『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』の
オープニング映像など、多彩な映像を手がけるKOO-KIの
3DCGクリエイターがMSIノートPC「Creator 17」を検証!

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世界初のmini LEDディスプレイを備え、4KやHDR映像を編集するCGクリエイターに特化したMSI クリエイターノートPC「Creator 17」。美しいディスプレイと高いスペックが共存した本機の率直な使用感を、KOO-KIのクリエイター2名にきいた。

KOO-KI/空気株式会社

1997年に設立し、福岡・東京・大阪の3拠点で活動しているプロダクション。 手がける映像は国内外のCM、PV、ドラマ、映画、TVアニメ、アプリなど、エンターテイメント性の高い世界観に定評がある。カンヌをはじめ、これまでに250以上の受賞実績。CGでは特に2D、3D問わず、モーショングラフィックス、キャラクターアニメーションを得意する。実写・CGなど幅広い表現手法を持ち、企画、演出、アートディレクション、クリエイティブディレクション、制作までを一貫して行う。

INFORMATION

 

『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』

 

TM IOC/TOKYO2020/USOC 36USC220506.
©2020 IOC. All Rights Reserved.
一般社団法人日本野球機構承認  ©2019 SAMURAI JAPAN  日本プロ野球名球会公認  日本プロ野球OBクラブ公認  プロ野球フランチャイズ球場公認
ゲーム内に再現された球場内看板は、原則として2019年プロ野球ペナントシーズン中のデータを基に制作しています。
Japan Baseball Data(株)
データは、Japan Baseball Data(株)が独自に収集したものであり、公式記録とは異なる場合があります。
提供情報を手段を問わず、いかなる目的であれ無断で複製、転送、販売等を行う事を固く禁じます。
All other copyrights or trademarks are the property of their respective owners and are used under license.
©Konami Digital Entertainment
“eBASEBALL”は、株式会社コナミデジタルエンタテインメントの登録商標です。

 

 

 

 

画面の美しさとCPU、GPU構成のバランスの良さが魅力

――まずは自己紹介をお願いします。

石井真登氏(以下、石井氏):入社2年目の石井真登です。現在は主にアニメーション作業が中心ですが、モデリングまで業務として行うこともあります。もともとは趣味で映像作品をつくっていたのですが、これを仕事にしたいと考えてKOO-KIに入社しました。弊社は実写部隊もおりますが、私自身は入社当時からずっと「3DCGをやりたい!」と言い続けていたので、その甲斐もあって『eBASEBALLパワフルプロ野球2020(以下、パワプロ)』OPムービーのチームにアサインしていただきました。

 

――実写映像などは行わず、基本的には3DCGワーク専門というかたちでしょうか。

石井氏:そうですね。もともと映像業界に興味を持ったのもゲームのOPムービーがきっかけでもあったので、実写の撮影などはまだ経験がないです。もともとCGが大好きというか、キャラクターがいて、それが3D空間を生き生きと動き回り、派手なカメラワークやエフェクトが散りばめられたような作風が好きだったので。

石井真登氏

――この1年で映像業界も働き方が変容しつつありますが、現在はどういった勤務形態になっているのでしょうか

石井氏:昨年4月から5月にかけてはリモートワークでしたが、現在は普通に出社しています。コロナ禍の影響という意味では、少しの期間自宅での作業が発生したというだけで、実案件に大きな影響が出るなどはありませんでした。ただ、その時は会社で使っているデスクトップPCを何回もタクシーで持ち運びしていたんです。この時ばかりはさすがにノートPCの方が良かったな、と思いましたね。

 

――自宅作業のたびにタクシー輸送となると、運搬の大変さだけでなくコスト的にも無視できないものになりそうですね。今回検証頂いた「Creator 17」は、3DCGクリエイターに向けたハイエンドなノートPCとなっていますが、ファーストインプレッションをお聞かせいただけますか。

