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Autodesk GAMEWARE バージョン2013を概観する

Autodesk GAMEWARE バージョン2013を概観する

6.HumanIK 2013

HumanIK 2013 は、人型キャラクターの動きを正確に再現するバイオメカニカルランタイム IK システムだ。Autodesk MotionBuilder のコアを抽出しており、ミドルウェアとして動作させるために最適化されているため、非常に処理が軽く、環境に応じたキャラクターのリアクションなどを容易に作成することが可能だという。異なったプロポーションのキャラクター間でのモーションリターゲットの機能も用意されている。長年 MotionBuilder などで培ってきたアニメーション技術を使ったクオリティの高いリターゲット技術で、モーションデータを移植することが可能だ。

humanik2013

Human IK 2013


Autodesk Human IK Demonstration


Autodesk Human IK Features

「Project Skyline」最新動向

GAMEWARE バージョン 2013 リリースと同時に、前バージョンの頃から継続中の 「Project Skyline」 の最新状況もアップデートされた。Project Skyline はこれまで紹介した 6 つのミドルウェアで作成した素材をまとめて、オリジナルのゲームタイトルを開発することを目指した、いわばそのパフォーマンスを実証しようという自主プレゼンテーションと言える。

タイトル開発は Maya をベースに、専用のインターフェイスをかぶせて使いやすくなっている。タイムトレースは、ランタイムとスカイラインは常に交信をしており、ランタイムで行われている状態をスカイライン上でレコードしたり、後で再生したりすることができるようになっている。さらにステートマシンをサポートしており、状態の変位を可視化してコントロールすることが可能だ。設定した条件における動きがおかしいような場合でも、Maya をベースにしたツールであるため、その場でFカーブを調整して、アニメーションデータを修正することができる。修正されたデータは自動的にランタイムへ転送され、ランタイム上で確認することができるようになっている。修正する範囲も、修正したい部分だけにマスキングして、そこだけを修正することが可能だ。
本プロジェクトでは UNREAL ENGINE などの今日主流のゲームエンジンに組み込んで使用できるようにしており、自分たちの開発環境に合わせたワークフローを構築することもアピールしていた。

project_skyline

Project Skyline では、『HYPERSPACE MADNESS』(開発中)というオリジナルのゲームタイトル開発を通して、GAMEWARE 各ツールの機能検証が行われている


Project Skyline 概要

TEXT_大河原浩一(Bit Pranks

「Autodesk GAMEWARE」ロゴ

Autodesk GAMEWARE

オートデスク社のゲーム開発用ミドルウェアブランド「GAMEWARE」公式サイト。一部、日本語化もされているので、一度アクセスしてみるといいだろう。

http://gameware.autodesk.com/

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