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スマホ"インディーズ"にも波及しはじめた3Dビジュアル

リッチな表現を可能にするDCCツールを紹介

■Unity

▲ほぼワンソースでiPhone/Android用に書き出し、簡潔にゲームをリリースできるのがいまのUnityの最大の売りと言っていいだろう。無料で使い出すことができるため、スマートフォン関係の開発者からの支持は非常に高い。UIは基本的に3Dベース。

URL:http://unity3d.com/jp/

■Unreal Engine 4

▲Epic Gamesが誇る、コンシュマー開発の現場でも大きなシェアを持つゲームエンジン。2015年3月、ライセンスが無料化されたことでユーザーの裾野が確実に広がりつつある。小規模体制で使うにはハイエンドで端末対象などがシビアになる部分も?

URL:https://www.unrealengine.com/ja/unreal-engine-4

■Blender

▲総合型3DCGソフトウェア。極めて多機能で、完全に無料で使えるDCCツールとしては他に存在し得ないレベルのものとなっている。一方、インターフェースが独特で、使い勝手の評判は高くはない。

URL:https://blender.jp/

■Qubicle

▲6つの四角ポリゴンからなる立方体を1単位として、ブロックを積み上げるようにモデルを作っていく"ボクセルモデリング"という独自の表現に特化したモデリングソフト。1ブロック=1単位として、初心者が感覚的に理解しやすいメリットも。

URL:http://www.minddesk.com/

新マーケットの開拓者を取材・紹介

ゲームにしても、映画やCM等のVFXにしても、主には最先端のハイエンドビジュアル表現について紹介することが多いここCGWORLDではあるのだが、世間での盛り上がりと、こうした新しいマーケットでのユーザーシェアの高まりを受け、普段の記事とはやや趣向を変えて、主に小規模開発体制のスマホゲームに着目して、その開発者たちの人となりや表現技法、開発体制などのレポートを今後数回に渡り紹介をしたいと考えている。

小規模体制で作られているから、と侮ることなかれ。それだからこそ出来る企画や表現があり、またそうした中から生まれるコンセプトだからこそマスにも受け入れられ、数百万ダウンロードといった大ヒットを飛ばしたり、ダウンロード数の限られた中でも数千万円といった規模の売上を稼ぎ出すコンテンツが生まれることもある。そこから学べることは、その他多くの同種の開発者たちだけでなく、大規模な開発体制を取る企業にもきっとあるはずである。

次回より、実際のスマートフォンディベロッパーの取材記事をアップしていくので、普段とはやや趣きの異なる内容を楽しみにお待ちいただきたい。

<記事公開予定>
Vol.1 ストアランキング総合1位まで獲得した怪作、『俺の校長 3D』はどのように生まれたか?(2015年12月2日公開)
Vol.2 未定/(2016年1月アップ予定)

......To be continued

TEXT_SADAMU TAKAGI

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