トロット(かけあし)や歩きと、ファーの再現
▲【左】トロットのリファレンス映像/【右】歩きのリファレンス映像
▲トロットと歩きのアニメーションの比較。ピンクがトロット、青が歩き
▲歩きのリファレンスとアニメーションの比較動画
▲Ornatrixの作業画面。頭、体幹、尾など、いくつかの部位に分けてグルーミングした。細かいファーのながれは、選択ツールを使い1本1本グルーミングガイドを編集することで整えている。LiNDA ZOOでは、ファーの表現にこれまでShave and a HaircutやYetiを使用してきたが、今回はOrnatrixのMaya版を使用した。
▲3Dスキャンデータと比較しながら、ファーのボリュームを調整している
▲完成した「デジまる」。この段階では、RedshiftとLiNDA ZOOの社内にあるレンダーファームを用いてレンダリングしている
「BULLET RENDER FARMで「柴犬まる」を再現 No.1 「デジまる/DigiMARU」誕生篇」は以上です。
「BULLET RENDER FARMで「柴犬まる」を再現 No.2 クラウドレンダリング篇」では、RedshiftからAMD Radeon ProRenderへのレンダラ切り替え時の課題と、その解決策、BULLET RENDER FARMによるクラウドレンダリングについて解説しています。合わせてご覧ください。
© Shibainu maru
info.
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BULLET RENDER FARM
従来のレンダーファームとは異なり、数千枚にものぼる圧倒的なボリュームのGPUを接続させ、一気にレンダリング処理を行うクラウドレンダリングサービス。レンダリング処理速度が非常に速いことが特徴。全フレームを同数のGPUで同時に処理するため、レンダリングにかかる時間は実質1フレームを処理する時間のみ。
www.bulletrenderfarm.com/jp/
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LiNDA Zoo
LiNDAのデジタル動物チームで、20種類以上のフォトリアルなデジタル動物が所属。「デジまる」プロジェクトでは、普通の柴犬ではなく日本一有名な「柴犬まる」に似せるという難題を、その高い技術力でクリアした。
www.studiolinda.com/
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AMD Radeon ProRender
CPUやGPUを生産するハードウェアメーカーとして知られるAMDがリリースした、パストレーシングレンダラ。 CPUとGPUの両方に対応し、OSを問わず様々な3Dプラットフォームで活用でき、物理的に正確なレンダリングが可能で、商用利用であっても無償で使用できる。そのため、大規模なクラウドレンダリングを行う場合でもライセンスコストが発生しないというメリットがある。
www.amd.com/en/technologies/radeon-prorender/
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第1特集:コスパ最高のHDRI制作術
第2特集:オートモーティブ×ゲームエンジン
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判型:A4ワイド
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cgworld.jp/magazine/cgw262.html