>   >  イラスト、キャラデザ、モデリング監修......人気イラストレーター4名が語る『イラストレーターのウラバナ!』〜あにつく2019(2)
イラスト、キャラデザ、モデリング監修......人気イラストレーター4名が語る『イラストレーターのウラバナ!』〜あにつく2019(2)

イラスト、キャラデザ、モデリング監修......人気イラストレーター4名が語る『イラストレーターのウラバナ!』〜あにつく2019(2)

短期制作のTVCM仕事に対応するイラストレーターの仕事術

つづいてPALOW.氏は「専門学校HAL」の2016年度TVCM『嫌い、でも、好き』篇での仕事をふり返った。氏の代表作である「虫メカ少女」がきっかけで依頼されたこの仕事。一般的に制作期間が短いCM仕事とあって、吉崎 響監督(スタジオカラー)の絵コンテを受け取って1週間ほどで三面図を描き上げた。これはもともと「虫メカ少女」の際にキャラクター図面を描いていたからこそ実現できたことだった。

PALOW.(パロウ)
高校卒業後、フリーランスとして、キャラクターデザインやコンセプトアートを中心に制作を行う。代表作はHAL東京の2016年度TVCM『嫌い、でも、好き』篇や、『League of Legends』2018 animation PVのキャラクターデザイン、「虫メカ少女」シリーズ、VTuber 花譜(KAFU)など

「虫メカ少女」

吉崎 響監督による絵コンテ

PALOW.氏による三面図

さらにPALOW.氏は作中の蜘蛛の巣をデザインした。これはこのCMで音楽を担当するTeddyLoidのアイコンを基にした三角の蜘蛛の巣という独特の仕上がりに。さらにモデリングのラフが仕上がって来た際には監修も行なっており、エフェクトや環境光などの修正提案も披露された。

スタートから3週間ほどという驚きのスピードで仕上げられた本作についてPALOW.氏は「映像制作会社のTRICK BLOCKさんと吉崎監督がお互いに勘どころをわかっていたおかげで、短時間で素晴らしい効果を発揮したプロジェクトに」と語る。MCの宮本氏から監修の的確さの理由を聞かれたPALOW.氏は、自身がアニメ好きであることに加え、アニメーターの永江彰浩氏(『ペンギンハイウェイ』作画監督)が高校時代からの親友でアニメの仕事への理解度が高かったことも挙げた。さらにPALOW.氏は「ゲーム制作を通じて3DCGへの知識があったことも大きい」と話した。

「SSS by applibot」では企画側に回ることも多いというPALOW.氏は「米山さんやBUNBUNさんみたいに多くの人に親しまれて納得させられる絵を描く方がいると無茶な作戦が通る」と話す。米山氏は「PALOW.さんは脚本も書けるし企画もできる特殊なイラストレーター」、「お互いに特性を知った上で企画を形にすることでスムーズに行える」と話し、「お互いに学ぶことが多い」と、イラストレーターが集まって共同で仕事をすることのメリットを挙げた。

4者の話題は尽きないが、この日の講演は50分と限られた枠であったため、「延長戦」の配信が11月8日(金)にニコニコチャンネル「COJIRASE LUNCH BOX」で行われる予定。配信開始時間は「COJIRASE LUNCH BOX」公式Twitterにて発表される。

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