CGWORLD(以下、CGW):古賀さんの役職の「チーフデザイナー」の仕事とはどんな内容なのですか?
古賀:博多スタジオでのクオリティ管理がチーフデザイナーの主な業務です。少し詳しく説明すると、東京本社から渡された案件など、博多スタジオ内のデザイナーから上がってきた各デザインのクオリティを統一させて、本社にいるディレクターにデータをアップするといった、いわば"まとめ役"といったポジションになります。チーフデザイナーになってまだ2年目なんですが、8年前に博多スタジオ設立当時に私と一緒に入社したメンバーと、新人スタッフとの技術力に結構開きがあるので、両者をある程度すり合わせて全体のクオリティを持ち上げるという点に今は苦労しています。
新人スタッフに関しては、ツールの使い方と作業手順を覚えてもらい、得意、不得意な作業を見極めて、長所を伸ばしつつ短所を克服できるようフォローしていきたいと思っています。
CGW:現在の仕事の楽しいところはどんなところですか?
古賀:まとめ役になったことで、自分がイメージする映像を作れるようになってきたことが、嬉しくもあり楽しいですね。
ディレクターやスタッフと出来上がる映像のイメージを共有する必要があるわけですが、送られて来た資料に目を通してイメージを掴み、それ以降は自分が得てきた知識や今まで経験してきた中で見てきたものを参考にして作っていきます。そのため、参考となり得る知識や経験など、自分の中により多くの引き出しを持っていることが大切になってくるわけです。とはいえ、やはり先輩を頼りにすることもしばしばあります(笑)。映像制作の経験が豊富な先輩は、自分たちが経験していない作業をたくさんこなしてきているので、先輩の意見は重要ですし話を聞いていると楽しいですね。
CGW:8年前の起ち上げ当時を振り返って、現在の博多スタジオはどのように変わりましたか?
古賀:博多スタジオを起ち上げた当時は"モデリングスタジオ"という名目で起ち上げて、本社からモデリングの仕事が振られて来るという業務形態だったんです。しかし、4年程前からゼネラリストを育てようという方向に切り替えたため、今では東京本社と遜色のない仕事ができるようになりました。今年の10月には規模拡大のためスタジオを移転し、ソーシャル専門の新しい部署を起ち上げる予定です。
福岡にスタジオを構えて今年で8年目のD・A・G博多スタジオ。10月にはソーシャルゲームを専門とする新しい部署を起ち上げるなど、着実・堅実にその規模を拡大している。ソーシャル専門の部署では若手クリエイターの募集と養成に非常に意欲的で、全員一丸となって福岡の3DCG業界を盛り上げていきたいという。
新卒はもちろん、インターンの受け入れにも柔軟に対応するとのことで、3DCGの実力を実践で身に付けるには絶好のチャンスと言えそうだ。変化を続けるD・A・G博多スタジオは、若手にとっても中堅にとっても、新たなチャレンジのステージになることだろう。
TEXT_UNIKO
PHOTO_BUZZHOOK
U/Iターン経験者に聞く!福岡のここが魅力!
-
もともと東京本社で働いていて、3年前に博多スタジオに転勤してきました。親しい友人と離れるという事以外に東京を離れることに抵抗はなく、むしろ実家暮らしから一人暮らしができる、という楽しみの方が大きかったです(笑)。
博多に来て精神的に嬉しいのは"電車に乗らなくて良くなった"こと。博多は中心部でも家賃が安いので、今は家から自転車で10分程で会社に着くんです。毎日の制作に大きく影響していますね。
他社との交流会やセミナーが多いので、本人次第で友達はいくらでもできるんじゃないかと思います。
株式会社D・A・G
デザイナー 鈴木竜史氏
[埼玉県出身/東京都からIターン]
INFORMATION
- 福岡クリエイティブキャンプ 2015
主に首都圏で活躍しているIT・デジタルコンテンツ等の開発経験者(クリエイティブ人材)の福岡市内企業へのU/Iターン転職を応援するために,福岡市が実施するプロジェクトです。
●詳細はこちら●
fcc.city.fukuoka.lg.jp/
EVENT INFORMATION
- 『FUKUOKA』のクリエイターが東京/大阪に集結!
CGWORLD CREATIVE MEETING
参加申込、詳細はこちら
http://cgworld.jp/special/cgwmtg-fcc/
JOB INFORMATION
D・A・Gでは『福岡クリエイティブキャンプ』を通じて以下の職種を現在募集しています。
【募集職種】
1.3DCGデザイナー
2.ゲームグラフィックデザイナー
3.3DCGアニメーター
【求人内容/応募はこちら】
http://fcc.city.fukuoka.lg.jp/work/264/