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メーウ『pair* Factory MIX』PVメイキング(後編)〜 Autodesk 3ds Max Eentertainment Creation Suite 導入事例 〜

メーウ『pair* Factory MIX』PVメイキング(後編)〜 Autodesk 3ds Max Eentertainment Creation Suite 導入事例 〜

MotionBuilder:多彩なモーションの受け渡し機能

MotionBuilder の優位性のひとつに、一度作成したモーションを複数のアプローチによって、別テイクや別モデルのモーションへと活用できることが挙げられる。このページでは、『pair* Factory MIX』PV のキャラクターアニメーション作成にて実際に利用された機能を紹介しよう。

Load Character Animation

meaw:MotionBuilder「Load Character Animation」01

CharacterControls ウィンドウは、モーションソースの選択やキャラクターモデルへのアニメーションのプロットなどを行うことができる。キャラクターのモーションデータを書き出し、新しいモデルに読み込み直すことも可能だ

Character Input

meaw:MotionBuilder「Character Input」01

image courtesy of khara, inc.
Character Settings では、キャラクタ モデルの定義やモーションソースへの関連付け、コントロールリグの作成や管理などを行う。InputType メニューを [Character Input] に切り替えることで、別のキャラクターをモーションデータのソースとして選択可能であり、モーションの反転やオフセットの調整も行える


[CharacterInput] の使用例。MotionBuilder のチュートリアルデータ「Mia」に対して、InputType を ControlRigInput から CharacterInput に変更することで、メー(ピンク色の髪)やウー(水色の髪)の動きを常に参照させたところ。もちろん InputSource のキャラクタのアニメーションに変更を加えれば Mia の動きにも反映される


同様に [Mirror] 機能の使用例。Mirror を使えばモーションを反転させた状態で参照することができる


同じく [Reach] 機能の使用例。キャラクターの身長や手足の長さが異なるモデルに対してモーションデータを移植する場合は、Reach の設定にて任意のキャラクター部位の位置や回転を拘束することでズレを回避できる

Animation Merge

meaw:MotionBuilder「Animation Merge」01

image courtesy of khara, inc.
Merge Options ダイアログボックスでは、他のシーンデータからモーションだけを Merge することも可能。名前が同じ場合は、マテリアル/カメラレンズ/コンストレインのウエイトなどの様々なアニメーションも移植可能。また、Merge Options ダイアログボックスでは、オブジェクト名が同一であれば FBX ファイルを介し、位置/回転/スケールといった様々な情報を必要データのみを選択し読み込み直すこともできるので、カメラワークを修正した場合や 3ds Max のスクリプトでアニメーション付けをした尻尾などのセカンダリアニメーションも MotionBuilder 上のモデルに素早く読み込み直すことができる

Story

meaw:MotionBuilder「Story」01

image courtesy of khara, inc.
[Story] モードで外部のシーンからモーションを読み取り、モーションの切り張りや再生のタイミングを調整することが可能。ダンスのキャプチャデータは膨大で、そのデータの中から必要なモーションを切り出す必要がある上に、モーションの使いどころの変更が発生する事も多々あったが、Story 機能を使用すればモーションのトラックを前後するだけで使いたい部分の切り出すことができるのでカット内容の変更に楽に対応できる

 


CUT #26(上)と CUT #57(下)の完成モーション。本来の振り付けでは同じ動きであるが、CUT #57 では、監督を務めた小林浩康氏(KDB)から「手を開く時は、背中合わせの状態で」という演出指示があったため、CUT #26 のアニメーションをベースに Story 化することで、手を開く直前からトラックを分割し後半のトラックを 90 度戻してブレンドさせている

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