VICON認定
モーションキャプチャ・スペシャリスト養成講座

モーションキャプチャ・スペシャリスト
養成講座とは?

「モーションキャプチャ・スペシャリスト養成講座」は、VICON社とクレッセント社が提供するモーキャプエンジニアを短期集中型で養成する講座です。

光学反射式モーションキャプチャシステムは、デジタルヒューマンを含む、フォトリアルなオフラインでのゲームや映画制作、バーチャルYouTuberのライブ配信、AR系コンサートでの高度なパフォーマンスキャプチャ、プレビズ・ポストビズ等のワークフローのキーコンポーネント等、大きく用途が広がりました。また、VR用の大規模トラッキング、産業用VRの人間工学シミュレーション、ドローン制御など非接触型姿勢制御などを加えると膨大な利用用途があり、さらなる成長が期待されています。

一方で、市場ニーズの急激な拡大に対して、モーションキャプチャシステムを正しく理解したうえで、撮影の現場で対応ができる人材は不足しており、人材育成の必要性が叫ばれています。

こういった背景をもとに、今回、エンターテインメント分野にフォーカスし、柔軟性の高い即戦力を育てる「モーションキャプチャ・スペシャリスト養成講座」の開催が決定しました。
最新のVICONのテクノロジーと、国内外で利用されている最新の運用用途をカバーし、基本をしっかり押さえたプロフェッショナル人材になれる内容になっています。

あなたもモーションキャプチャのスペシャリストになって、最新のデジタルコンテンツが生み出される現場で活躍できる人材になりませんか?

本講座の6つの特長

VICON社認定の修了証授与
現場で使われる機材を
使用した実践講座
合計20時間の特別カリキュラム
動画教材で予復習が可能
現場実績のある
講師からの直接指導
VICONの導入事例など
最新動向も紹介

カリキュラム

実践に即した内容で構成された、
全10日の講座内容をご案内します。

DAY

1

モーションキャプチャとは

モーションキャプチャスタジオを見学します。実際に演技を撮影している様子を見ることでモーションキャプチャについての理解を深め、モーションキャプチャスペシャリストになるイメージを掴みます。

DAY

2

撮影機材・スタジオ・Shogunについて

実際に撮影機材に触れ、モーションキャプチャシステムの設置について学びます。カメラや機器の接続手順、PCセットアップについて解説します。Shogun Live/Eclipseの概要と基本操作、データベース作成、タイムコード同期についても説明します。

DAY

3

Shogun撮影準備

Shogunでの撮影準備として、マスク処理、キャリブレーション、原点・フロア設定、カメラリオーダー、リカバリーカメラについて解説します。Eclipseでのデータベース作成、アクターとスーツ、マーカー装着についても学びます。

DAY

4

Shogunモーションデータ収録

アクター作成(テンプレート、ラベル、クラスター)とROM体操について解説します。撮影フロー、アクター表、モーションリストに基づきShogunで収録実習を行います。プロップ・バーチャルカメラ作成も実施します。

DAY

5

Shogunリアルタイム収録(セットアップ)

リアルタイム収録の概要を説明し、Motion Builderとの接続設定、リターゲティング、ニュートラルポーズ調整を行います。Unityとの接続、バーチャルカメラの設定と操作を学び、プレビズを体験します。

DAY

6

Shogunポスト処理①

モーションデータのポスト処理について学習します。撮影データの種類と基本的な処理フローを説明します。ソフトウェアのUI操作、データマネジメント、ホットキー設定を学び、mcp/x2dデータを用いた再3次元化、ギャップ埋め、スワップ修正、フィルター適用などの基礎的な処理を実践します。

DAY

7

Shogunポスト処理②

前回のポスト処理の内容に続き、FBX出力方法、バッチ処理・パイプラインの概念を紹介します。Motion Builderでの処理に触れ、処理前後のFBXデータをキャラクターで比較し、ポスト処理の効果を確認します。意欲的な受講者向けにスクリプトなどの応用も紹介します。

DAY

8

MBのオフライン処理

Motion BuilderのUIと基本操作を復習し、ビュー機能(X-ray等)を解説します。Character Inputを用いたIK/Pull操作による姿勢調整、Fcurveやアニメーションレイヤーを用いたアニメーション、リグによるめり込み修正を実践します。Smooth、Butterworthなどのフィルター適用、コンストレインとPose機能を紹介します。

