>   >  作画とCGでは、役づくりも変わる? 新感覚SF×デジタルアニメーション『正解するカド』、主要キャスト三浦祥朗、寺島拓篤、M・A・Oインタビュー
作画とCGでは、役づくりも変わる? 新感覚SF×デジタルアニメーション『正解するカド』、主要キャスト三浦祥朗、寺島拓篤、M・A・Oインタビュー

作画とCGでは、役づくりも変わる? 新感覚SF×デジタルアニメーション『正解するカド』、主要キャスト三浦祥朗、寺島拓篤、M・A・Oインタビュー

<3>毎週見逃さず、1週間かけて味わい尽くしてほしい作品 〜M・A・O(徭 沙羅花役)〜

『正解するカド』 予告第2弾 : Concept Trailer

ーーまず作品世界について、徭 沙羅花を演じられたM・A・Oさんはどのように感じられましたか?

M・A・O:本当にしっかりしたSFだと感じました。そして、広い意味での異文化コミュニケーションの作品でもあり、それがある種の道徳的な物語なのかなと、すごく考えさせられました。じっくり観ていただきたい作品ですね。

  • M・A・O
    2月1日生まれ。大阪府出身。イエローキャブNEXT所属。主な出演作は、『宇宙戦隊キュウレンジャー』(ラプター283/ワシピンク)、『モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON』(ナビルー)、『デジモンアドベンチャー tri.』(八神ヒカリ)ほか。


ーー徭 沙羅花を演じるにあたってどのように役柄を組み立てていきましたか?

M・A・O:沙羅花は交渉官なのですが、そうした職務に選ばれるからにはまず頭が切れる人物だろうし、相手の話を聞きながら交渉にも入るというやりとりがちゃんと表現できるかどうか、不安もありました。しかし、ふとした瞬間の意外に可愛い一面も描かれるので、気負ってばかりいなくても大丈夫という安心感もありましたね。

ーーストーリーについてはどのような印象をもたれましたか?

M・A・O:最初の段階だと、ヤハクィザシュニナさんへの対処に振り回されるなか、一所懸命ついていくという感じでした。先のお話の展開はまったく予想がつかなくて、第3話あたりで終盤手前までの展開を教えていただいたのですが、そこで一気に沙羅花の人物像がハッキリしましたね。そのおかげで、地に足をつけて演じさせていただくことができたという感じです。

ーー沙羅花を演じるにあたって難しかったところはどんなところでしょう?

M・A・O:交渉官として物怖じせずハキハキ喋ったかと思えば、ふとした瞬間に動揺してしまうこともあるというギャップをどこまで表現するかという点ですね。交渉官としてだけではなく彼女のプライベートな部分も「もっと(演技に)出してきていいよ」と言われました。あとは、人類を代表する交渉官としての存在感を表現できるよう、考えながら演じさせていただきました。

ーー登場人物が多い作品ですが、アフレコ現場の様子はいかがでしたか?

M・A・O:その話ごとにみなさんで作品についての解釈や考察など、いろいろとお話していました。毎話登場する役の方以外は、次の登場までずいぶん間が空いていることもあり「えっ! 今どういう状況なの!?」と驚かれていました(笑)。視聴者のみなさんも毎週見逃さず、1週間かけてじっくりと楽しんでいただきたいですね。

ーーこの作品はプレスコでつくられていますが、一般的なアニメ収録であるアフレコとのちがいは感じられましたか?

M・A・O:プレスコは時々させていただいているので、そこにあまり戸惑いはありませんでした。これから表情がつくのを想像しながら演じさせていただくのは楽しかったです。それに、カットこぼしについても比較的寛容で、芝居のながれを優先してセリフを発することができ、とてもやりやすかったです。真道さんと喋るときも、言いたいときの気持ちをそのまま芝居にのせることができました。収録後に編集されたものについては、より生っぽさが出ているんじゃないかと思います。収録を終えて、監督から「皆さんのお声をいただいてキャラクターたちがより表情豊かになり、とても助けられました」という言葉をいただけたときは本当に嬉しく思いました。沙羅花もより豊かに表現していただけるということですので、完成がさらに楽しみになりましたね。

ーー最終話まで収録を終えて、沙羅花はどのような役でしたか?

M・A・O:あまりないタイプの役柄でしたので、毎回新鮮な経験でした。沙羅花の人々を想う気持ちが本当にあふれたセリフ回しになっていますので、そこを感じとっていただけたら嬉しいです。収録を終え、これから3DCGの映像がどうなっていくのか、色や音を含めすごく楽しみです。ストーリーの主軸はもちろんですが、そうした映像や効果の部分についても存分にひたって『正解するカド』の世界を楽しんでいただければと思います。



info.

  • 『正解するカド』
    2017年4月より、放送開始!

    <放送>
    TOKYO MX1:4月7日より、毎週金曜22:30~
    MBS:4月11日より、毎週火曜深夜3:00~
    BSフジ:4月11日より、毎週火曜24:00~
    <配信>
    Amazon プライム・ビデオ:4月6日(木)より、見放題独占配信!(第0話 独占配信 / 第1話 先行配信)
    第2話以降:毎週金曜 TOKYO MXでの放送後 配信予定

    総監督:村田和也
    シリーズディレクター:渡辺正樹
    脚本:野﨑まど
    演出:りょーちも・齋藤昭裕・田辺泰裕
    キャラクターデザイン:有坂あこ
    アニメーションキャラクターデザイン:真庭秀明・りょーちも・黒岩園加
    CGディレクター:カトウヤスヒロ
    キャラクタースーパーバイザー:宮本浩史
    リードキャラクターモデラー:岩本千尋
    リードアニメーター:安田祐也・牧野 快
    アニメーション制作:東映アニメーション

    seikaisuru-kado.com

    © TOEI ANIMATION,KINOSHITA GROUP,TOEI


Profileプロフィール

三浦祥朗/Hiroaki Miura、寺島拓篤/Takuma Terashima、M・A・O

三浦祥朗/Hiroaki Miura、寺島拓篤/Takuma Terashima、M・A・O

左から、寺島拓篤(真道幸路朗役)、三浦祥朗(ヤハクィザシュニナ役)、M・A・O(徭 沙羅花役)

スペシャルインタビュー