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トランジスタ・スタジオ 秋元純一のオススメ! 実践編WorldCreatorによる地形作成

トランジスタ・スタジオ 秋元純一のオススメ! 実践編WorldCreatorによる地形作成

基本機能

WorldCreatorの機能基本機能をそれぞれのタブごとに紹介していきます。

■General/地形の基本設定をする場所

Terrain:地形のサイズを設定する
地形を生成する前段階として、[Terrain→Dimensions]で地形の実際の寸法を設定します。Terrain Sizeは生成の解像度で、高いほど精密になり、そのぶん計算コストが高くなっていきます。General Settingsではランダムに関する設定をします。Keep Seedにチェックを入れると、生成の際にシードを一定にし、微調整をした際でも元のランダム値が保たれます。逆にこのシードを変えることで、ノイズの具合を変えることもできます


Isolines:地形の等値線を設定する
Isolineは等値線のことで、等高線と同義になります。Isolineはユーザーが自由に描ける ので、これを利用して任意の地形を生成することができます

左画像がIsolineを用いることなく生成したもので、右画像がIsolineを用いて任意のラインを描いたものです


[A]はWorldCreatorでよく用いられる共通のパラメータで、解像度による値の分布を決定するものです

■Filter/地形の性質を決めるフィルタを設定する場所

WorldCreatorの特長とも言える機能で、地形を生成するためのフィルタが数多く用意されています


詳細はヘルプに掲載されていますが、Filterbrowser[A]にもフィルタ別でサンプルが存在しますので、それらを確認するのが、理解への近道でしょう。Filterには、Settingsタブ[B]でそれぞれの詳細な設定をすることができます。このパラメータもほぼ同じタイプですが、内容が異なります


  • デフォルトでは、Base NoiseとSelective Noiseがあらかじめ入っています


  • General formingは、ベースとなる地形のフォームを変更します


  • Shape filtersは景観のスタイルを変更します


  • Sedimenteは地形の堆積をシミュレーションします


  • Erosionは地形の浸食をシミュレーションします


  • Displacement filterは下のような画像を用いた標高を設定します


Filter preset browser
前項で解説したフィルタのプリセットが登録されている場所で、フィルタをどのように使用するか理解するために重要な機能になります。また、細かく種類分けされているので、作業を短縮することができ、非常に重宝します。さらに、自分で作成したフィルタのパラメータをプリセットとして登録しておくこともできるため、同じシチュエーションの背景を作成する際などには、重要な役割を果たします。サンプルには、解像度による生成時間が記載されており、どのフィルタがどの程度のコストかわかりやすくなっています


Filter Curve
Filter Curveはフィルタを作成した際に、どの程度フィルタを影響させるのかを決定することができます。デフォルトでは、Noselection - everywhere[A]になっていますが、Filter curve[B]もしくは、次頁で解説するSelectorを使ってフィルタの影響箇所を設定することができ、ディテールを自由に操作することが可能です

次ページ:
Post/地形を生成した後、後処理でさらにフィルタを追加する場所

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