DAY

9

作品作成①

チームにわかれて制作をします。Shogunリアルタイム収録をチーム毎に行いそのデータを使用してキャラクターを動かします。希望者はアクターとして収録に参加します。これまでの講義で学んだ知識・技術を統合的に活用します。

DAY

10

作品作成②・まとめ

作品を完成させ、その発表をもって修了テストとします。作品を完成させるにはこれまでの内容を理解し実践する必要があります。見事修了テストに合格された方にはモーションキャプチャスペシャリスト修了証が授与されます。

開講にあたって

株式会社クレッセント

代表取締役社長 小谷 創

VICON含め、モーションキャプチャ市場が急速に版図を拡げる中、機材やソフトを扱えるエンジニアは市場の要求する人数に至っておりません。幸いここ数年、専修学校様や大学様でもVICONをご導入いただきエンジニアを輩出されていますが、それでも市場での人材不足感は拭えない状況です。

そこで、継続的にプログラムを走らせる仕掛けとしてCG World様と共に、弊社の姉妹会社の帝都ピクチャーズ様を受け皿として、『モーションキャプチャ・スペシャリスト講座』を再開設することとなりました。

折しも、カメラが解像度2600万画素を有し、強力なLEDストロボを搭載したVALKYRIEシリーズがVICON社から発売され、より広域に、さらに屋外でも、撮影可能になりました。それに伴い、用途も一気に拡がってくる筈です。このような疾風怒涛の時代にこそ、このスペシャリスト講座で基礎をしっかり学んでいただき、いかなる変化球にも対応可能な真のエンジニアが育ち、未来の市場を支えてくれることを、心から期待しております。
一般社団法人 帝都ピクチャーズ 代表理事
株式会社クレッセント取締役

峠 美也子

今や映画での特撮シーン、アニメ、ゲームなどにモーションキャプチャは欠かせない存在となり、近年VTuber業界での活躍は目を見張るものがあります。人々が求める『ワクワクするような技術ーー』。それらを陰ながら支えている、通称モーキャプエンジニアは、時代に求められている職種と言っても過言ではありません。そこでより確かな技術と知識を習得していただくため、ここに『スペシャリスト講座』を設けました。講座では、実際の現場さながらに“実習”を中心とした内容で、理論だけでなく体験してゆくことで確実に身に付けてゆくことを目指します。

講 師

業界で活躍する講師陣が、
実践的な知識と技術をお届けします。

メイン講師

本間 克昴

チーフモーションキャプチャエンジニア

メインの講師には、プロデューサ兼VICONユニットマネージャーの本間が担当いたします。
クレッセントが関わってきた多くの映画やゲーム撮影援助、YouTuber系の支援のみならず、ハリウッドの最大手モーキャプスタジオ、House Of Movesで実際にゲームや映画に参加したほとんど唯一の日本人モーキャプエンジニア。
最近では、AbstractEngine様の多くの案件に、海外帯同含め当社のメインで担当している新進のエンジニアです。

サポート講師・スタッフ

雨内 賢樹

モーションキャプチャエンジニア

福島 丘八

モーションキャプチャエンジニア

関川 亮真

モーションキャプチャエンジニア

箕浦 慧

モーションキャプチャエンジニア

潮 祐太郎

モーションキャプチャエンジニア

照井 雄大

モーションキャプチャエンジニア

山﨑 小雪

モーションキャプチャエンジニア

講座概要

期間

2025/10/1(水)~2025/12/3(水)
※毎週水曜開催 18:30〜20:30
※ただし、11月3日(月)は祝日のため休講

対象

18歳以上の方(高校生は不可)
3DCGの基礎知識がある方(Mayaなどの操作経験があれば尚可)
※3DCGソフトの基本操作の説明はありません

受講料

220,000円(税込)
※お支払いはクレジットカード、Amazon Pay、銀行振込をお選びいただきます
※ご請求書でのお支払いを希望される法人の方は銀行振込にてお申し込みいただき
別途お問い合わせください

