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アニメCGの草分け的存在<br /> 有限会社オレンジ

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作画と 3DCG のハイブリットで魅せる近未来『アクセル・ワールド』

アバターを操作し、仮想ネットワークで人々が暮らしている近未来を舞台に、SF 要素が盛りだくさんの TV アニメ『アクセル・ワールド』。4月に放送開始される同作品の制作を手がけているのが、ディレクターの鈴木氏だ。「映像的な見どころとしては、主人公の日常として描かれている、拡張現実のような近未来の風景があります。加えて、特殊な力を手に入れ、"加速"した主人公が目にする"加速世界"の表現も、ぜひ観ていただきたいです」(鈴木氏)。

鈴木氏を中心に 5~6 名のスタッフにより、現在も鋭意制作中という本作。その映像には、前項で井野元氏がオレンジの特長として挙げていた 2D と 3D の"ハイブリッド映像"を見ることができる。「『アクセル・ワールド』の場合、セル的な質感の絵が多かったんですが、エフェクトなど一部のオブジェクトについては、完全なセル調ではなく、作画と 3DCG をコンポジットして作っています」(鈴木氏)。

例えば炎のエフェクトにはシミュレーションに Phoenix FD を使用。これに作画素材を細かく重ねていくことで、美しい炎が作られている。本作には炎の他にも、多くのエフェクトが登場するそうなので、ぜひその目でオレンジの真骨頂である"ハイブリッド映像"を確認して欲しい。

アクセル・ワールド

アクセル・ワールド

©川原 礫/アスキー・メディアワークス/AW Project

3DCG で再現されたジャズの即興演奏『坂道のアポロン』

一方、ディレクター越田氏が担当している『坂道のアポロン』は、1960年代を舞台に、モダンジャズに打ち込む高校生たちを描いた青春ストーリーだ。と聞くと、3DCG とは縁遠い作品かとも思うが、 作中の見所でもある演奏シーンで、特にディテールにこだわる部分には 3DCG が使われており、越田氏を含め 3 名のスタッフがその制作にあたっている。

「ピアノを弾くシーンなど、楽器を演奏する場面において ピアノを弾く指のアップのシーンなどは3DCG で作っています。しかし題材がジャズなので、演奏は楽譜のないアドリブである必要があったんです。そのため、参考用の動画をよく見ながら、指の動きを 3DCG で再現するため、細かい調整が必要でした」(越田氏)。

その他、資料探しに苦労したという自動車や、室内シーンのレイアウト用にも、3DCG が使われている。「1960年代が舞台なので、当時、実際に走っていた車を参考に 3DCG で自動車を作成したんですが、なかなか良い資料が見つからず、最終的にはクラシックカーのイベントの写真資料を参考にしました。レイアウトに関しては、教室や地下の練習場など、室内のシーンはほぼ全て、一度 3DCG で作り起こしています」(越田氏)。

CG の他にも、古いカメラで撮ったように、あえて画面にノイズが入っていたりと、ユニークな演出が採用されているという本作の映像。越田氏も「個人的に完成が楽しみ」な作品だという。

坂の上のアポロン 坂の上のアポロン
坂の上のアポロン 坂の上のアポロン

『坂道のアポロン』
4月12日より毎週木曜24時45分~フジテレビ"ノイタミナ"にて放送。ほか各局でも放送。
詳しくは こちら
©小玉ユキ・小学館/「坂道のアポロン」製作委員会

鈴木正史氏 越田裕史氏

有限会社 オレンジ

画像左から CGディレクター 鈴木 正史氏、CGディレクター 越田 裕史氏


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会社情報

設立日:2004 年 5 月 1 日
資本金:300万円
所在地:
〒183-0011
東京都府中市白糸台2-16-2
連絡先:042-319-2337
URL:http://www.orange-cg.com/


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Profileプロフィール

有限会社 オレンジ
CGデザイナー/マネージャー 神谷 ももこ氏

オレンジ
設立日:2004 年 5月
資本金:300万円
所在地:本社/〒183-0011東京都府中市白糸台2-16-2
スタジオ/〒180-0023 東京都武蔵野市境南町2-10-21新倉ビル4F

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