Tool:WorldCreator
Maker:BiteTheBytes
対応OS:Windows 8以降、7、Vista(64bit)、OS X 10.9.x(64bit)
CPU:Intel Core2 Duo E8200 2.66 GHzまたはAMD
Phenom X3 8750 2.4 GHz
HDD:1GB以上の空き容量
メモリ:4GB以上(8GB以上推奨)
価格:499ユーロ(Enterprise版)、139~199ユーロ(Indie版)ほか
問い合わせ:BiteTheBytes
E-mail:info@bitethebytes.com
www.world-creator.com
このソフトウェアの特徴としてまず挙げられるのは、非常にシンプルであることです。このソフトウェアは、地形を生成する目的のためだけに存在し、それ以外の機能、例えば地形ソフトにありがちな石や木を配置したりなどの細かな機能は存在しません。いわゆる地形の起伏のみを生成するソフトウェアになります。そのため、レンダリングもプレビューレベルの機能しか用意されていませんし、カメラの設定も非常に限定的です。外部ソフトウェアとの連携が必須であるため、機能的には非常にシンプルで余計なものに気を取られることもなく、覚えやすい設計になっています。
しくみとしては、決められた範囲内に、地形の標高マップを生成するというシンプルなものですが、標高を生成した後に、様々なフィルタを通して地形に起こりうる現象をシミュレーションしてくれます。このフィルタがWorldCreatorの全てと言っても過言ではありません。非常にシンプルな設計ですが、その組み合わせによって、多岐にわたる地形を作り上げることができ、まるで本当に世界を創造しているかのような気持ちになれます。箱庭が好きな人は、より一層ハマることまちがいなしです。
WorldCreatorには、初心者にもわかりやすいプリセットブラウザが用意されており、どのように設定を組み合わせればよいのか、一目瞭然となっています。もちろん、オペレーションが万全になっているユーザーでも、ちょっとした地形をさくっと作成したい場合には非常に便利です。プリセットブラウザは、地形の項目ごとに分けられており、生成までの所要時間なども表記されています。ユーザーが作成したプリセットを保存しておくこともできるので、自身でよく使用するものを登録しておくと重宝します。
WorldCreatorのUI。非常にシンプルなつくりであることがわかります
フィルタを適用している様子。フィルタの詳細は後述します
プリセットブラウザの画面。Erosion(侵食)、Sedimente(沈降)など、地形の形成要因別にカテゴリが分けられています
入手方法
入手方法は簡単で、メーカーサイトからのダウンロード購入になります。www.cloddy.comにアクセスして、WorldCreatorのページへ進み、Downloadから使用目的に合ったバージョンを選択します。全部で4種のバージョンが販売されていますが、個人ユーザーであれば、Indie版でも十分です。法人であればEnterprise版がオススメですが、使用規模によってはIndie版でも問題ないでしょう。Steam版は解像度などにある程度制限があります。また、学生であればStudent版などの優待も受けられますが、これには商用利用は含まれません。もちろん、無償のデモ版もありますので、まずは無償版で操作感などを確認するとよいでしょう。インストールも特筆することはありません。メーカーから送られてきたライセンスをインストールディレクトリに置くだけで使用可能です。
BiteTheBytesのデモ版ダウンロードページ。英語サイトですが、迷うことなくダウンロードページにたどりつくことができます