場所

株式会社クレッセント スタジオ
〒135-0023 東京都江東区平野2-11-5パシフィック第二門前仲町2F

主催/共催/協力

主催:一般社団法人 帝都ピクチャーズ
   株式会社クレッセント
共催:CGWORLD、株式会社ボーンデジタル
協力:オートデスク認定トレーニングセンター

機材について

自身のPCをご利用いただける方は、できる限りご持参いただくことを推奨いたします。
※PCをご用意いただくことが難しい場合は、事務局にて貸出用PCをご用意いたします。

応援メッセージ

モーションキャプチャを現場で専門的に使用した経験のある方は非常に少ないと感じております。こういった講座で手を挙げれば誰でも受講ができる形で基礎からモーションキャプチャの技術を学んだ方に来ていただけることはとてもいいですね。そこからの現場レベルでの教育は私どもでできますので、一般的な知識とVICONのオペレーションができれば弊社としてもかなり学習コストが低減できると期待しています。弊社では技術によって、与えられた課題を上回る提案をしていきたいと思っております。それには、なぜそうなるのかの根本知識が重要です。弊社が望む人材としては、まずはオペレータからはじまって、クリエイターへの一歩を踏み出して欲しいと思っております。
株式会社カプコン
モーションキャプチャースタジオ
マネージャー
小林 克己様
今やモーションキャプチャーはゲーム制作に必須のテクノロジーになっており、モーキャプスタジオに求められる能力も、年々高度化、多様化しています。最先端のシステムを理解し、適切なワークフローを構築する技術力と、スタジオの運営を切り盛りする柔軟な現場適応力という、正反対の能力が求められる難しさを、日々の業務で痛感しています。この養成講座によって、そんなモーキャプスペシャリストが多く育ってくれる事を期待します。
(写真左から)
株式会社SOLA DIGITAL ARTS
COO/Producer
橋本 トミサブロウ様
株式会社プロダクション・アイジー
牧野 治康様
元々、クレッセントさんにはモーションキャプチャの養成講座があったらいいですねというお話しはさせていただいておりまして、この度待望のスクールができたと言う事で喜んでおります。VICONを取り扱っているクレッセントさんがスクールを運営されると言うところが大きな安心感に繋がります。採用する企業側にとってもそれは大きなアドバンテージにつながっていくと思います。(講座内容について)講座内容は基礎を学ぶ上ではちょうどいいボリュームだと思います。ここから先は実務に就て経験を積む事で更にスキルが上がると思います。
(写真左から)
株式会社デジタル・フロンティア 代表取締役
植木 英則様

専務取締役
豊嶋 勇作様
素晴らしい試みだと思いますし、こういった講座から優秀な人材が生まれてきてくれるといいなと思います。弊社としても若く素晴らしい人材が入社してくれたらと望んでおります。私どもではモーションキャプチャでの業務は20年ほどおこなっております。それだけのノウハウがございますし、スペシャリストを求めております。養成講座を受講された方はすぐに実戦配備ができると思いますので、楽しみにしております。弊社が求める人材といたしましては、作品は一人で制作するのではなく、撮影や美術も含めて皆で協力して作り上げていかなければなりませんから、コミュニケーション能力はとても大事だと思っております。
(写真左から)
東映株式会社
執行役員 デジタルセンターセンター長
兼 ツークン研究所長
葛西 歩様

デジタルセンター ツークン研究所
テクニカルディレクター
モーション&フェイシャルキャプチャースーパーバイザー
三鬼 健也様
モーションキャプチャを実際に経験したことのある方は少ないのが現状だと思います。きっかけとしてこちらの講座がその第一歩となれば、非常に良い取り組みだと思います。クレッセントさんの講師の方はVICONのスペシャリストでいらっしゃるので、その講座を通ってきた方なら安心して仕事をまかせることができますので採用も積極的に考えらえれます。入社して頂きたい人材は、一人で仕事ができる能力はもちろん必要ですけれども、撮影現場はアクター、ディレクターと連携しておこなっていきますのでコミュニケーション能力はかなり大事です。ちょっとした気遣いができる人がいいですね。
株式会社セガ(旧 株式会社セガゲームス)
研究開発ソリューション統括部
モーションキャプチャーチーム
チームマネージャー
岩田 岳雄様
モーションキャプチャの実務に携わる中で、人材不足を感じています。専門学校などで関連した授業があっても初歩の部分を学ぶことが主で、かつ実際の機器に触れる機会は必すしも多くないと聞いています。現場でーから人材を育成することもありますが、業務と並行して行うため、難しい面があります。このため、今回の講座のように機器のセットアップやソフトウェアの知識を習得でき、さらにオペレーションの概要まで学ぶ場はとても意義深いものと思います。同時に現場にいる者としてはたいへんありがたく、本講座には期待を寄せています。また、参加される皆さんが講座で多くを学びモーションキャプチャエンジニアとして活躍していかれることを願っています。
(写真右から)
株式会社ニンテンドーピクチャーズ
(旧 株式会社ダイナモピクチャーズ)
代表取締役 社長
広川 ひろし様

