>   >  STUDIO4℃が緻密に描き出すポップ&バイオレンス〜仏・ANKAMA共同制作映画『ムタフカズ』(MUTAFUKAZ)
STUDIO4℃が緻密に描き出すポップ&バイオレンス〜仏・ANKAMA共同制作映画『ムタフカズ』(MUTAFUKAZ)

STUDIO4℃が緻密に描き出すポップ&バイオレンス〜仏・ANKAMA共同制作映画『ムタフカズ』(MUTAFUKAZ)

TOPIC 3:ゴキブリの大群

アンジェリーノが自宅でペットのようにかわいがっているゴキブリの大群もCGで制作されている。壁をつたって歩いたり主人公についていったりと、衝撃的な画ではあるが、意外にも作品のキーとなる存在でもあるゴキブリの大群。「とにかく気持ち悪い動きをするようにつくってほしいというオーダーでした(笑)。ということで、脚も羽も全て僕がCGで作ることになりました。このCGで作られたゴキブリ1匹はとてもシンプルな形状なんですが、いかに気持ち悪い動きにするか、ICEで動きを制御して様々なパターンを試しました」(坂本氏)。

◼️ゴキブリのモデル&リグ

Softimageで作成したゴキブリの3DCGモデルとリグ(コントローラのみ)。羽根あり、羽根なし大・小の3パターン制作された

色彩設計をした基本色のゴキブリハイモデルにホテルの部屋を背景として合わせたもの(左)と、基本色ローモデルをホテルの部屋を合わせたもの(右)

◼️ICEによる動きの制御


ゴキブリが歩く動きのパーティクルICEノード。基本設定を組み、パラメータやノードは各カットごとにカスタムして使用

パーティクルにインスタンスするための、ゴキブリの歩行アニメーション

壁や地面を這う大量のゴキブリ。パーティクルにゴキブリの動きをインスタンスしている。細やかというよりは大きなうねりを意識した魚群のような動きになるように、進行しながら部分的に玉になったり隙間ができたりするよう工夫された

ゴキブリが飛行する動きのパーティクルICEノード

パーティクルにインスタンスするための、ゴキブリの飛行アニメーション

換気扇などから大量に飛び出てくるゴキブリの動き。どの角度から見てもランダムに飛び回るゴキブリの気持ち悪さが出るように動きがつくられている

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