石井氏:電源を入れてすぐ感じたのは「画面が綺麗」ということです。ノートPCにしては大きめなスクリーンですし、映像をつくる身としては助かるな、と。あとは持ち上げた時に、「お!軽いな!」と感じました。家で使っている私用のノートPCはCreator 17よりもスペックが低いのに重いんです。リュックに入れて簡単に持ち運べるなという印象で、個人的にも欲しいと思いましたね。

 

――ディスプレイの綺麗さで言えば、Creator 17はmini LEDディスプレイを搭載しています。DisplayHDR 1000に対応し、最大輝度 1000nits、DCI-P3相当の広色域となっています。ちなみに、画面の黒いところは実際にLEDが消灯しているということもあって、ハイコントラストになっているようですね。

石井氏:なるほど、それを聞いて納得です。単純に発光が強いだけならまぶしいという印象になるだけですが、Creator 17は見た目的にもコントラストがくっきりして綺麗だという印象を受けました。

 

――実際にご使用になった際の感想と、検証結果をお聞かせください。

石井氏:業務で使用しているGeForce RTX 2080 、メモリ32GBのデスクトップPCとの比較検証を行いました。実際の『パワプロ』のデータを用いて、まずは特定のシーンのレンダリングをMental Ray、Redshiftでそれぞれ行いました。使用したシーンはコンポジットの際に調整しやすいようレイヤーがかなり分かれていて重いのですが、Mental Rayでは24分かかっていたレンダリングが10分程度まで短縮しました。Creator 17はノート用のGeForce RTX 2060搭載機ですし、正直GPUパワーだけで見れば業務用デスクトップの方が上でしたので、この結果は驚きました。一方のRedshiftによるレンダリングは、1時間44分のレンダリングが2時半程度と、GPU性能差がはっきり出たかたちになりました。とは言ってもノートPCでここまでの速度が出れば充分ですし、むしろここまで重いシーンを正常にレンダリングできていること自体がありがたいな、という印象です。

Maya での作業画面 ©Konami Digital Entertainment
Maya での作業画面 ©Konami Digital Entertainment

 

――ノートPCとデスクトップPCの比較という部分も踏まえると、とても良い結果となったようですね。最後に、今回の検証を総括いただけますでしょうか。

石井氏:もともとMSIはゲーミングメーカーという印象を持っていましたが「クリエイター向けPCもこんなに良いんだ!」と率直に驚きました。3DCG業界は変化がめまぐるしく、例えばレンダラの種類などもどんどん変わっています。必然的にPCに求められる性能も日々変わっていきますので、私も頑張って追いついていきたいと思っています。

 

 

これからは自由な場所でクリエイティブができることが重要

――今回はもうお一方に検証いただきました。それでは自己紹介をお願いいたします。

生嶋 就氏(以下、生嶋氏):生嶋 就と申します。普段の業務は3DCGメインで、モーショングラフィックスからコンポジット、演出なども含めて幅広い範囲を担当しています。ゲームのムービーシーンやWeb用のCM、PVなどを中心に制作しており、おかげさまで『パワプロ』にも2012年から長い間携わらせていただいております。

生嶋 就氏

――2Dのモーショングラフィックスも担当されるということで、日頃から2D業務も多いのでしょうか。

生嶋氏:両方やります。学生時代は実写映像を自主制作したり、アニメーションを自分で手描きしたりしていましたが、KOO-KIに入社してから3DCGを学んで、今は3DCGの方が業務範囲としては多くなってきました。弊社には3DCGスタッフだけでなく、2Dをメインとしながらも3DCGも触れるメンバーが多いので、そこはひとつの特徴かも知れませんね。

 

――現在の働き方に関しては、石井氏と同様に出社することが多いのでしょうか。

生嶋氏:現在は自宅で作業をさせて頂くことも多いです。コミュニケーション面では出社の方がメリットが多いですが、実作業自体はリモートでも可能です。子どもが小さいので、実はコロナ禍よりも前からリモートワークの検討が始まっており、昨年冬頃には3DCGワークで使えるようなハイエンドノートPCも導入していました。

