<3> 8Kのこれから
最後に登壇者が各々8Kの展望を語った。池田氏は、クリエイターにとってはキャンバスが広がったことで見たことのない映像に挑戦できると思うが、それを一般に見てもらう機会がどんどん広がっていってほしいと語る。また、実写にとどまらず、モーショングラフィックやアニメーションも圧倒的な映像になっていくのでは、と予想した。
諸石氏は、大画面のテレビがみんなの集まるところに置かれ、家族が揃って番組を見る、そういう「お茶の間」の世界観がもう一度できるのではないかと語る。また、放送だけではなく、ライブビューイングや、電子看板、空間演出などの新しい映像コンテンツにおいても8Kが広がっていくのではないかと期待を込めた。
高倉氏は、新しく良い技術が新しい価値を生むと思っているが、多くのお客さんに買ってもらえるような価格帯の商品を出し、広く使ってもらって、メーカーが想定していないような使い方が生まれていけば面白い展開になると語った。
高吉氏は、テレビメーカー側は2018年12月をゴールに置いていたが、8Kクラスのカメラが既に一般販売され、スクウェア・エニックスが来春には8K解像度対応のゲームを発売予定であると発表するなど、8Kの展開やこれまでにないコンテンツの登場が、想定以上に早くなるのではないかと期待を語った。