企画制作部 マネージャー
横塚 成美様

デザイン部 第2MC室 室長 Mocapスーパーバイザー
布川 茂明様
こういった講座を元にモーションキャプチャを理解して頂くことはいいことだと思います。現状では、ハードウェア、ソフトウェアともにある程度は自動化されて使いやすくなってはきていますが、どうしても手作業を減らせないところも多々あります。案件が重なると、「人手が足りないね」というお話は業界内でもよく聞きます。そのような状況ですので、トレーニングの時間もなかなかとりにくく、そういった意味では(講座は)タイムリーだと思います。
(写真左から)
株式会社バンダイナムコスタジオ
モーション課
チーフプロデューサー (Mocap,BanaCAST)
大曽根 淳様 金久保 哲也様
最近モーションキャプチャを撮りたいと思っている新しい制作会社さんは増えて来ていると思います。既存の機材を所有していても弊社に見学に来られる会社さんもいらっしゃいます。その時にお話ししているのが、機材もカメラの画素数も上がり、精度の高いデータも撮れるようになってきていますが、大事なのはそれをどう生かしていくかだとお伝えしています。ですので、今回の講座はとても意味があることだと思います。ソフトウェアの扱いに精通しているクレッセントさんが開催されるというところは大きいですね。(期待する人材について)チームで制作していくので、チームワークが必要で、オペレーションに関しては、深い部分まで理解できる探求心のある方が良いかと思います。
ライゾマティクス
真鍋 大度様
モーションキャプチャは一般的にはVRや映画、ゲーム等で使用されることが多いと思うのですが、私共はライブの現場で使用することが多いですね。リアルタイムで室内でとなると、やはりモーションキャプチャしかないですね。VICONはSDKも提供されていますので、独自に作成したアプリケーションに組み込んだりもできますし、Unreal Engineにも簡単に接続できますので、そういったところが強みだと思います。ライブの現場だと毎回会場のサイズも条件も変わってきますので、ノウハウがないと安全に運用できません。モーションキャプチャのシステムをきちんとつかいこなせる人材は少なく、私共も人が足りなくて困っています。こういった講座で技術をマスターした人材はすぐに様々な現場で活躍できるのではないかなと思います。モーションキャプチャ自身はもう長年使われているシステムですが、これからも使われていく技術だと思っておりますので、身につけて意義のある技術だと思います。
(写真左から)
株式会社LATEGRA
R&D部 AR/VR Div.
和田 重久様

制作部 Technical Div.
渡辺 幸範様
LATEGRAはXRやCGを駆使したエンターテイメントライブをプロデュースしています。バーチャルキャラクターのライブにおいて、VICONはモーションキャプチャ収録は勿論の事、ライブ現場でリアルタイムにキャラクターを高精度にセンシングするために欠かせないツールとなっています。LATEGRAでは、ライブの企画から運営、CG制作、開発、など包括的にイベント業務をおこなっており、中でもエンジニアが本来の業務と並行してモーションキャプチャ業務をこなし、積極的にスキルの幅を広げることで、より質の高いライブコンテンツの制作を実現しています。 昨今、バーチャルキャラクターのライブヘのニーズが高まるとともに、モーションキャプチャの機会も格段に増えているため、LATEGRAでも専門的な人材の確保・育成は急務です。今回の講座で、モーションキャプチャ技術を学んだ方がLATEGRAの現場で活躍してくれることを大いに期待しています。

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