 

――自宅での作業環境について、詳しく教えていただけますでしょうか。

生嶋氏:会社で仕事したのち、自宅に帰った後も同じ作業を継続するというかたちで、ノートPCをメインに据えています。スペックですが、CPUはIntel Core-i9 8950HK、GeForce RTX2080搭載、メモリ32GBで購入価格は40万円と当時としてはかなりの投資をしていただきました。ノートPCにディスプレイを1枚接続して、2画面で作業をしています。1画面でもCGワークはできますが、オンライン会議の際などは2画面が必須かと思います。

――当時そのノートPCを選定した理由を教えて下さい。

生嶋氏:スペックと見た目で選んでいます。あまりピカピカ光るモデルは好みではないので、シンプルな見た目かつ3DCGに耐え得るスペックということで判断したと記憶しています。見た目という意味では、今回のCreator 17もシルバーでシンプルな見た目なので良いですね。落ち着いたデザインなので気に入っています。

 

――普段からハイスペックなノートPCをお使いの生嶋氏から見て、Creator 17の使用感はいかがでしたか。

生嶋氏:普段からより高いスペックのノートPCを使っているという立場から、今回は丸一日After Effectsによる実作業を行なってみた印象などをお話させていただければと思いますが、率直に言って「今の自分のPCと遜色がない」と思いました。一例としては、Photoshoでレイヤーが多くあるプロジェクト、背景が3Dカメラでレイヤーされており、キャラクター配置や多数のエフェクトがあるようなシーンなど、比較的重いものも展開しましたが、まったく問題ないなという印象です。また、『パワプロ』の特定のシーンのレンダリングも行いましたが、16分のシーンが18分になる程度と、ここも微差という感じでした。

After Effects での作業画面 ©Konami Digital Entertainment

 

――価格帯なども考えると大健闘と言えるかと思います。その他、ハードウェア的な部分はいかがでしょうか。

生嶋氏:ファンの音などは比較的小さい方だと感じています。静かな場所では気になりますが、オフィスなどでは他の雑音の方が大きいので気にならないかな、と。あとはディスプレイですね、横に広く感じまして、映像クリエイター向きだと思いました。触っていていいな、と思うポイントが多かったですね。

 

――ありがとうございます。最後に、Creator 17の使用感ついての総括をお願いいたします。

生嶋氏:最近はデスクトップPCと遜色ないようなノートPCもありますし、私のように現場と家を行き来して作業をする場合は軽さと可搬性がポイントになります。今の時代、自宅でも旅先でも、いろんなところで自由にクリエイティブが出来たほうが良いと思うんです。CGワークは職種によってスペックも異なりますが、選択肢が増えて自由な環境がつくりやすくなったというのは本当に喜ばしいことだと思いますね。

 

――お二人とも、ありがとうございました!

CREATOR 17

OS

Windows 10 Pro “MSIはビジネスに Windows 10 Pro をお勧めします”

ディスプレイ

17.3インチ、4K(3,840×2,160)、ノングレア、ミニ LED、DisplayHDR 1000、DCI-P3相当

CPU

インテル® Core™ i7-10875H (2.3GHz / Turbo 5.1GHz / 8コア16スレッド)

GPU

NVIDIA® GeForce® RTX 2060 6GB GDDR6

チップセット

インテル® HM470

メモリ

64GB(32GB ×2)DDR4

ストレージ

SSD 1TB(M.2 NVMe)

無線LAN

インテル® Wi-Fi 6 AX200 (2×2、11ax、Bluetooth 5.1)

I/Oポート

USB3.2 Gen2 Type-C(Thunderbolt 3、USB PD対応)×1 他

本体質量

2.5Kg