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コスパ最高! RICOH THETA Z1を利用した ACES対応HDRI制作フロー<1>撮影編

コスパ最高! RICOH THETA Z1を利用した ACES対応HDRI制作フロー<1>撮影編

<STEP 1>マルチブラケット用のマイセッティング登録

<1> 撮影前の準備として、複数の露光で連続撮影するためのマルチブラケット撮影の設定を、THETA Z1を制御するためのアプリ「RICOH THETA」にマイセッティングとして登録します。

theta360.com/ja/about/application



<2> CGSLABでは3EVステップで6枚ブラケット撮影を行う設定を常用しており、ほとんどのシーンで運用可能な設定になっています。



<3> もし露出計や手持ちのカメラで適正露出のEV値がわかれば、より簡単に必要なブラケット枚数を決めることができます。

  • 通常の一眼レフカメラでのHDRI撮影では絞りは変えない方が良いですが、THETAの場合はほとんど影響がないため、少しでも撮影スピードを短くするために絞り値も変更しています

  • より高速に撮影を行いたい場合は4EVステップでの撮影でも問題ないでしょう



  • しかし、明暗のコントラストが強くなるロケーションでない限り、これほどの枚数はなくても問題ありません。EV値とシーンの明るさの目安として見たとき、日中の野外であれば上から3枚、明るいスタジオ照明等であれば4枚の設定で十分でしょう。

この設定でのマルチブラケット撮影はJPEG+RAWが記録され、1ショットあたり5秒ほどで6枚合計の約30秒で撮影完了します。もし枚数を少なくして撮影しようとした場合ですが、マイセッティングでは1つのマルチブラケット設定しか保存できません。

この設定をロケーションに合わせて毎度変更していくのは大変なので、屋外で撮影する場合であれば下3枚不要なので、撮影途中でも撮り終わったことにして切り上げるといった運用でも良いでしょう。

なお、設定したマルチブラケット設定はマイセッティングとして本体に登録保存することも可能です。こうすることで、使用者が異なる場合に別のスマートフォンを利用しても設定を呼び出して共有することが可能です。

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<STEP 2>マルチブラケット撮影

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