<3>ドイツ・Mackevisionのコンテンツ制作の考え方
続いて、ドイツのMackevision Medien Design、Kian Saemian/キアン・サーミアン氏より、「Creating the Digital Future of Realtime Customer Experiences(リアルタイムの顧客体験がデジタルの未来を創造する)」と題して講演が行われた。事情により講演資料は非公開のため、概要のみレポートする。
Mackevision Showreel 2018
Mackevision Medien Designは1994年設立、世界に13の拠点をもち、全世界で600名以上の社員を抱えるCG制作に特化したプロダクションだ。VR分野は現在でも5億ドルの市場規模があるが、そのマーケットサイズは拡大しており、今後もさらに拡大し用途も多岐に渡っていくことが予想される。
また、これらの拡大していく領域はゲーム業界ばかりではない。同社では顧客の「ジャーニーマップ」と呼ばれる体験のながれを明確化し、「タッチポイント」と呼ばれる顧客との接点を見出す。顧客接点としてはまず自動車会社のWebサイトがあり、実際のクルマをショールームで見ること、モバイルアプリケーションでの体験も大切な接点と言える。コンテンツを作成するにあたっては、ブランドのショールームと同じようなレベルのクオリティを提供することが大切なのだという。つまり、クルマのショールーム、Webサイト、モバイルアプリケーションが全てブランドとして同じ雰囲気を保つということだ。
Real-time Solutions by Mackevision
同社は今後、VRを活用した共有スタジオルームでの体験にも力を入れていくという。