<5>そのほかの注目すべき機能
ノードやプリセットの追加多数
ここまで紹介した機能以外にも多くの追加改良がなされています。SOPでは、Copy to Point(SOP)、Remesh(SOP)、Sweep(SOP)などが、2.0としてリニューアルされています。グループ系ノードでは、Group Expand(SOP)、Group Promote(SOP)、Group by Lasso(SOP)ほか、新ノードが多く追加。新たな条件系ノードとしてSwitch-if(SOP)が追加。Attribute系ノードでは、今までありそうでなかったAttribute Remamp(SOP)が追加されています。既存のノードも、Bend(SOP)がパラメータとハンドルを一新し、より扱いやすくなっています。
ほかには、ビュー上での2D PANとZoomの機能が追加されていたり、Rampパラメータにプリセットが搭載されたのも、細かいところですがうれしい改善点です。FLIPでは計算方法が改良され、より低コストでのシミュレーションが可能になっているほか、Vellumではシミュレーション精度の向上や、新しいコンストレイントも追加がなされています。ここで紹介した機能以外にも、多くのノードや機能が追加改良されており、実際のリリースが待ち遠しい、そんなバージョンアップ内容となっています。
Velocity Blend機能の追加
Vellum Constraintの「Attatch to Geometry」にVelocity Blend機能が追加されました。これを使うことで、拘束対象のVelocityがVellumオブジェクトにどのくらい影響を与えるかをコントロールできます。画像はその比較。Velocity Blendを有効にした方が、布の不自然な暴れが少なくなっています
Images courtesy of Isabel Kokuti
FEMの圧縮に対する挙動の改良
FEMも圧縮に対しての挙動が改良されました。画像は前バージョンとの比較です。圧縮に対しての挙動が改良され、ソフトボディが隙間なく変形しているのがわかります
Images courtesy of Emily Fung
輪でグループを作成するGroup by Lasso(SOP)
新しく追加されたGroup by Lasso(SOP)は、ビュー上で描いた輪によってグループを作成するユニークなノードです
Rampパラメータのプリセット
Rampパラメータにプリセットが追加されました。パラメータの右上にアイコンが追加され、そこからプリセットを適用したり、上下左右の反転なども簡単にできるようになっています。プリセットは、ColorとSplineそれぞれに用意されています