HSL!? LUT!? Log!? ガンマ!? リニア!?
何これ! という人も大丈夫。
失敗を救うカラコレから、クリエイティブな演出まで
【本書の特徴】
世界で読まれているカラーコレクションの教科書、改定第2版
ワークフローに関するコンテンツの追加と、業界最新情報を反映した更新が全編に加えられました
映画、CM、ドラマ、バラエティ、あらゆる映像において、色味は重要な要素です。かつて色調整には数千万円のシステムとかなりの試行錯誤が必要とされてきましたが、現在はソフトウェアによる調整が主流となり、映像制作者が持つべきスキルとしても一般化しています。また、ウェブ、ゲーム、アニメといった領域での映像利用が広がりを見せており、ニーズの高まりも確実に起きています。
本書では映像における色調整を、入門者から現場のプロにも役立つよう、さまざまな視点からレクチャーしています。第2版では最新のテクノロジーを利用したテクニックへの改訂、失敗映像のレスキューなどが加わり、業界ニーズに応える内容となっています。
【カラリストの役割】
カラリストは、映画および放送用画像の調整においてきわめて重要な最終段階を担当します。最新のカラーコレクションソフトウェアに搭載されたあらゆるコントロールを使って、雰囲気を調整し、スタイルを生み出し、シーンに磨きをかけ、ビジュアルに生命を吹き込んでいきます。カラーコレクションの技術を習得するにはかなりの試行錯誤が必要で、カラーグレーディングの技を極めるには何年もかかります。
【改訂のポイント】
カラーコレクションの手引き書としてすっかり定着した本書の第1版を、著者Alexis Van Hurkmanが豊かな業界経験を生かして全編にわたって改訂したのがこの第2版です。気取らず分かりやすい教え方にいくつもの例とエピソードを交えながら、さまざまなグレーディングソフトウェアや、編集ソフトウェアに組みまれたカラーコレクションツールを使用して、プロらしい作品に仕上げる方法を紹介します。
・最新のテクノロジーを利用したプロにふさわしいカラーコレクション環境をセットアップして、最新の規格に準拠する
・LogエンコードメディアおよびLUTを使用する
・ショットをすばやく分析し、カラーと露出を修正する
・肌のトーン、空、製品ショットなど、メインの被写体に合わせて調整する
・シーン内のクリップのバランスを取って色の一貫性を保つための戦略、ビジュアルエフェクト用のグリーンスクリーンクリップをグレーディングするための戦略を立てる
・さまざまな表現スタイルを生み出すテクニックをマスターして、シーンの雰囲気を演出する
・HDフッテージやストック画像といった付属のダウンロードファイルを使って、本書で取り上げた設定を試す
【推薦の言葉】
「本書を読めば、カラーコレクションのマスタークラスを受講したも同然です。必要なときにはいつでも、著者の長年の経験がちりばめられた本書をご活用ください」
--Dave Hussey - Company 3 シニアカラリスト
【著者:Alexis Van Hurkman】
ミネソタ州セントポールに拠点を置くライターであり、監督であり、カラリストです。カラーコレクションをテーマとした多数の著作があり、本書の第1版のほかに、『Adobe SpeedGrade Classroom in a Book』、『Autodesk Smoke Essentials』、アップルプロトレーニングシリーズの『The Encyclopedia of Color Correction』、『Advanced Color Correction and Effects in Final Cut Pro』、『Final Cut Pro X Advanced Editing』などを執筆しています。さらには、DaVinci ResolveやApple Colorといったソフトウェアのマニュアルの執筆経験もあります。現役のカラリストとしても活躍中で、放送、ドラマ、ドキュメンタリーの長編作品や、短編、スポット、実験作品など、さまざまな商用およびインデペンデントプロジェクトでグレーディングを担当しています。Alexis Van Hurkmanについての詳細は、http://vanhurkman.com/をご覧いただくか、Twitterで@hurkmanをフォローしてください。