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背景を描けるようになるテクニックと考え方<br />背景コンセプトやイラストを描くときに使えるTIPS集

背景を描けるようになるテクニックと考え方
背景コンセプトやイラストを描くときに使えるTIPS集

TIPS 04
知っていれば描ける絵

1:5分で炎っぽいものを描く



  • 何でもいいので、煙のブラシで全体のシルエットを描きます。彩度高めで明度低めに



  • ブラシも色も変えずに、ブラシ効果を[覆い焼きカラー]にして炎の光を描いてきます。レイヤーは1枚に描きます



  • 同じ色とブラシでどんどん描いていきます。ブラシサイズはやや小さくしておきます



  • [フィルター→ゆがみ」で全体をゆがめて炎のながれをつくります



  • 黒い煙と火の粉を描きます。適当に燃えカスも追加。以上5分くらいです



  • 同じように、爆発も1分で描けます

2:5分で氷っぽいものを描く



  • [なげなわツール]と[塗りつぶし]でシルエットを描きます。左右対称になるのは避けるようにします



  • デフォルトの丸いブラシの不透明度を40%くらいにして、明るめの青を大きいストロークで乗せます



  • もう少し重ねます。面を意識できればいいのですが、意識しなくても大丈夫。ストロークをなるべくシルエットの内側で止めないようにします



  • [フィルタギャラリー]→[エッジの強調]で明るめのエッジを出します



  • 【4】でできたエッジを基に選択範囲で明るい面を描きます。光の面のエッジの片側だけシャープに



  • 影面を適当に選択範囲で選んでトーンカーブで中間色を暗くします。シルエットの周りは暗くしません

全体をコピーして上下反転。軽くガウスブラーをかけて不透明度を下げます。水を適当に描いて光と白い粒々を適当に乗せたら完成です

3:5分で岩っぽいものを描く



  • 明度・彩度低めの色でシルエットを描きます。上下・左右対称になるのは避けましょう



  • 長いストロークで光の面を適当に描きます。もっとシンプルでもいけます



  • 「Textures.com」(textures.com)から岩の画像を調達してきます。クリッピングしてレイヤーのオーバーレイ70%で重ねます



  • テクスチャが全体に入ってしまうので、影側だけ薄くします

TIPS 05
簡単に見映えする画面

1:シルエットで情報量を稼ぐ

絵は情報量が多いだけで、仮に下手だとしても「なんかすげー!」という印象を与えることができます。情報量を簡単に増やす方法として、シルエット状のディテールを足す方法があります。シルエットなので内側の情報はあまり必要ありません。その分早く描けます。私がよく使う簡単なシルエットのディテールは右記の通りです。

近景に暗い色でこうしたシルエットを足すだけで、絵の情報量を一気に増やすことができます。シルエットの内側は固有色(モノの色)+適当に色ムラを描いておけば、後は何も描かなくても問題ありません。画面の幅を広くすると、足しやすいと思います

2:逆光っぽくする

逆光っぽくする(空間の中で手前を暗く、奥を明るくする)これをやるだけで、サムネイルの見映えが良くなり、ぱっと目を引く絵になります。サムネイルの見映えがいい絵は、だいたい逆光っぽい絵になっています。特に画面の中心に強い光を放つものを置くのは、見映えを良くする簡単な方法です。視線を誘導しやすい上に、暗くなる部分が多くなるので、描き込みを抑えることができます。また、シルエットを強調する効果もあります。

構図の例です。暗いところはあまり描かなくてもそれっぽく見えます。早くて簡単、そして(まあまあ)カッコよくできるオススメの方法です

まとめ

お疲れさまでした。今回紹介した内容でひとつでも参考になるものがあれば幸いです。絵はある程度描き続けないとなかなか上達しない面倒な表現手法です。あまり根を詰めて描いてもすぐには上手くなれません。その代わり上達するにつれてデザインや造形、色、解剖学など、様々なことを学ぶことができます。絵を描くのが嫌いにならないようにゆるゆると継続するのが、そこそこ上手くなるためには大事かなと思います。僕もまだまだ未熟なので、がんばりたいと思います。もし、これからプロになりたい人は、仕事をするつもりの完成絵を100枚描くといいと思います。僕の場合はそうしました。1枚描いたらネットにのせつつ、10枚描けるごとにどこかの会社に「仕事できます」と言って送ってください。10~50枚描くころには、どこかで仕事ができると思います。ぜひがんばってください。



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