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NVIDIA Quadro 4000 for Mac

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TEST 02:Adobe Premire CS5

Adobe Mercury Playback Engineは CS4 から搭載された機能であり、映像プレビューを並列処理することによって、高解像度( 2K 以上)の映像や複雑な合成結果をスムーズにプレビューすることができるというもの。Quadro 4000を用いることで、この GPU アクセラレーションが最大限利用できるようになり、AVCHD や 2K といった高画質映像の編集を快適に行うことができるようになる。ここではいくつかのテスト結果を紹介しよう。

まず、グリーンバックで撮影したHDV 圧縮の映像を「Ultraキー」エフェクトでAVCHD 圧縮の映像に重ね、カラーコレクションを施してみた。Adobe Mercury Playback Engine を使うと、フルフレームのプレビューが可能であった。続いて、AVCHD 映像同士のピクチャー・イン・ピクチャーを試してみたが、2つのはめ込みまではシャドウを落としてもフルフレームのプレビューが可能であった。そこで、さらに AVCHD 映像に対してカラーコレクションしてブラーエフェクトを掛け、その上にテキストを乗せた1分間の映像を作成。このムービーを、H.264 コーデックで出力してみた。すると、Adobe Mercury Playback Engineが OFF の状態では、1分45秒要したのに対して、ON の場合は1分程度まで短縮できた。合成方法やエフェクトの種類によってはさらに時間が短縮されそうだ。

Premire Pro CS5 での検証1

Quadro 4000 を載せると、プロジェクト設定から Adobe Mercury Playback Engine の GPU 処理を選択できるようになる

Premire Pro CS5 での検証2

HDV 圧縮の映像を「 Ultra キー」エフェクトで AVCHD 圧縮の映像に合成し、カラーコレクションしてみた。フルフレームのプレビューが問題なく行えた

Premire Pro CS5 での検証3

AVCHD 映像同士をピクチャー・イン・ピクチャーしてみた。2つのはめ込みまではシャドウを落としてもフルフレームでプレビュー可能。3つ以上重ねたり、合成映像をアニメートさせると、さすがにコマ落ちしてしまった

Premire Pro CS5 での検証4

1分間の AVCHD 映像(カラーコレクション+ブラーエフェクト+テキストアニメーション)を、H.264で出力。Adobe Mercury Playback EngineがOFFでは1分45秒かかったのに対して、ON では1分まで短縮できた

TEXT_石坂アツシ(電光石火

Quadro 4000 for Mac パッケージ画像

NVIDIA Quadro 4000 for Mac

価格:オープン(実勢価格15万円前後)

問:株式会社エルザ ジャパン

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