こんにちは?こんばんは?おはよう???
まあ、何でもいいか。
2015年3月発売号で通巻200号になる『CGWORLD』。
そして200号の編集作業に黙々と作業をする勤勉なCGWORLD編集部。
その素顔は沼倉以外は外には出さない。
そんなCGWORLD編集部のスタッフに自ら編集したCGWORLDの中でも特にお気に入りの"バックナンバー"を選んでもらうことにした。
今回はCGWORLD副編集長の藤井さん。
顔出しNGなので後ろ姿を撮影
私(以下、I):藤井さんはCGWORLDの編集部に入って何年くらいですか?
藤井副編集長(以下、F) :そうだね、いったん離れてた期間があるけど、最初に配属されたときに3年くらい、 また参加するようになって2年ちょっとだから約5~6年になるかな?
I :結構長いですねー!
F :そうだね、なんだかんだ長くやってるね。
I :CGWORLD編集部に入る前はどんなお仕事されてたんですか?
F
:入社したときはテライユキとかを管轄してた関連会社で版権ビジネスに携わってて、プロマネ的な何でも屋だったね。
そのあと出版の方に移って進行管理からCGWORLDの編集をやって、次に別の雑誌の編集やって、書籍の編集に。
それで今はCGWORLDと書籍の編集の両方を担当することになったんだよね。
I:へ〜、じゃあ、ずっとこの業界には携わっているんですね。
I:それにしても、テライユキは懐かしいですねw
テライユキ写真集 東京ラビリンスより
F :そうそう、当時は某CMにも出てたりしたよね。で、今日はどうしたの?
I :あぁ、すみません...(本題に入るのはやっ!もう少し雑談させてよ...)
I :約6年間CGWORLDを作ってきた藤井さんが今まで携わってきたCGWORLDの中で一番オススメできる"バックナンバー"をCGWORLD.jpの読者に教えてほしいと思いまして企画してみたのですが。
F :なるほどね、そういうことね。
I:はい、そうです。そんな企画ですw
F :う〜ん、でも、なかなか難しいこと聞くね。
F :う〜ん...
(待つこと60分...棚をじっくり見ている)
F :そうだな...自分でやった特集じゃないけど、2005年の8月号(vol.84)かな。やっぱ、これしかない。
藤井副編集長オススメのCGWORLD vol.84
I:おっ!創刊7周年の記念号ですね!どうしてこの号を選んだんですか?
F :そうそう、なんといっても、第2特集がまるまる『スター・ウォーズ:EP3』だからね!
F :ミーハーなチョイスと思うなかれ。ただでさえ記事にするのがむずかしい海外ネタにも関わらず、世界でトップクラスの作品のメイキングを扱い、内容もめちゃくちゃ濃い!
F 『スター・ウォーズ:EP2』のCGアニメーションの監督を務めたロブ・コールマンのインタビューにはじまり、ILMで働く、谷 雅彦さん、上杉 裕世さん、行弘 進さん、前田 俊之さん、金沢 倫次さんをはじめとした錚々たる日本人へのインタビューが満載!ヤケドしそうなくらいの熱量でできてるんだよ!!!
I:(なんかテンション上がってきてる、やばい予感...)
F :しかも、ムスタファーで対決するアナキンとオビ=ワンの超貴重なコンセプトアート!このページも熱いよね!!合計10点ものコンセプトアート、これはなかなか見れないよね。
『スター・ウォーズ エピソード3』のコンセプトアート
F :でね、倉地さんの記事がこれまたすごい!スター・ウォーズには、もちろん、よりクオリティ高い映像を制作するために数々の技術が使用されてるんだけど、「作品で使用された技術」として、Lighting/Subsurface ScatteringとSkin&Fleshなどを解説しててね、スキンモデルは実際にヨーダの顔で用いられた2Dのバネモデルが掲載されてるんだよね!倉地さん亡くなられてしまったけど、本当に倉地さんにしか書けない良記事なんだよね。
ヨーダのスキンモデル
F :あと、あれもあったなー。ILMの歴史と功績をまとめたページ。人と作品とスタジオの相関を1ページでまとめられてるんだけど、個人的にはもっとページ数増やして詳細を掲載したかったなー。本当にスター・ウォーズが映像業界に与えてきた功績は大きくて、これがなかったらこの業界の技術進歩はもっと遅かったと思うよ。
I:はい...(そろそろ逃げないと終電逃すぞ...)
F :それでね、この時ね・・・
I:ス、ストーップ!!!
F :えっ、なんで?まだまだ話したいことがあるんだけど?僕の同期と元編集長のごにゃごにゃとか...
I:(それは話さんでええわい!)
I:いやいや、すごい気持ちは伝わりましたが、あまり長いと記事が長くなってしまうので...(早く帰りたいだけだけど)
F :そうなんだ、WEBはあんまり長くても読まれないのか。
I:そうなんですよ!
I:ということで、最後に読者の皆様へ一言お願いします。
F :そうですね。できたら最高だなと思う企画があったとしても、月刊誌というサイクルでそれを実現するのは並大抵のことではありません。 でも、到底実現不可能にみえても、読者のためになるのであれば粘り強く交渉して何が何でもかたちにするという気概が、年齢を重ねると共に薄れてしまっていた気がします。
F :今のCGWORLDも、もちろん一生懸命つくっていますが、「もっとできる!」と言われているように感じ、自分自身への鼓舞とこの特集を担当した彼(元同僚)へのリスペクトを表してこの号を選んでみました。
F :今後とも読者の皆様に『最高!』と思われるようなCGWORLDを作っていきたいと思っていますので、これからもCGWORLDを宜しくお願いします!
I:藤井さん、ありがとうございました!
F :まだまだ話し足りないんだけどなぁ。あ、そうそう、この号はスター・ウォーズだけじゃなくて・・・
I:もういいです...勘弁してください... m(_ _)m
次回に続く。
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