遠近法を学ぶ

［コンセプトアートコース］

6/19 SAT 11:00～12:30

絵画、イラスト、マンガ、アニメ、CGなど、どのようなメディアによる表現（ここでは視覚表現に限る）において、空間や奥行きを捉える方法を会得することは重要な基礎であり、また表現の最終目標の一つでもあリます。

本講義では、そのために遠近法のさまざまな理論を、実際に作図をしたりして学ぶ講座となります。

「重なり」「陰影」「色彩」「縮小」の四つの遠近法、さらには「１点」「２点」「３点」「多点」などの遠近法の理論について、実践的に学びます。

さらには、美術史上の名画では、どのように遠近法を駆使して、どのような遠近法表現がされたのか、ヒトの目と脳は、空間や奥行きをどのように見ているのか、といった応用的な遠近法の世界観についても学びます。

この講義を受講し終えたあなたの「眼」が、講義を受ける前と違って、世界の見え方が違うようになれたら、そして自由に遠近法表現ができるようになれたらなによりです。

講師紹介

美術批評家

布施英利氏

1960年、群馬県生まれ。1984年、東京藝術大学・美術学部卒寮。1989年、同大学院・美術研究科修了。学術博士。大学院生の時に二冊の著書を出版。一冊は「解剖の時間」（1987年、養老孟司との共著）、もう一冊は「脳の中の美術館」。東京大学医学部助手（養老孟司研究室）などを経て現在に至る。

著書に「構図がわかれば絵画がわかる」「色彩がわかれば絵画がわかる」「遠近法がわかれば絵画がわかる」の三部作など。最新刊は「養老孟司入門」（2021年）。