ヒント6:[Curve]ブラシ
[CurveTube]ブラシは、自由な毛束を追加していくのに便利です。スタイライズ(様式化)したスカルプトで、この手順を応用すると、カーブだけで髪の毛を作成できます。最適な結果になるように[Stroke]>[Curve Modifiers]でカーブのプロファイルグラフを調整すると、作成したジオメトリの幅を変更できます。
ヒント7:SnakeHook
[SnakeHook]ブラシは、先が尖っている乱れた髪の作成に使い勝手がよく、[Move]ブラシの強化版のようです! 私は、大きな塊から毛束を引き出していくのに使います。但し、このブラシの難点の1つは破壊的なことです。したがって、ダイナメッシュ(DynaMesh)と併用して、スカルプトに必要なジオメトリを十分に保っておきましょう。3Dプリント用のスカルプトでは、一般的に細かすぎる要素ができてしまうため、[SnakeHook]ブラシの使用は避けた方が無難です。
ヒント8:Lazy Mouse
長いストレートヘアやウェーブヘアをスカルプトする場合、いい感じに流れるラインを出すのが難しいことがあります。[Lazy Mouse]を使えば、設定した距離でマウスやペンを平均化してくれます。これにより、ストロークを上手くコントロールできるようになります。調整する主な設定は2つあります。Lazy効果を出す「糸」の長さを調整する[LazyRadius]と、スムージング効果を上げる[LazySmooth]です。[Lazy Mouse]機能は[Stroke] > [Lazy Mouse]下にあり、ほとんどのブラシでオンにできます。
ヒント9:動き&アクション
髪の毛に動きや流れがつくことで、キャラクターのルック、シーンが見栄え良くなります。髪の毛には、身体の他の部分と同じようにアクションラインがあります。ポーズをとったスカルプトを計画するときは、髪の毛の流れと動きを使って、作品を洗練させましょう。例えば、私の個人作品『Guardians(ガーディアンズ)』では、水を表現する装置として、髪の毛を使いました。
ヒント10:達人のワザを研究する!
髪のスカルプト、スタイルや要素において、問題に突き当たったとしても「過去に誰かが同じような問題を抱えて、解決済みである」と断言できます。私たちには、スカルプトの達人による大きな作品ライブラリがあるので、助けが必要なときには閲覧しましょう。ロダンの作品のようなシンプルなアプローチでも、ベルニーニの作品のように波打ち、カールしたクラッシックな髪の毛でも。スカルプトの際には、過去のテクニックを探り、自分の作品に取り入れましょう。
オリジナルURL(英語):
http://www.3dtotal.com/interview/780
翻訳:STUDIO LIZZ(Nao)
編集:3DTotal.jp
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