA ANIMATION PLANET)プロジェクトでは、リアルタイムCGのアドバイザーとして協力するなど日本におけるリアルタイムCG表現の発展に寄与。さらに、CTOとして携わっているライフイズテック株式会社の中高生向けプログラミング・ITワークショップなどの活動を通じて、デジタル・コンテンツ業界におけるエンジニアの供給増へ向けた間接的な寄与もしている。また、INEIの執行役員も兼務し幅広く業界内で活動をしている。

 

▲Real Time Engine Tech Demo - "HAPPY FOREST"

NO.4

CGのガチ医療への可能性を切り拓く

サイアメント/瀬尾拡史 氏

選定理由

『UT-Heart』VP(英語版)のSIGGRAPH 2015「Electronic Theater」入選、「BEST SIMULATION & VIZUALIZATION」受賞をはたすなど、エンターテインメントの世界で培われた映像演出のノウハウと医学を中心とした高度な科学知識を融合させた、新たなサイエンスCG(シミュレーション&ビジュアライゼーション)に取り組んでいる 。

 

▲マルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータ UT-Heart

NO.5

業界を超えて活躍する新世代の映像ディレクター

Transistor Studio/森江康太 氏

選定理由

『TERAI YUKI』(CGW200表紙描き下ろし)、High Speed Boyz『I wanna rock』MV(SIGGRAPH Asia 2015CAF入選)、『アサキマダラの夢』TVCMシリーズなど、ジャンルを超えてコンスタントに多種多様な3DCGコンテンツをディレクション。

▲High speed boyz - I wanna rock

▲200号記念で復活した『TERAI YUKI』

NO.6

表現としても地理としてもボーダレス

StudioGOONEYS(団体)

選定理由

TVアニメ『SHOW BY ROCK!!』の3DCGアニメーションでは、従来型のアニメCG(セル・シェーディング)の範疇に収まらないアニメにおける新たなCG表現を実践。今年はMIPCOMにも参加。海外スタジオとの共同制作『BUDDI MINNI』の制作を開始している。来年には、フィンランドのAnima Vitaeとの共同プロジェクトも始動。

▲TVアニメ「SHOW BY ROCK!!」

▲BUDDI MINNI(pilot)

NO.7

日本のゲームグラフィックスを牽引~功労賞~

小島秀夫 氏/元コナミデジタルエンタテインメント

選定理由

今年発売された『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』にいたるまでの一連の『MGS』シリーズ開発を通じて、国産ゲームグラフィックスのみならず、映画などの映像コンテンツのCG・VFXの発展・向上に寄与した。

▲CGWORLD 206号

▲【公式】MGSV:TPP LAUNCH TRAILER (ローンチトレーラー) | METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN (JP) CERO [KONAMI]

NO.8

Pythonも絵コンテも書けるアニメ監督への道

東映アニメーション/宮本浩史 氏

選定理由

『プリキュアとレフィのワンダーナイト!』(『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』)にて、劇場アニメーション監督デビュー。一連の自身の活動を通じて、CGディレクター/監督・演出/キャラクターデザインと職種を超えて結果をのこすことで、デジタルアーティストの新たなキャリアパスを体現している。

▲『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』

▲CGWORLD 207号

NO.9

TVコンテンツのVFXを次のステージへ

NHK/松永孝治 氏

選定理由

科学ドキュメンタリー番組、NHKスペシャル『生命大躍進』では、全編4K制作という大プロジェクトのVFXスーパーバイザーを務め、大河ドラマやスペシャルドラマ制作のなかで培われたハイエンドなCG・VFXノウハウの新たな活用を実践。

▲CGWORLD 202号での特集記事 NHKスペシャル『生命大躍進』

NO.10

インディーズで世界に挑む

TELYUKA(石川晃之氏&石川友香氏)

選定理由

長年にわたり地道なキャリアで培ったノウハウを武器に、4年前から自主的な習作としてフォトリアリスティックなCGキャラクター制作を実践しており、海外のCG系メディアやアートコミュニティでも幾度にわたり取り上げられている。そして今秋に発表した女子高生CGキャラクター『Saya』では、デジタル・コンテンツ業界関係者だけでなく、一般層の関心もあつめた。

 

▲かぎりなく実写な女子高生CGキャラ『Saya』

終了しました

応募締切:2015年12月24日23:59まで

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