>   >  クリエイティブ・ロードテスト「HP EliteBook 8740w Mobile Workstation」(前編)
クリエイティブ・ロードテスト<br />「HP EliteBook 8740w Mobile Workstation」(前編)

クリエイティブ・ロードテスト
「HP EliteBook 8740w Mobile Workstation」(前編)

ベンチマークと静音性

まずは外出時にCG作業を行なってみた。さすがは、17インチワイドスクリーン/WSXGA+(1,680×1,050)という大きなディスプレイは実に快適で、仕事場に近い感覚で一連の操作が行えた。Autodesk Mayaのように細かなメニューが並ぶアプリケーションであっても、まったく問題なく可読できる。その反面、本機の約3.57キロという重量は、持ち運ぶ上ではかなり重く、ショルダーバックに納めてJR山手線に乗ってみたところ、肩にずっしりと重みを感じ、立っているのが辛い状況だった。そもそものところで、本機が"EliteBook"というHPのラップトップ製品群におけるエンタープライズ向けのブランドを冠していることからも判るように、手軽に持ち歩くものではなく、外出先でデスクトップ同等の高いパフォーマンスを発揮するために開発された製品なので無理もないのだが......。
カフェに到着して作業を始めると、当然、他のお客さんの目を引いてしまう。特にペンタブレットを繋いでZBrushでスカルプティングを始めたりしようものなら、かなりの注目を浴びること受け合い。やはり、移動途中に洒落たカフェでちょっとお仕事というものではないようだ(苦笑)。

とは言え、8740wならではの利点もある。何よりもディスプレイの大きさや本機の「周辺光センサー」は、明るさの違いを感知して自動でディスプレイの輝度を目疲れしにくい明るさに調整してくれるので、間接照明による薄暗い店内ではありがたかった。例えば、ロケ先などで夜、宿泊したホテルで締め切り間際の別件作業を行うことがあったとしたら、撮影現場と部屋の環境光のギャップを再調整する手間を省いてくれるはずだ。さらに、上位2モデル(インテルCore i7 720QMプロセッサ搭載モデルと同820QMプロセッサ搭載モデル)は、HPと米ドリームワークスSKGが共同開発した「HP Dream Color」規格に対応したディスプレイを採用しているので、本格的なカラーマネジメントがラップトップで行えるそうだ。

カフェでは、ベンチマークソフト「MAXON CINEBENCH R11.5」も走らせてみた。あいにく比較対象がラップトップではなく、4コア以上のデスクトップマシンとの比較になったものの、モバイルワークステーションの名に恥じない結果だと言えよう(下表)。
また、ベンチマークテストで負荷を与えた際はどうしてもファンノイズが大きくなってしまうが、作業に集中できなくなるほどではない。静かな店内でも他のお客さんの迷惑になりそうな気配は全くなかった。

今回は屋外ではカフェでの試用に止まったため、長時間のバッテリ駆動については検証できなかったのだが、続く後編では、実際に新幹線のぞみ号(東京ー新大阪間)で3時間近くCG作業を試した際の使用感を紹介する予定だ(ちなみに、オプションで最大約7.5時間までの利用が可能なセカンダリ拡張バッテリも用意されている)。

CINEBENCH R11.5の結果

CINEBENCH R11.5による、メインプロセッサ(CPU)画像左とグラフィックスボード(OpenGLモード)画像右の計測結果。筆者の手元に適当なラップトップがなかったため、比較対象が4コア以上のデスクトップマシンになってしまったが、大健闘したのではないだろうか。特にOpenGLでは、8コアのATI Radeon HD 4870搭載マシンよりも好スコアを叩き出した

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